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ミランカと母スリーサンハーツ

1/27(土)の小倉1R・3歳未勝利戦。前走5着から上昇余地アリと見込まれ、5番人気に支持されたミランカ。結果は6着でしたが、そもそもタルマエ産駒は低人気上等主義。まだまだ見限れない。という事で、今回はミランカと母スリーサンハーツのお話です。

 母スリーサンハーツは未勝利馬です。2歳の夏にデビューし、2戦目の芝1200mで3着に。その後は入着を繰り返すも、勝ち星は得られませんでした。
 ハーツクライの第2世代で、上の世代ではキョウワジャンヌ(11年秋華賞2着)、同期ではダイワズーム(12年スイートピーS)やサンシャイン(12年エルフィンS)が活躍していた時期。母馬としての期待を込めての繁殖入りでした。
 母系を見ると、三代母の半兄にスルーオゴールド(米G1・7勝、種牡馬)やコースタル(米G1・2勝、種牡馬)がいる男前な一族です。
 米国生まれの祖母スリーサンナイナー(01年天草特別)も全4勝はダート。芝よりダートに秀でた母系です。

 父ホッコータルマエはダートG1&Jpn1合わせて10勝の名馬。生涯成績は17勝。ドバイには3度遠征するなど、タフに活躍しました。
 種牡馬としても、そのダート向きのパワーは産駒に伝わります。牝馬では現オープン馬レディバグ(23年スパーキングLC)や、現3勝クラスのメイショウオーロラ(24年平和台特別)などが活躍中です。現3歳世代の牝馬では、ブループリマドンナとローズパンラズナが中央で勝ち上がっています。

 生産牧場は荻伏の村中牧場。毎年の生産頭数が5頭前後の小さな牧場です。代表産駒にはヒサコーボンバー(ジャンプ重賞2勝)やミヤジエムジェイ(13年みちのくS)などがいます。牧場ランキングはミヤジエムジェイが活躍した13年の総合86位が最高位です。

 血統構成は父ホッコータルマエに母父ハーツクライの組み合わせ。2つ年上のロイヤルソウル(現2勝クラス)がダートを2勝しています。

 本馬は昨年9月の小倉・芝1200mでデビュー。母が同距離で3着に入った経歴からのレース選択と考えられますが、結果は13頭立ての7着でした。2戦目からダートに転向し、1400mで9着、1700mで5着。そして今回の同距離6着。うーむ、距離が長すぎて脚が止まっている様には見えませんが。

 前出のロイヤルソウルは3歳の途中から短距離を走っていますが、初勝利は1800mでした。同じく前出のブループリマドンナとローズパンラズナの2頭も初勝利は同距離です。本馬も少しの距離延長ならこなせそうですが、どうでしょうか。ダメなら元の距離に戻れば良いのですし。

 最後にちょっとだけ。
 昨年23年度ブルードメアサイアー(母馬の父)ランキングでハーツクライは自己ベストの10位に入りました。質・量の充実期に突入した模様です。今までは上級馬の大半が芝馬でしたが、ライオットガール(23年レパードS)やエーティーマクフィ(23年大山崎S)などダート馬も増加。ダート寄りの母馬たちに光が当たってきました。
 本馬の母スリーサンハーツも上級馬を出せると信じて、応援していきます。

 今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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