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肉筆と肉声

肉筆と肉声というものは、
すでに失われた姿かたちを
彷彿とする
言葉であって

ラジオ あるいは
絵画 あるいは
手紙 など

その人をその人たらしめる
成分が
存分に滲み出る
ものであって

だから 私は
ぞくぞく する

そこに居ない
そこに居る由も
術もない

あなたを
感じて

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