1/9 松本潤 PERSPECTIVE展へ


外観

12月にも行きましたが、その時は中には入らず入り口まで、母の付き添いで。
今回は、追加が決まったので姉と行ってきました。
ネタバレもあるのでご注意を!


正直、大河ドラマの「どうする家康」を全く見てない私ですが、嵐としての松潤を長く見てきたので、「彼はやはり最強のクリエイターだな」と思いました。
そして、嵐のグループとして活動休止中だからこそ、あそこまで濃く・深くあの役にすべてを注ぐことができたのかなと思いました。
以下、展覧会内容のネタバレになります。



初っ端から真っ暗闇の中を壁をつたって歩きます。

五感の一つである視覚が遮断されると、人は感覚が研ぎ澄まされ、次に入ってくる情報に対して感じることがそれぞれちがう、それを体験して欲しいとのことでした。
視界が遮られたあとに見える一枚の写真。
絵かと思う、不思議なほど吸い込まれる、徳川家康の写真。まさにそこにいるかのような、今でも鮮明に覚えている写真でした。

暗闇の中でどんなことを感じたか。

暗闇の中にいるというのは恐怖をともない、光が見えた瞬間にとんでもない安心感に包まれるのだなと。そして、その後に見えるものは、今まで当たり前のように見ていたものでも、また違った見方ができるのかもしれないと思いました。

次のエリアは、写真が散りばめられた部屋。

家康のオフショット写真の映像をじっくりと見ました。この写真を見ている時に、最初に書いた"活動休止中だからこそ、この役にこれだけ向き合ってきたのだな"と強く思いました。
ここのエリアはきっと、どうする家康を見ていた人にとっては思い出を蘇らせることのできる空間だろうなと思います。

そこを抜けると、岡田くんと松潤が対になって話している対談映像と岡田くんが撮った松潤の写真、それからメッセージ。

岡田くんの写真家としての一面を知れたのと、昔からとっても近くにいた先輩だからこその松潤の末っ子感のある写真がとっても印象的でした。


お次は、唯一、撮影OKのエリア。

天地人 -戦乱-
天下人 -天命-

青と赤の肖像画が並べてありました。
写真を撮るのに必死で本物をじっくり見る時間を取らなかったなぁと少し後悔しましたが、対極のようでどちらも同じものを兼ね備えているよな、、、どちらもハッピーな感じではなく、戦がある時代に生きていたということがはっきりとわかる2枚でした。

次のエリアは、日光東照宮で撮影された写真の数々。

壁一面に、日光東照宮や木があり、一緒にいるかのような、その空間に包まれているようでした。
ここでは打って変わって、殿の格好ではなく、自然体の松本潤としての写真が多く、ビジュがかなり良きでした。笑

そして、最後の場所。

私はここが一番衝撃でした。
小さなライトのみの部屋に大量の紙が上から吊り下げられている。
その紙には、モノローグや松潤の語った言葉が書かれていました。
そして松本潤が徳川家康という役を通して感じたこと・葛藤が音声で語られていました。
朝の5時までスタッフと試行錯誤したというその空間は、音の重なって聞こえる所、時には後ろから急に囁かれているような声、細部までこだわったのが目に見えてわかる演出でした。

徳川家康は、先頭に立って引っ張っていくというやり方ではなく、みんなと一緒に生き抜こうとする人だった。


でも、戦をしていく中で自分も誰かを殺めてしまう立場への葛藤があった。


自分がなぜ家康という役の話をいただいたのか。


役が離れなくて、自分と家康が切り離せなくなった。


いまの東京の基盤を作ったのが家康であり、ずっと住んでいた東京の見方が変わった。


いま都市開発が進んでいる東京の未来はどのようになっていて、いまどんな想いがあるのだろうか。


自分たちが未来に残していけるものは何なんだろうか。


人の想いで街は変わっていく。


この大河ドラマを通して松潤は、自分とかなり向き合っていたんだなと感じたし、わたし自身も、今日この東京に住んでいる意味、今日ここにきているのは必然だったのだなと思う言葉の数々でした。


そして、最後に進んでいくと

「あなたの視点で世界は変わる」

と手書きで書かれた文字。


どの世界を見たいのか、どこを見ていくのか、私の視点はどこにあるのか、この一言だけでも考えがぐるぐると巡っていきました。




数々の裏側の写真や、みんなと話している写真などを見て、こだわりが強すぎてパワハラしているなんて記事が出ていたけど、この映像を見てもそれが言えるのかな。
家康という役を全うして、やるべきことを全てやった彼に、その姿をみて「わがまま」「パワハラ」という人。
でも、それも視点の一つで、それを素晴らしいと捉えるのか、妬みとして捉えるのか。


私は彼が葛藤したり自分自身とたくさん向き合ったという、この自分の目で見て、耳で聞いた世界を、私自身は彼のことを心から尊敬できる、と、そう感じたこの世界を信じようと思いました。


見に行けてよかった。
展覧会はLIVEと違ってその時の映像をまた見返すことができない。
だから、その時の情景を残しておくのは、記憶でしかできない。今回自分が感じたことや思ったこと、その気持ちをきちんとここに綴りたかったです。
この日をきっとこれから何度も思い出すと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

Chihiro

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?