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【メモ・雑感】師走に読んだ本

 行政書士試験後に積読解消に努めた結果、読了した本の、現在の私が覚えている勉強になった点とかを記していく。
 
 なお、私は評論家でもないし、1回読んだだけで、内容は私のメモ程度のものと認識してください。

●「影響力の武器 実践編」(ゴールドスタインな)

・マーケティングとかブレゼンとか日々の人間関係とかで、自分に有利にさせる方法のヒントが例示で記載。

・ただ、商品がポンコツではマーケティングやプレゼンでどうにもならん。プレゼンで商品がポンコツを糊塗するのは、詐欺。人間関係に当てはめてると自分の能力がイマイチなのに、人間の性質を利用(とまり、影響力の武器を行使)して、能力があるように見せるのは、道徳的には拙い。

・しかし、私も道徳とか言っている場合ではない時には、使いたいと思うだろうし、相手とか世間が(影響力の武器を)行使する場合があるので、勉強にはなったと思う。(が、大半忘れている)

・そもそも、有効に使える場合は限定的ですしね。

●「文明の接近」(エマニュエル・トッド)
・女性の権利はイスラム圏でも向上している。少子化は、女性の識字率の上昇と反比例しがち。

・少子化が女性の識字率と関係するのは、本の末尾の方の(日本人の)解説で「ちょっと強引」とされるくらいで、眉唾であろう。

・でも、イスラムが特殊ではなく、いわゆる先進国をトレースすると考えると、含蓄がある気がする。流石は一応欧州はフランスの知識人といったところか。

・株式とかで現在はアメリカ最強で将来も続くというが、歴史を見ればイギリスだって世界の工場から転落したことの予測困難さを見れば、どうなるかなんてわからん。やはり投資はオルカンか。

●「民法が分かった」(田中嗣久など)
・民法が関係する宅建やFP1級も受かった私。行政書士試験の勉強でも、ここ1年民法を勉強していたが、あんまり民法を分かっていなかったようだ。

・行政書士試験は落ちている気がしてきた。まあ、また勉強するだけか。あーあ…

●「21世紀の道徳」(ベンジャミン・クリッツアー)
・憲法とか行動経済学に割と触れてきた私。その辺のことも書いてあったが、大体頷けた。

・動物の権利とか女性の権利とか、最近の哲学界隈での考え方も紹介されていて、なかなか新鮮。また、哲学を指向するとか、道徳を指向するのを「少数者(エリートだったか?)」としたり、「若いころは哲学は人気がなくて当然」としたところも、哲学界隈の人が語るのは珍しい気がして新鮮。

・ただし、「こういう行動をすることが良いのだ!」といった趣旨のことは述べられていない。そりゃ、答えなんてないようなものだから、答えられんわね…迷える私は期待するのだけど…。

・「良く生きるにはどうすればよいか」とか「そもそもよく生きるとは」とか、考える人は、そもそも少ない。さらに、自分の本能と合理的判断とどちらを優先させるか、それも、なかなか答えがでるものではない。

・本能に流されず合理的に行動すれば幸福になるってわけでもなく、本能に従えば良いわけでもなく。夏目漱石の「智に働けば角が立つ…人の世は住みにくい」これが残念ながら真実か。住みにくい世だが、どうすれば住みやすくなるのか。やはり住みにくいのか。仏教的に考えないのが吉なのか。

●「いくつになっても、ずっとやりたかったことをやりなさい」(ジュリアキャメロン)
・朝起きて、心の赴くままに書き続ける「モーニング・ノート」
・気になったことを実行する「アーティスト・デート」
・歩く「ソロ・ウォーキング」
・昔のことを思い出す「メモワール」

・上記の点を、ガンガン実行すれば、やりたいことが見つかる(はず)。という健康的で実践的なもので、やってみる価値ある。試験勉強が終わってなのか、いろいろ見失いかけていた私は、さらに上記のことをやってみる価値あると感じた。

 その他、昔からTVとかで見てきた経済評論家の「山崎元」さんと「森永卓郎」さんが60代半ばで癌に侵されていると知り、ショックな年末になってしまった。
 だが、その関係で山崎元さんのことをネットで色々みていて、投資の方針は、ひたすらオルカンを買うだけで基本OKと認識。
 また、カネを増やすより重要なことがあるはずだろうとも認識。
 でも、私の欲しいもの・やりたいこと・カネより大事な物とは?と、考えてもあまり出てこない始末。ああ、なんたる守銭奴、そして自信のない我が身であることよ。
 ちょっと思ったのは、井原西鶴と京極夏彦を読みたくなった。積読ではないけど、貴重な時間を積読で消費するのも不幸なことに思えてきたので。一方で積読したから、そんなことを考えれたと考えれば、不幸でもないか。

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