セミファイナル直前!もう一度コンテスタントの皆さんの想いや曲を振り返ろう!(前編)

こんにちはもちです。明日はいよいよセミファイナルですね!なんだか私もドキドキしてしまいます。そして今日はついに公式のプログラムもインターネット上で公開されました。このプログラムに目を通してみたり、ピティナ特級公式の方から上がっているインタビュー動画、紹介記事をもう一度読んで準備万端で明日のセミファイナルの応援をできるようにしましょう!

公式のプログラムはこちらから!

このプログラムにはコンテスタントの皆さんの経歴、曲の解説、聴きどころがこと細く書かれています。知りたいことが全部知れる!と私は感じたので、コンクールが始まる前にぜひ読んでおいて頂いたいです。どんな曲なのか、どんな作曲家が作ったのか、どんな時代背景があるのか、これらのことを理解しておくと100倍面白く演奏を聴けると思います!また、これとコンテスタントの皆さんのインタビューや紹介記事を合わせて見ると、皆さんがどんな部分にこだわって演奏をしているのか、どうしてこの曲を選んだのかが見えてくるはずです。


山田 ありあさん

ベートーヴェンピアノソナタ30番について

第3楽章は、「心からの感動を持ち、充分な歌に満ちて」と冒頭に指示されたバリエーションで、主題の提示のあとに6つの変奏が続きます。

2023年度特級セミファイナルプログラムより引用

山田さんはインタビューの中で、「3楽章のバリエーションでは様々なものを経ながら気持ちがどんどん高まっていくところを表現できたら良いな」と語っていらっしゃいます。心からの感動が溢れ出していく様子の表現が、山田さんのベートヴェンではこだわりポイントなのかなと感じました。

小野田 有紗さん

ショパンピアノソナタ第3番について

「ピアノソナタ第3番 ロ短調 Op.58」は、1844年夏に作曲された、ピアノソナタの分野の屈指の大作。華やかで堂々とした第一主題と優美な第二主題からなる第1楽章、軽快な第2楽章、ノクターンのように美しい第3楽章、情熱的で重厚なフィナーレをもつ第4楽章から成り、ソナタ形式という伝統的なスタイルとロマン派音楽の可能性を大胆に融合させた、ショパンならではの巨大なソナタとなっています。

2023年度特級セミファイナルプログラムより引用

小野田さんは「ショパンのピアノソナタ第3番はショパンの集大成とも言える作品。10年以上弾いてきている曲で、弾くたびに何かしら、自分の人生を重ねるたびに見えてくるものがあって、とくに第3楽章は”生きている意味ってなんだろう”と自問自答しているように、今の私は感じている」と語っていらっしゃいます。ショパンと自分の性格には似ているところもある、ともおっしゃっていました。美しいだけでなく、今の小野田さん自身の思いや小野田さんが汲み取ったショパンの思いが詰まった第3楽章には特に注目です。

三井 柚乃さん

シューマン幻想曲 ハ長調 Op.17について

当時シューマンは、のちの妻となるクララの父親で、師でもあるフリードリッヒ・ヴィークの強い反対にあい、クララとの結婚が暗礁に乗り上げかかっていました。そのため、この曲には彼女への個人的な恋慕の情がふんだんに盛り込まれ、第1楽章の終結部でベートーヴェンの歌曲「遥かなる恋人に寄せて」が引用されますが、その歌詞には「この歌を受け入れよ。私が君に、愛する君のために歌った歌を」とあります。

2023年度特級セミファイナルプログラムより引用

三井さんはシューマンへの愛、特にこの曲への愛をインタビューで語っています。また、この曲については言葉遊びで曲の中にメッセージを込めていたシューマンが、この作品では歌曲をそのまま引用することで、クララへの押さえきれない愛を表現している、ということをおっしゃっていました。三井さんの演奏は、三井さん自身のシューマンに対する”愛”、シューマンのクララに対する”愛”と、”愛”がキーワードになった演奏になるのではないでしょうか。


様々な想いやこだわりが詰まったピティナ特級。現地ではもちろんのこと、配信での視聴での応援もできます!現地参戦の皆さんもオンライン参戦の皆さんも一緒にコンテスタントの皆さんを応援しましょう!

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