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手持ち香水紹介第4回「ANGEL'S SHARE」


・初めに

少し間が空いてしまいました。
手持ち紹介第4回、KilianのANGEL'S SHAREを紹介していきます。

・Kilian

引用:https://madamefigaro.jp/paris/180925-kilian.html

ティモシー・シャラメが年齢を重ね色気と渋みを手に入れたかのようなこのイケオジがKilianの創業者、キリアン・ヘネシーその人です。
キリアン・ヘネシーはコニャックの世界トップシェアを誇るブランド、
ジャズ・ヘネシー&カンパニーの御曹司として生を受けました。

裕福な一族に生まれ、幼いころから真のエレガンスに触れていた彼が発表する香水はとてもラグジュアリーで、商業主義的になりつつある香水業界へ反旗を翻すかのように芸術的であると評価されています。

香水を制作するプロセスについて彼はこう語っています。
「私の香水作成のプロセスは極めて単純です。
それは映画を作るかのようにタイトルを決め、ストーリーを描き、適切な監督(香水の場合は調香師)を選出し、出演者(香料)を決めていくのです。」

・ANGEL’S SHARE

原題:ANGEL'S SHARE
ブランド:Kilian
調香師:ブノワ・ラプーザ

KlianのThe Liquorsシリーズ、お酒をテーマにしたシリーズのひとつとして発表されたこの香り。
ANGEL'S SHARE、天使のわけまえと訳されますがお酒好きな方にはなじみ深い言葉でしょう。
創業者キリアン・ヘネシーが家業であったコニャックに囲まれて過ごした幼少期をイメージして作りあげられた1本です。

トップノートはその名が表しているように、天使の分け前として蒸発したコニャックと、それを詰めたオーク樽が香ります。
ミドルノートにへ移ろうにつれてオーク樽にしみ込んだ砂糖やシナモンの香りが混ざり、ラストノートではサンダルウッドやバニラが香ることでアルコールとグルマンの合わさった甘美な香りがより深みを増してゆきます。

言葉を選ばずに言うと手持ちの香水の中で断トツにエッチな香りなのがこのANGEL'S SHAREです。
コニャックの原料であるブドウのフルーティさもありますが、オーク樽やサンダルウッドのおかげかジューシーな印象はなく非常に上品に香ります。
しかし甘味を増していくミドル、ラストでは反対に蠱惑的な印象すら与える、
そんな二面性がこの香水にはあります。

手首に着けるよりも腰回りやおなかに着け、ジャケットやシャツの内から香らせることで漏れ出る色気を表現するのが適切な使い方だと個人的にはベストかと。

秋冬はもちろんのこと、甘い香りの香水ではありますが上品にドライな香り方をするので夏の夜(特にバーでのデート)なんかにも非常に合う香水だと思います。
The Liquorsシリーズのロックグラスを模したボトルにもキリアンのこだわりが感じられ、香りだけでなく香水という芸術品の美しさやラグジュアリーさを味わうのにもぴったりな1本です。


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