あー

今日は母方のおばぁちゃんちに行った。
おばぁちゃんは、わたしの話をよく聞いてくれる。

わたしが話したいのを知ってか知らずか、
普段どんなことをしているのか等いろいろ聞いてくれるのだ。

わたしは話をするのが大好きなので、
よくぞ聞いてくれましたとばかりに
独演会を始める。

おばぁちゃんの相槌は決まって、
「あー」。

話をしている最中は気にしていなかったが、
何年も前から薄々気がついていた
この「あー」の心地よさ。

今となっては80を過ぎてるおばぁちゃんが、
きちんと認識しているか分からないが、それでも一生懸命聞いて相槌を打ってくれるのは単純に嬉しい。

もうかれこれ何十年とこんなやりとりをしているが、身に染みて感じたのは今日が初めてかもしれない。

考えてみれば、わたしも話相手に同じように、
「あー」と相槌を打つことが多い。

それにはさすがに人を選んでいて親近者に限るが、無意識にこの心地よさを共感してもらいたいからだろうと思う。

そんなことまでいちいち話し手に説明したところでわかって貰えないのは承知の上で、
勝手なわたしの自己満で身に付けて発している相槌。

それでもきっとわたしのようにこの
「あー」に心地よさを感じてくれる人が
少なからずいるに違いないと思っている。

あーの後継者になる。

そんな発想を見出してくれた
おばぁちゃんに感謝。



thanks:おばぁちゃん

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