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テキパキの功罪

毎日忙しい。
仕事だ家事だ子育てだと、やる事が多くて間に合わないから、少しでも効率よく動けるように順序立てて考えてテキパキ動いているつもりだ。

帰宅したら先ず洗濯機をまわして、その間に食洗機に食器を放り込んでスイッチオンし、米をといで炊飯器にセットしたら野菜を刻む。刻みながら「あ〜牛乳買っとかな」「明日の朝の弁当のおかずは何にしよう」とか考えてるとリビングの方では兄弟喧嘩で大騒ぎ。子どもの話を聞いてる間も、「あー早くしなきゃー」って思ってる。

だけど、1日を終えてみて「よーし、効率よくやりきったぞ!!」って思えることってほとんどなくて、「もっと子どもの話を聞いてあげたら良かったかな」とか「今日も寝るの遅くなってしまった」とか思ったり、クタクタになったりしてる。

先日家で1人になれる事があり、無心でぼちぼち家事をしていたら何とも心地よい感覚になった。
考えてみたら、何しててもいつも別のこと考えてたなー。その時その時の目の前のものを見てなかったよなぁーと思った。
他の事を何も考えずに目の前のことだけをするって、地に足つけてちゃんと生きてるって実感する感覚になって気持ちがいい。
今を生きる…って、わかるようなわからんような言葉やなぁって思って冷めた気持ちで聞いてた言葉だったけど、こういうことかぁ…と、しみじみした。
そして、何しててもいつも効率よくいたいといつも焦ってたけど、生き急ぐってこういうことかぁと、またもやわかるようなわからんような言葉だった言葉をかみしめて、しみじみした。

まぁ、そんな感覚でいつもいるのは無理だが、たまに意識してその時その時を味わって生きていきたいと思ったのだった。

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