探索ホラーゲームについて

「謎解きクラスタによる謎以外 Advent Calendar 2018」(https://adventar.org/calendars/3474)参加記事です。




皆さんフリーゲームは大好きだと思います。

フリーゲームの良さは前回の記事で書いたので今回は早速ゲームの紹介に入ります。

前回は万人に楽しいゲームを中心に紹介したので、今回は自分の好きなジャンルの「探索ホラー」をメインに紹介します。ホラー好きな方は是非。ホラー苦手な人もこの機会に是非。


探索ホラーというのは、「ホラーゲームの中でも、恐怖の対象を戦ったりするのではなく、それを避けたりそれから逃げたりしながら脱出を試みる」ようなゲームのことです。多分。

謎解き好きな方なら、「Webの脱出ゲームにホラー要素を加えたもの」というと分かりやすいかも。「壁に謎の窪みがある。何かはまりそうなものは無いか?」のような「探索」要素も、「謎の模様が書かれた絵と、3桁の鍵がかかった箱がある。どうすれば開くのか?」のような「謎解き」要素もあります。ここに明確な線引きはあまり無いですね。

個人的に、「探索」や「謎解き」のような集中が求められる要素と、「ホラー」のような集中を薄れさせる要素の親和性って最高だと思ってます。「一本道の先にパズルを解かないと開かない扉があって、それを解いてる最中に後ろから怪物が走ってくる」みたいなシーン最高だと思いませんか。

単純に謎やギミックの楽しさだけでなく、どういうホラー要素で怖がらせてくるのか。そんな期待と恐怖が詰まってるのが「探索ホラー」です。

フリーゲームでこのジャンルの火付け役となったのは「Ib」「青鬼」「魔女の家」あたりでしょうか。これらが流行ってからこのジャンルは爆発的に数を増やしているような気がします。上記の3つをやったことない方で興味のある方は是非。


このジャンルの傾向として「初見殺し」「マルチエンディング」が多いです。こまめにセーブを分けて取る癖を付けましょう。詰んだり、分岐逃して最初からになったりすると泣けます。面倒かもですが、慣れれば体が勝手にセーブ画面を開きます。身に付けましょう。間違ってもノーセーブで「取るな」と書かれたアイテムを持っていこうとしたり、謎の穴に手を突っ込んだりするような真似はやめましょう。

長くなりました、ではゲーム紹介に入ります。タイトルをクリックするとゲームサイトに飛べます。




Miroir Capriccio ver2016

(アツマールでも遊べます。)

【プレイ時間】1~2時間

【特筆】ホラー弱め、ストーリー深め

【ひとこと】とりあえずやれ


オーソドックスな短編ホラー探索。短めながらも濃いストーリー、魅力的なキャラに惹きこまれます。

主人公が魔女により閉じ込められてしまった鏡の世界を探索する、というストーリーです。陰鬱な雰囲気や不穏なアイテム、紙の意味深な記述が不安を煽ります。

ビックリさせるというよりは、雰囲気でじわじわ来るタイプのホラーゲームです。直接的な恐怖演出は控え目なので、ホラー苦手な人でも大丈夫かと思われます。

エンディングを見た後に「とある伏線」の見せ方が自然すぎて見事だなあ、と思いました。語りたい。

途中の選択によって6つのマルチエンディングに分岐します。トゥルーエンドの音楽最高でボロボロ泣きました。分岐フラグが少々難しめですが、いざとなったら公式から攻略も出ています。是非頑張ってトゥルーを迎えてください。



虚白の夢

【プレイ時間】約3時間

【特筆】王道探索ホラー(若干鬱展開あり)

【ひとこと】じっくりやり応えあるゲームをしたい人向け


ノベル化もされている有名ゲーム。約3時間とそこそこ長めのゲームです。

まずタイトルBGMが神。2分くらいタイトルから進められなかったです。

驚かせ要素、謎解き要素が満載です。大がかりなギミックは控え目で、基本的にフィールドごとに小さな問題をサクサク解決していく形になります。そのままサクサクと気持ちよく進行、できると思うじゃないですか。

「今油断したな?」という作者の声が聞こえるかのような見事なドッキリ要素が満載です。初見殺しに引っかかりまくって悔しがってください。

何度も引っかかる内に、作者に対する謎の信頼感が生まれてきます。ドッキリを読んで回避出来るようになったら、貴方はもう立派な探索ホラープレイヤー。

また、ノベル化されているようにストーリーも魅力的ですが、長めなので少々複雑かもしれません。分からなくなったら適宜読み返しながら進めるのをおススメします。



Chase-Tag

【プレイ時間】1時間〜1時間30分程度

【特筆】ドッキリ要素強め、パズル

【ひとこと】恐怖の中で冷静にパズルを解きたい人向け


このゲームの特徴となるのはパズル要素。特定の場所に行くと、突然BGMが変わり、部屋に大量の壁と黒い駒が配置されます。同時に配置される「チェックメイトボタン」を押すまで、その部屋から出ることができません。

黒い駒は状況を理解する暇を与えてくれず、全力で自分を追ってきます。瞬時に脳を切り替え、パズルを解かなければなりません。移動法則に慣れるまでは死んで覚えることになるでしょう。

また、パズルを解くだけではどうにもならない場面に対峙するかもしれません。1ミスでゲームオーバーの緊張感の中、果たして冷静に操作ができるでしょうか。

追われる恐怖の中でもクールにならなければ死んでしまうこの感覚。たまらない。

驚かせ要素がそこそこ強いです。心臓の弱い方は是非。



さて、今回3作品を紹介しました。冬場にホラーを紹介する謎の季節感ですが、是非遊んでみてください! 

この記事を読んだ君のクリスマスプレゼントは人形か動物のぬいぐるみで決まり! 中に何故か固いものが入っていて、切り裂くと何故か血が出てくるようにしておくと完璧だ!

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