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ユース観戦は楽しい!!4/20レノファU-18vs山口高校レビュー

今シーズン初の県リーグ観戦。新メンバーも活躍しているとのことで、楽しみに行ってきました。
結果は11-0とレノファの圧勝でしたが、両チームともに戦術的な駆け引きが面白かったので、メモしておこうと思います。

(前半)山口高校の守備の狙いとレノファの攻略法

レノファのフォメーションは4-3-3。
対する山口高校は4-4-2。

レノファは一言でいうとポゼッションサッカー。連動したパスワークでボールを繋いで、ゴールに迫るスタイル。そしてボールを奪われても素早いプレスで奪い返し、相手には自由にさせません。

対する山口高校は監督から「スライドー!」「外に張ってる選手は捨てていいぞ」という掛け声があるように、コンパクトなブロックを敷いてレノファのパスワークを封じようとします。

序盤のレノファは、サイドから2~3人でパスをつないで前進し、クロスからゴールを狙っていきます。
時には後方からのサイドチェンジも使いながら相手ブロックを交わそうとしていましたが、そのうち後方から中央のCFにクサビを入れて、ポストプレーで落としたところをIHが外に張ったWGに展開、サイドから仕掛けて中に入れてシュートといった形がズバズバ決まるようになりました。ワンタッチツータッチの素早いパス回しで相手を交わし、中→外→中と揺さぶることでブロックを無効化して次々と得点を重ねていった前半でした。

特に効いていたのが10番河野くんで、フィルミーノや大迫かといったイマドキCFな働きで攻撃に勢いをもたらしていました。

(後半)山口高校守備戦術の変化とレノファの対応

後半の山口高校は守り方を変えてきました。より積極的に人に付くようになり、パスの出し手を中心にプレッシャーをかけて行きます。

レノファは時折サイドにボールを送ってクロスを上げることはできるものの、前半のようなパスワークが決まらず効果的に崩せなくなり、ゴールラッシュはピタリと止まってしまいました。
山口高校は守備の狙いがハマって攻撃のチャンスも作ることができるようになり、この時間帯だけを見れば両者互角の戦いでした。

しかしレノファは選手交代とシステム変更でこの状況を打開していきます。

中盤の構成を1アンカーから2ボランチに変更。
ボランチ間で一旦横パスを入れてから前線トップ下の位置にボールを送ることで、相手のプレスを交わすことができるようになりました。
そしてバイタルエリアにボールが入った後はCFや中に入ってきたWGが近い位置で絡んでハーフスペース奥にボールを運び、ショートクロスからシュートといった形で再びゴールを重ねるようになりました。

ユース観戦の魅力について

全体的に選手個々の能力ではレノファが優位な感じはあったけど、そこに戦術が噛み合うことでゴールラッシュにつながっていたのが面白かった。
山口高校も最後まで諦めずに1点でも止めよう、一矢報いようとする姿勢と戦術が見えたのが良かった。
ユースの試合は監督からの掛け声がけっこう聞こえてくるので、何をしようとしているのかが分かりやすくて、戦術的にウォッチしやすいのが観戦の楽しみの一つです。

また、ユース世代は運動量が豊富で、どんなに暑くても休まずに走りまくります。ハツラツとしたプレーがずっと続き試合が緩む時間がほとんどありません。

そして、まだまだシーズン序盤で各選手の伸び代は大きいです。
お気に入りの選手を見つけて成長を見守りながら、これからシーズンを追いかけるのも良いでしょう。

みなさんもぜひ会場に足を運んで、ユースのサッカーを楽しんではいかがでしょう!

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