ウマ娘新規さん向け、高松宮記念についての血統中心解説と予想

※ご注意
本記事はウマ娘に触れた人が実際の競馬に触れようとした時に、私の得意とする血統予想からの観点を提供するという目的で書いています。
極力簡単になるように書いていますが、理解しづらい可能性もあります。
G1は今後すべて書いて行こうと思うので、段々と理解していったら予想が楽しくなるかも…という事でひとつご容赦ください。
なお普段はfanboxにマニア向け記事を載せています。10万馬券以上も当ててますよ(宣伝)

・芝1200mは異質なレース

芝1200mという短距離レースにはG1が春秋に2つあります。
春のG1がこの高松宮記念。もう一つは9月末のスプリンターズステークス。

ウマ娘的にはキングヘイローとカレンチャンが勝ったレースで、
古くは三冠馬ナリタブライアンが無謀とも言える短距離G1参戦で話題になりました。
なお昔は高松宮杯という名称で、G1になる前は2000mの中距離G2。
ウマ娘登場馬は古い馬が多く、G2時代に走った馬が結構います。

中京競馬場は2011年辺りにコース改修をしました。
2010年までは直線(※)が短く下り坂のコースでしたが、2012年からは直線が長く急な上り坂もできました。真逆ですね。
キングヘイローは旧コースの、カレンチャンは新コースの勝ち馬です。
(※競馬に於いて”直線”は最後の直線を指します。反対側は向こう正面。)

前述の通り中京芝1200mというコースは日本の芝1200mが組まれているコースで一番最後の直線が長いコース。
(直線が長い事で有名な東京競馬場は1200mが組まれていません)
それもあってか芝1200のスペシャリストというよりは、1600mで今一歩の馬が距離短縮で走るという事も多いレースになっています。

芝1200mというレースは芝1400m以上のレースに比べかなり異質で、
日本の主流であるサンデーサイレンス系の勝率がグッと下がります。
昨今芝1400m以上では父にも母にもサンデーサイレンスを持たない馬ばかりで馬券圏が決まるレースはかなり少ないんですが、芝1200は他より多め。
特にダービーを勝ちまくっているディープインパクト産駒は主流と言える血統馬が多いですが、この高松宮記念は勝ち馬がいません(昨年惜しい2着はありました)。
またサンデーサイレンス系の中でも主流から外れるようなタイプが逆に走ったりと、血統の幅が広い面白い条件なんですね。

さらに今年は雨模様。
道悪(みちわる・良馬場以外の馬場状態のこと)競馬は馬の評価が難しいと言われますが、血統予想をする人に取っては寧ろありがたい要素だったりします。

★ウマ娘登場キャラ関係馬★

◆5枠9番インディチャンプ
父はステイゴールド、つまりみんな大好きゴールドシップと同父です。
ステイゴールド産駒と言えば3冠馬オルフェーヴルも含め長距離レースに強い種牡馬。
その2頭以外にも有馬記念を買ったドリームジャーニー(オルフェの全兄)、去年の天皇賞春での人気薄2着馬もそうです。
そんな中でこのインディチャンプは古馬マイルG1を春秋どちらも勝ち、その片方はアーモンドアイを負かしているというマイルのスペシャリスト。しかもその時のタイムは数週間前に出たばかりのとんでもないレコードタイムにかなり近いとても速い決着でした。

長距離レースが得意なステイゴールド産駒から何故そんな馬が生まれたかというと、母方にあります。
母の兄弟には重賞勝ち馬が3頭居ますが、どれもどの種牡馬を付けてもその父の他の産駒よりかなり距離適性が短め。
またインディチャンプの半妹のアウィルアウェイも今年の高松宮記念に1枠1番で出走、さらにお隣5枠10番ラウダシオンの父リアルインパクトは、母の半弟です。

卓越したスピードを母が持つ理由は私自身の持論としてあるのですがここでは割愛するとして、インディチャンプは1600よりさらに短い1200をここで初めて走ります。そして果たしてどんな走りをするのか…はおそらく血統派でも評価が分かれる所です。
なお芝1200mの重賞勝ち馬はステイゴールド産駒にはまだいません。


◆1枠2番レッドアンシェル
父がマンハッタンカフェなので登場していますね。CV小倉唯。
マンハッタンカフェも菊花賞・有馬記念・天皇賞春を制した長距離馬ですがこちらはステイゴールドと違い産駒は中距離のスピード馬が多く、さらに初重賞制覇は1200mでした。

持論として
「ステイヤー(長距離馬)とスプリンター(短距離馬(マイル未満))は表裏一体」
というものがあります。
「長い距離を走るスタミナ」と、
「短い距離をずっと全速力で走り続けるというスタミナ」
は一致する事がある、と考えればわかりやすいかと思います。

サクラバクシンオーという名スプリンターがウマ娘にも登場しますが、
バクシンオーの母の全兄は有馬記念と春天を勝ったアンバーシャダイという長距離馬です。
(北島三郎オーナーで話題にもなったキタサンブラックが母父サクラバクシンオーでも長距離に強いのもコレが理由)

レッドアンシェルの母方は強烈なスタミナを持つ馬と強烈なスピードを持つ馬の極端な掛け合わせが多く、
それがこの馬が1200mで強い現象にもなっています。
ちなみに2回の重賞勝ちは稍重と重の芝1200m。道悪競馬が得意なのも注目ポイントですね。


・その他関係馬
◆3枠5番ダイメイフジ
父がアグネスデジタル

◆4枠8番エイティーンガール
母父がアグネスタキオン

◆8枠17番サウンドキアラ
母父がアグネスデジタル

◆4枠7番アストラエンブレム
◆8枠16番レシステンシア
父ダイワメジャーの半妹がダイワスカーレット


以下、予想になります。
極力簡単な要素に絞って書いてますが、
普段マニア向けな予想記事をfanbox(月額510円)に有料掲載しているので、
こちらも有料化(単記事200円)する事をご容赦ください。

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