ウマ娘新規からマニアックになりたい人向け、大阪杯(G1)の解説と予想~馬の能力は芝の状態による~

※ご注意
本記事はウマ娘に触れた人が実際の競馬に触れようとした時に、私の得意とする血統予想からの観点を提供するという目的で書いています。
極力簡単になるように書いていますが、理解しづらい可能性もあります。
G1は今後すべて書いて行こうと思うので、段々と理解していったら予想が楽しくなるかも…という事でひとつご容赦ください。
なお普段はfanboxにマニア向け記事を載せています。10万馬券以上も当ててますよ(宣伝)

■まず大阪杯というレースについて

今週の大阪杯は2017年にG1に昇格したのでG1レースとしては歴史は浅いですが、長らくこの時期のG2として強豪馬の春初戦として選ばれやすいレースでした(G2時代は産経大阪杯という名称です)。

歴史的には高松宮記念のG2時代の高松宮杯以上の強豪レースで、
ウマ娘登場キャラだと勝ち馬だけで見てもスーパークリーク、トウカイテイオー、メジロマックイーン、エアグルーヴ、ダイワスカーレット等
非登場ですが三冠馬オルフェーヴルもG2時代に勝っています。

春に芝中距離古馬のG1がずっと無かったのでようやく昇格してくれたという形ですが、近年はドバイや香港に芝中距離のG1があり、そちらと強い馬が分散してしまう傾向もあります。

今年は三冠馬コントレイルの出走やマイル以下で圧倒してきたグランアレグリアの参戦などで盛り上がる要素も多いものの、昨年の2着馬で宝塚記念と有馬記念を勝ったクロノジェネシスはドバイに出ていたためこちらには出てきていません。

海外を使うか、日本の大阪杯を使うか…はもちろん予算の話もありますが馬の適性を見るケースが多いです。

ドバイや香港の芝は基本的に日本の芝よりもパワーが必要です。
クロノジェネシスは日本でも雨の降った馬場で無類の強さを誇る馬なので、晴れた良馬場で比較するなら基本的には海外の方が向いていますね(調教師も騎手も初めての海外遠征だった分2着に負けてしまいましたが)。

逆に大阪杯は基本的には軽い芝になりがちで、コントレイルグランアレグリアの出走は(血統的に)とても納得がいきます。

この芝の質の違いは、品種や草丈、馬場の土台の作り方、気候などが影響しています。

■芝質は日本国内でも時期によって大きく異る

ところでウマ娘の影響で昔のレースを見た皆さんは
「芝のレースなのに全然緑じゃなくない???」
と思ったりしませんでしたでしょうか。

例えばトウカイテイオーの勝った1992年のジャパンカップ↓↓↓

次にアーモンドアイが世界レコードで勝った2018年のジャパンカップ↓↓↓

画質の差がそうさせているのではありません。
これは芝の品種の違いによるもので、冬の寒さに強い外来種の通称『洋芝』が導入される以前は、冬には枯れてしまう日本自生の品種の『野芝』のみで競馬をしていて、ジャパンカップの時期(11月末)にはもう枯れてしまっていました。

故に、昔ジャパンカップの映像を見た海外の競馬界からは「ダートでレースをしていたのか???」と言われる始末。
そこで野芝の上から洋芝の品種を撒く『洋芝のオーバーシード』というのをはじめ、冬の間も緑の広がる馬場が実現しました。

現在では大半の開催を『野芝+洋芝の混合』、夏場には場所によって『野芝のみ』、逆に北海道の札幌と函館は『洋芝のみ』
南北に長く四季のハッキリした日本らしく、様々な設定がされています

■芝の状態やコース形態で馬の強さは変わる

なお昨今野芝はJRAが独自開発をした"エクイターフ"という品種を使っています。根は横向きに生え葉は上に伸びるという特性から丈夫で、馬の蹄に掘り返されても回復が早いというまさに競馬場のための芝。

その分芝の密度が増し丈夫に。また頑丈な芝に対して硬くなりすぎないように更にその下の路盤を柔らかくする”エアレーション”という作業もするようになって弾むような馬場に。タイムもさらに早くなりました。アーモンドアイの芝2400m世界レコード2:20.6はその馬場作りが大きく影響してると思われます。
もちろん馬作りの技術が昔より上がっているのも確かですが、馬場作りのタイムへの影響も非常に大きなものです。

さて今ちらっと出した”エアレーション”。簡単に言えば競馬に使われる1~2ヶ月前辺りに馬場の路盤(土など)の層まで穴を開けたり刃を入れて耕す事で馬場を柔らかくしようというもの。
なのでエアレーションをした開催前半は逆にパワーを要し、踏みしめられていった結果後半ほど軽さが出て速くなるという事も近年起きています。

ですが耕してまだ柔らかい時期に雨が降ると……?逆に普通に雨が降るよりも馬場が悪化していまいます。めちゃくちゃ掘れやすいですからね。
キタサンブラックは天皇賞秋で現在の距離に設定されて以降"最遅の勝ち時計"(通常より10秒近く遅い)を記録しましたが、これが影響しています。

私は芝の品種や草丈、状態、割合などをとても気にします。
血統によって能力の適性に影響が出る要素の中でも重要なものの一つとして捉えて予想しているためですね。

馬も生き物なら馬場も生き物
さらにコース形状や展開も含め、適性によって出せる能力が大きく変わによって大きく出せる能力が変わるのもまた競馬。
だからアーモンドアイも有馬記念で惨敗するんです(負ける予想でした)。
これが何よりも面白いポイントだと思っています。

■大阪杯は基本的に軽いスピードの馬場、だが…

さて大阪杯に話を戻すと、この時期は気温が上がって一気に野芝が成長していく時期で、使い込まれているわりに軽く早い馬場にもなりがちです。
阪神競馬場は高台にあって気温が低めなので桜や芝の成長は遅めですが、今年は流石にもう桜花賞前に桜も満開になってしまう暖かさでした。
さらにこの芝内回り2000mの条件はもともと比較的スピード能力がそのまま問われやすいコースではあります。

速めの馬場になりやすい、という事は日本ダービーや秋の天皇賞、ジャパンカップなどに強い"主流の血統"が強いレース。
根幹距離でG2時代からディープインパクト産駒がとても強いレースであるのがそれを表しています。
コントレイルもグランアレグリアもディープインパクト産駒。
もし晴れて良馬場であればこの人気所であっさりというレースだったと思います。

しかし今年は雨予報。
おそらくは稍重~重の間になる、いわゆる道悪(みちわる)馬場と予想されます。さらに京都競馬場の改修による変更で例年より阪神競馬場を多く使っています。
その辺をどう捉えて予想するか…は以下に続きます。

以下、予想になります。
もう一段回内容は濃くなります。
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