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【山の紹介と登山レポート】5座目:谷川岳

こんにちは!

今回は、9/1~9/2にかけて、新潟県の苗場山と群馬県の谷川岳へ行ってきたことについて、紹介とレポートを書こうと思います。

二つ目は、険しいながらも多くの人を寄せ付ける名峰「谷川岳たにがわだけ」です。

読んでくださる方へ、あなたの休日のお出かけ先の参考になると幸いです!


谷川岳の紹介

谷川岳はどんな山?


谷川岳は、群馬県と新潟県の県境にあり、この周囲の山脈「三国山脈」を代表する山です。
頂部が2峰に分かれた山で、それぞれ「トマの耳」と「オキの耳」と呼ばれています。

最高峰となる「オキの耳」の標高は1977m。
日本百名山の一つです。

死者数世界一の恐ろしい山


実はこの谷川岳、恐ろしい特徴が…
標高は2000mにも満たず、世界中にこの山より標高の高い山は数えきれないほど存在するものの、昭和6年(1931年)の統計開始から現在まで、800人以上の遭難死者が出ています。
この数、世界の8000m級14峰の死者数の合計よりも多いとか。
あまりの死者の多さから「魔の山」とも呼ばれています。

理由として考えられているのが、天候の変化が激しいこと。
本州の中央部に位置し、日本の両側(日本海側と太平洋側)の気候が接する場所であり、天候の変化が起きやすいんです。

初心者からクライマーまで

死者が多い要因として、ロッククライミングが人気なことも理由の一つ。
ロッククライマーの聖地といわれる「一ノ倉沢」は遭難者がひときわ多い場所で、急な岸壁が続き、滑落による事故が多く発生しています。

一ノ倉沢”引用元:https://www.enjoy-minakami.jp/place.php?itemid=885”


ここまで見ると、とても初心者が登れるような山ではないと感じますよね。

実は全くそんなことはなく、「谷川岳ロープウェイ」を利用すれば、小さな子供でも登れるような初心者向けの道で登ることができます。

谷川岳ロープウェイ”引用元:https://www.tanigawadake-rw.com/”

バリエーションが豊富で、初心者から上級者まで楽しめる山であり、多くの人を寄せ付ける魅力を兼ね備えているといえます。

登山記録


谷川岳ロープウェイ


前日(9/1)苗場山の登山終了後、車で三国峠を越え、群馬県・水上の湯檜曽温泉まで移動。ここのホテルに宿泊しました。

実は苗場山から下山する際膝を痛めてしまい…登山計画をするものの、登るかどうかとても迷っていました。
結局、「晴れていること+途中で少しでも無理そうと思ったらすぐ下山すること」を条件に決行することに。

当日、起床すると運よく天候は良好!
7:00の運航開始に間に合うように谷川岳ロープウェイへ向かいます。

ベースプラザがある土合口駅は、人気の高い山なだけあり、早朝にもかかわらず多くの登山客が詰めかけていました。
運航開始前から列につき、7:00過ぎにはロープウェイに乗車。

15分ほどで天神平駅に到着。ここから登山スタート!

天神平駅から朝日岳方向


膝の痛みと闘いながら


天神平駅から谷川岳頂上までは片道2時間半ほど。

”引用元:https://www.tanigawadake-rw.com/”

まず熊穴沢避難小屋を目指します。避難小屋までは森の中の登山道で緩やかな登りが続き、谷川岳の山体はあまり見えません。

やはり少し膝は痛く…。
前日と違って無理のないペースでゆっくり登り続けるよう心掛けました。

道中、目指す谷川岳を望めるポイントがちょくちょく現れます。この日は少し雲がかかっているものの、うれしい瞬間です。

目指す谷川岳

1時間ほどで一つ目のチェックポイント・熊穴沢避難小屋に到着。

膝はなんとか大丈夫そうなのでこのまま登山を続けることとしました。

初めての鎖場


続行することにしたものの、避難小屋を過ぎたあたりから登山道は岩がむき出しになりだんだん急斜面になります。登るのも一苦労。
鎖を使って登る場所も現れ…

鎖場だけでなくハシゴもあったりしました。初めての体験で、体力的に一番つらいポイントでした。
徐々に木々の高さが低くなり、視界も開けて谷川連峰がとても美しく見えます。

8:30過ぎにはチェックポイント「天狗の留まり場」に到着。

天狗の留まり場から

頂上まであと半部!

トマの耳のとオキの耳

天狗の留まり場からは背の高い木々は少なくなり、良い景色を眺めつつ山頂を目指します。

9:00頃には「肩ノ小屋」に到着し少し休憩。
10分ほど登ると、手前の頂上である「トマの耳」に到着しました。

トマの耳頂上

トマの耳からは谷川岳の最高点となる「オキの耳」が見えます。

トマの耳から見るオキの耳

写真を見てもらうとわかる通り、日本海側である左側は多くの雲がかかっているのに対して、太平洋側である右側はきれいに晴れており、「二つの気候がぶつかる場所」というのを感じさせてくれました。

トマの耳から15分ほど歩けば、オキの耳に到着です。

オキの耳
オキの耳から見るトマの耳

綺麗な谷川連峰の景色を楽しみながら休憩。

日本海側の景色
太平洋側の景色

運よく晴れてくれて、よい眺めを楽しむことができました。
1時間ほど山頂で休憩し下山。

肩ノ小屋から見た万太郎山

再び天神平駅に到着したころには、膝はだいぶ限界が近かったですが(笑)、なんとか無事に帰ってこられました。

登っている小さな子供もたくさんおり、初心者でも楽しめるというのも納得です。景色も最高でとてもいい山でした!!

おまけ:土合駅にも行ってみた


谷川岳ロープウェイのすぐそばには、上越線の駅「土合駅」があります。以前は谷川岳登山の玄関口として多くの登山客が利用していたそうです。
上越新幹線や関越道ができた現在は利用客がほとんどいないものの、国内でも数少ない「モグラ駅(地中にホームがある駅)」として観光スポットのようになっています。

土合駅駅舎

登り線ホームは地上にあるものの…

上り線ホーム

下り線ホームは地中奥深くにあります。
そしてこの階段がとてつもなく長い!

下り線ホームへ続く階段
下り線ホーム

ここまでおりると、とても長い階段をまた登らなくてはいけません。それでも多くの方が訪れていました。
駅舎を再利用したカフェなどもあり、観光スポットとして面白いのでぜひ立ち寄ってみては?

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
次の記事は「焼岳」です。↓↓↓


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