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高架下の先は異次元の世界

昨日、久しぶりに実家へ帰ってきた。電車に乗って帰省するなんて、人生で初めて。1つだけ買った小さなイチゴのケーキを持って、駅のスタバでラテのベンティを買った。この前の誕生日に娘からコーヒーチケットをもらったの。700円まで1杯分買おうとすると、新商品か大きなサイズとトッピングをたっぷりしないと上限まで達成しない。いかに無駄にしないか考えて期間限定の生クリームのトッピングもつけてもらったけど、それでも700円しなかったのよ、難しいわね。紙袋に入れてもらって、まるでお金持ちみたい、こんなに荷物を持ってスタバの紙袋も持ってる、私。フンフンと鼻歌まじりに軽快に歩いて行った。歩くうちに少し汗ばんできた、今年は本当にあったかい日が多い。年末にはきっともっと寒くなるんだろうな。
実家に着いて、娘の帰りを待った。Wifi がないから、128kbps のスピードと格闘しながらおこたに入って携帯を眺めていた。
仕事を終えて帰ってきた娘と一緒に、母が作ってくれた夕飯を一緒に食べた。仕事の事や、最近の出来事のあれやこれやをたくさん話してくれた。
この家に身を寄せている娘は、最初はとても辛そうだったけど、すっかり慣れたようで、とても穏やかでしっかりとした顔つきをしていた。二人で小さなショートケーキを半分こして、ケーキってホントに高いよねぇって笑いながら食べた。食べ終えて、少しゆっくりしてから帰る準備をした。
帰り際に、母がたくさん食べるものを用意して持たせてくれた。ほくほくした気持ちでまた駅に向かい電車に乗って、駅に停めていた自転車をこいだ。こっちの町は高架下がとってもワクワクする。一番気に入ってるの。だって、高架下をくぐったその先は、もしかしたら異次元の世界なのかもしれない。おんなじなんだけど、ちょっと違う世界。高架下を行ったり来たりするうちに、本当の世界なのか、もしかしたら前とは違う世界に来ちゃっているのかも、分からないまま過ごしてるのかもしれないよ。
おんなじなんだけど、何かがちょっとだけ違う世界って、実は無数に存在してるのかも。そう考えたら高架下をくぐらずにはいられないわね。
帰宅して、持たせてくれたプラスチックの容器を開けたら、めちゃくちゃ大きなオムそばが入っていた。ものすごい量、食べきれるかなぁ、卵何個使ったの、お母さん。でも嬉しいな。他にも甘い甘いみかんもたくさん入っていた。オムそばを見てじーんとする私。まだほんのりあったかかったオムそばを小皿に移して、また少しだけ食べた。ふぅ、お腹いっぱい、幸せだ。
異次元に行ってしまっても、家族はこんな風に変わらないんだろうな、
きっとね。

異次元でもケーキは小さくて高いまんまだろうね

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