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ボランティアでLPつくったら仕事で大切なことを再認識した件

タイトルそのままなのですが、ボランティアとしてLP(ランディングページ)をつくることになり、その感想を書いてみたいと思います。

どこかの誰かの役に立ちますように✨

きっかけはHPのドメイン期限切れ

以前、アトピーが酷く苦労してきたことは自己紹介の記事で書かせて頂きました。

【自己紹介】私を構成するもの

そこでお世話になっているコミュニティ(医療機関なのですが、今回はコミュニティと記載)でHPが消えたとの情報が私の耳に入りました。

どうやら、外部と業務提携をしてHPを運用していたそうなのですが、その方がコミュニティから退いたらしくドメインの更新を行わなかったためHPが表示されなくなったとのことのようでした。

「とにかく急いで何とかしないと…!」という感じだったので「よければつくりますよ〜」と手を挙げてみました。

Word PressでLPをつくる

今回の一番の目的は「いち早く治療に関する情報をネット上にアップすること」でした。

きちんとしたHPをつくることで時間がかかるよりは、簡単なものでも早く作ってもらえた方が良いとのこと。

また、色々と打ち合わせしている中で、将来的には「自分でも加筆・修正ができた方が良い」との希望があったため、WordPressを使用してLPをつくることになりました。

Wixを使うという案もあったのですが、私が過去に使ったことがありキャッチアップが不要であるということでWordPressに白羽の矢が立ちました。

時間に余裕があるのであれば、新しい技術をキャッチアップして使ってみたかったし、HTMLを使用してCSSや使ったことのないJava Scriptを書いてみたいな〜とも思っていたのですが、こればっかりは仕方がないですね…残念。

まずは医療広告ガイドラインを熟読

サイトをつくる際には、広告に関するガイドラインに違反しないようにすることが大切です。(以前制作会社をお手伝いしていた時に学びました)

特に、医療に関することは人の命に関わることもあるので、ガイドラインは定期的に改訂されたりしています。

そのため、以下の厚生労働省のサイトを熟読。

医療法における病院等の広告規制について

具体的には、治療前と治療後の比較写真を掲載して、必ず病気が治ると誤認させるような内容の掲載などはNG。
また、治療例などを掲載した際に治療に関する期間や値段を掲載しないのもNGとのこと。

ガイドラインを読む前は、治療前と治療後の写真を掲載したいと考えていたので、きちんとチェックしておいてよかったです💦

あまり具体的なことが書けないことが分かったので、

 ・どのような目的を持って運営しているのか
 ・治療にあたるチームの人柄や考え方
 ・大まかな治療の流れ
 ・無料相談への導線

という構成にすることにしました。

文章を書く

文章に関しては、自分自身が受けた治療で治療内容をよく分かっていたので、時間をかけずに書くことができました。

治療を担当してくれている医師の方の考え方や話し方に関しても、付き合いが長く良く理解していたので、医師からのコメントの部分も、今回は私の方で作成してから医師の方に確認してもらうという手順にしました。

ガイドラインに違反しないように、でも治療に関する必要なことはしっかりと伝えることができるように、長すぎず短すぎない文章を心がけて記載しました。

画像集めと加工

サイトに必要な画像を集める作業なのですが、これが結構苦労しました。

依頼主の方に写真素材の共有をお願いしたのですが、以前のサイトに使った写真データは手元にほとんど残っていないそうで、TOPページに使える写真が数点あるのみでした。

今回は時間もなく、サイト用の写真撮影を依頼することができないため、色々な方に写真素材をもらえるように依頼をしました。
幸か不幸か、私自身が患者だったので、同じ治療をした仲間の方に連絡をすると、ある程度の素材を集めることができました。(自分の写真も少し使用しました)

しかし、写真素材は同じ状況下で撮影されているものではないので、ライティングや解像度が異なることから、画像加工が必須でした。これをしないと統一感のない印象を与えてしまうので、手は抜けません…!

また、ネット上に患者さんの写真を公開することで、プライバシーを尊重しないような印象を与えたくないことから、「患者さんの顔などはできるだけ出さないように、しかし治療している様子は伝わるように」ということを主軸に、切り取りや一眼レフの様な加工を施し、必要な部分にフォーカスするように工夫しました。

あと、AIを使って背景の足りないところを追加したりしました!初めて使った機能だったので、これは楽しかったし、勉強になりました✨

ただ、画像を提供してくれた方から、公開前の段階でサイトを確認してもらったところ色々なご意見をいただきました。

やはり、治療の前後の写真を載せて欲しいという希望や、アトピーの酷い写真を載せた方が重症患者を治療している印象になるのでいいのではないか?というご指摘、その他にも「〇〇さんが写っているこの写真を使って欲しい」などのご意見もいただきました。

お写真を提供していただいた方にも、その写真に対する想いがあると思うので、広告ガイドラインを守りたいこと、あまりにもアトピーが酷い写真を載せてしまうと、不意に見た方が辛い思いをするかもしれないことをお伝えし、一人一人丁寧に説明させていただきました。

とはいえ、せっかく提供してくれた方のご意見を全て無視することも良くないと感じたので、一部の画像を入れ替え、再度加工を施すなどの対策を行いました。

以前、制作会社でお世話になっていた際に、HPを制作していた社員さんが「HPを作るときにサイトがビシっと決まるのは写真だからね!」と言っていたので、ここの工程にはしっかりと時間を割き、希望は汲み取りつつも妥協はしないようにしました。

ドメインの取得とサイトの公開

以前は外部の方に運用を依頼していたためドメインが切れてしまう事態に陥ってしまったので、今回はきちんとコミュニティサイドでドメインを取得しました。

既に別の事業で使用するためにレンタルサーバーを契約していたそうなので、そのサーバー上でドメインを取得しLPを公開したため、期限切れになることは今後はないでしょう。

Word Pressの構成自体は、元々あるデザインを組み合わせて作成しまし、お申し込みフォームに関しても、お洒落なデザインのものを作成する時間がなかったため、Google Formを活用して時間の短縮を図りました。

色々なところで時間のかかる工数の削減を行い、そのおかげか、大体二週間程度で公開まで漕ぎ着けることができました。(仕事と大学の課題をしながらだったので、これが私の最短でした…)

全ては依頼主の困りごとを解消すること

今回、LPの制作を行ってみて思ったことは、ボランティアだろうと仕事だろうと、あくまでも依頼主の問題の解決や目標達成が最重要事項であるということです。

そして、ボランティアだから楽だとか適当なもので良いということは、決してないということです。
ボランティアで行っていたとしても、関係各所から色々な意見が飛んできて対応に追われることは変わりないです(笑)

しかし今回、私が微力ながらお役に立てたなと感じたところは、「忙しくて色々打ち合わせをしながらHPを作成することができない」「でもHPは必要」という相手の意図を汲み取り、文章作成も画像加工もドメイン取得も全て私が担当しますと申し出て、実際にLPを製作し公開まで行ったことです。

依頼主の好みも知っていたため、最初の打ち合わせを1時間程度Zoomで「やりましょう!」と話をした後は、途中経過と完成後の連絡の2回でやり取りが終わりました。(ちなみに、アメリカとの時差があるので、全てテキストベースのやり取りで終わらせました)
LPの完成度よりも、手間がかからず必要なものが手に入ったという部分が喜ばれたような気がします(笑)

色々と勉強をしていると「素敵なものを作れば喜ばれるはず!」と思い始めて、やたらと機能を追加してしまったり、デザインに凝り始めてしまったりしてしまいます。(私はね💦)

それはそれで素敵なことなのですが、一度立ち止まって、本当に相手にとって必要なことは何なのかをしっかりと認識して、問題解決にフォーカスすることが必要だということを再認識しました。

そして、相手が本当に求めているものは、意外と本人は認識しておらず、打ち合わせなどの話の中で感じ取るものだと思っています。いわゆる無意識の意識ですね。

その「相手が意識できていない本心」を汲み取って形にできる人、そして、提供するものがしっかりとしたクオリティで「+αの価値で満足してもらえるような仕事ができる人」になりたいなと改めて思いました。

その為には、今後も勉強を続けなければいけないなと改めて感た良い機会でした。まだまだ修行が足りないぜ…!


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