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「まぁいっか」な人生

スマホを家に忘れてしまったのが今日のハイライト。

車に乗りエンジンをかけたタイミングで
忘れたことに気づいたので
取りに戻ることもできたのだけど
「まぁいっか」と呟き出発した。


数年前からずっと
スマホなんかいらねぇやと思い過ごしている。

実際は必需品だし必要不可欠なんだけど
気づくとスマホを触っていることが腹立たしい。私の脳はスマホに支配されている。

例えばものすごく疲れている時でも
無意識にスマホを手に取る。

疲れてるんだからぼーっとしとけばいいのに
意味なく画面を開く。

開いたものの意味なんかないので
なんとなくSNSを見る。

SNSを見ていても内容は頭に入ってこない。
なんとなくスクロールして、
ぼんやり画面を眺めているだけだ。

SNSを開いていればまだ良い方で、
それさえせずに待受?の画面をじーっと見つめ気づくと数分経っていることもあり、
さすがにぞっとする。


携帯電話の時はこうじゃなかったよな。

まだあいつは役割がはっきりしていたよ。
電話をするメールをする(たまに調べ物をする)そのための道具だった。


スマホは全てを牛耳ってんだ。
本を読めるし歌を聞けるし写真を撮れるしゲームもできる。映画もドラマも見れるしお財布にもなる。

スマホさえあれば生活に困ることはないだろう。


帰宅するとスマホがテーブルの上で待っていた。

はっきりとした目的を持ち画面を開くと
着信、メッセージともにゼロでホッとする。

朝スマホを忘れたことに気づき呟いた「まぁいっか」は

もし今日なにかが起きたとして
スマホを持っていなかったことで
大ごとになったとしてもまぁいっか。
の、「まぁいっか」だ。


学校に行きたくない時、
取り返しがつかないほどの寝坊をした時、
この緑色の紙を提出したら引き返せないと思いながら迷いなく役所へ提出した時


自分の行動がその後のストーリーに
どれほど大きな影響を及ぼすかわかっているときほど、思考と感情を断線する音がして「まぁいっか」と突き進んでしまう。


この人生をまっとうしあの世へ行って
神様から人生にタイトルをつけて保存しときなさいと言われたら『まぁいっかな人生』と名付けることにしよう。


明日はスマホを忘れず持っていく。


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