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私学訪問日記【芝中学校・高等学校】

【圧倒的なカリスマ性を持つ校長先生】
言葉にすれば陳腐に響いてしまうのですが、芝中学校・高等学校の校長である武藤道郎先生は、お会いしてすぐに自然とそう思えてしまう大きな魅力を感じました。

感情と語彙が豊かで、サービス精神満載、相手の喜ぶ顔が大好きなコミュニケーション能力の塊でした。そんな武藤先生に、芝中学校・高等学校の教育についてお聴きしました。

(この動画でも武藤先生の、魅力の一端を知ることができます)

【絶妙な教師力】
まず、芝中学校・高等学校のホームページでダウンロードできる、このカレンダーを御覧ください。

「絶妙な教師力」カレンダー登丸先生
「絶妙な教師力」カレンダー石川先生

芝学園の先生をピックアップしたものになっています。校長先生だけでなく、一人ひとりの先生の個性も際立っているのです。

親よりも多くの時間を子どもたちと一緒に過ごす先生を、自信を持って紹介していることは、大きな安心に繋がるのではないでしょうか。学校案内にも書かれている「すべての教科が主要教科」「手を離して抱きしめる」の言葉に、確かな指導力と多角的な愛情を感じます。

(ちなみにその学校案内もかなり個性的で、広げると一枚の「芝大陸」になるデザインが斬新です!ARで動画を楽しめるようにもなっています。)

芝学園の学校案内

【逆引きの進路指導】
もちろん、あくまでも学校の主体は子どもたちです。有名進学校ですから、難関国公立大学などに毎年多くの生徒が進学しています。言わずもがな勉強をしっかりとしているのです。

しかし、それは強制された詰込み型の学習ではありません。「逆引きの進路指導」、子どもたちの目的意識を大切にした指導を行っているのです。子どもたちは、なりたい職業やなりたい自分から逆算をして、今クリアするべきことを明確にすることで主体的に学習に取り組んでいます。

詳しい進学実績はこちらから↓

【楽しくなければ学校じゃない】
その主体性の素地を育てる探究活動が充実しているのも芝学園の特徴です。東京都港区という立地を生かし、オランダ大使館、東京タワー、医大、企業などと連携をして課題意識に基づいた主体的な活動が行われています。Surface Pro7を駆使し、将来に直結するスキルと思考を鍛えています。また、行事においても荒川30㎞ウォーク、フィールドワーク、芝漬ゼミなど多くの体験的な学びの機会があります。学びが楽しいのが芝学園なのです。

芝の中2探究学習

【共生(ともいき)】
校長先生のお話で特に印象に残ったのは、「うちの子たちはアイドルのようにかっこいい男にはならないが、周りの人を大切にできる良い男には育っている」という言葉です。そのまま捉えてしまうと誤解を生んでしまう部分もありますが、内面を磨いていく中でそれが自分本位にも表面的にもならず、世の中のためであることが自分の幸せに繋がっていくということだと理解しました。それが正に芝学園が掲げる共生(ともいき)の精神に繋がっていくのではないかと考えています。

この多様性の時代に、がむしゃらなまでに本質を追いかける教育姿勢。また、トップ校の校長先生が持っていたのは豊かな人間性であったということに、大きな勇気をもらった学校訪問でした。

芝中学校・高等学校HP

コアネット教育総合研究所 横浜研究室 主任研究員 熱海康太

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