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それ、いいねぇ

それいいねぇ!
それもいいねぇ!
いいじゃーん。
あ、それもいいじゃーん!

みんなで意見を出す場面でそんな
発言を繰り返していたら

なんでもいいって言うじゃんと
笑われた。

内心腹が立っていたのだ。
意見が出ない、
この話し合い終わりにしない?
そんな雰囲気に。

だから必要だと思ったのだ。
そんな盛り上がりが。

みんなで意見を出して何かを作り上げる。
そういう作業が私は好きだ。
力を合わせて出来たものは出来上がる前には
想像できなかった愛くるしさと
達成感という感情のミックスで
なんとも言えない時間を過ごせる。

だが、端からそれを無視していた。
その時のその雰囲気。

だったら辞めちまえよ
だったら帰れよ
だったらしたくないと意見しろよ

なんの意思表示もせず
我関せず
目立つことはやりますが
地味なことはしませんという我。

少しでも意見が出れば
それはそれは嬉しくて、
いいじゃん。
そう放ったのだ。

それが私の性分なのか
真面目さなのか
好きではないがそうしてしまう自分の折れ。
不器用さ、のまれてしまう弱さ。

かなり前の話だが、
今はどうだろうか。

流石に先頭きって
いいじゃん、それ!と言いそうにない。

できるだけ無駄なエネルギーを使わないように
できるだけしょうもない時間を過ごさないように
避けて避けて
何にもに戦わないように過ごすだろう。
そんなことしたって、誰も褒めてくれないし
自分が疲れるだけだ。

いいじゃんとも言わない
ただそこで息をしてるただの人になることが
一番楽なのだ。

そしていつしか過去の私のような奴に
『帰れよ』と言われた時に
そいつを殴ってやろうと思う。


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