コミュニケーションはズレるのが当たり前(その1)

4月は新人研修のラッシュです。

私がいつも新人さんに伝えるメッセージの一つに「コミュニケーションは基本ズレるのが当たり前。だから確認が必要」という話があります。

では何故、コミュニケーションは基本ズレるのが当たり前なのでしょう??

今日は、その理由について話をします。

私たちは、人それぞれいろいろなフィルターを持っています。
そして、そのフィルターを通して世の中を見ています。

即ち、人により違う世界を見ているという事です。

ではどういうフィルターがあるのかについて説明します。

一つ目は、五感のフィルターです。

私たちの視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などの五感は人それぞれ異なります。
一番分かり易い例で言えば味覚です。
同じ物を食べても、甘いと感じる人も居れば、甘さが足りないと感じる人もいます。

刑事ドラマの中で刑事さんは目撃者の情報が一致し過ぎている場合に何かおかしいと言います。
同じ事件の現場にいても、何を見て、何が聞こえたか、目撃者の情報はところどころ違うのが当たり前なのです。だから、証言が一致し過ぎている場合は、口裏を合わせているに違いないと疑うわけです。


もう一つ、価値観のフィルターがあります。

人は自分が大切に思う事には、アンテナが張っていますので、ちょっとした事がとても気になったりします。そうではない人から見ると、そこに突っ込む?そこにこだわる?と思ってしまう内容だったりします。


もう一つ、興味関心のフィルターもあります。
私たちは自分に興味のあるものだけしか見てない。興味のないものは、知らないうちに削除・消去します。

例えば貴方はスマホを1日何回見ますか?おそらく何十回とスマホを手に取っていじっていますよね。では貴方は、貴方のスマホの待ち受け画面にあるアプリの絵を描けますか?アプリが縦横に何列ずつ配置されているかすら、正確に描ける人は少ないのではないでしょうか?

ということで、同じ時間に同じ場所にいて、同じものを見たり、聞いたりしていたとしても、AさんとBさんでは見えている世界が異なっているということです。

これが、コミュニケーションは基本伝わらない。ズレるのが当たり前。という一つ目の理由です。

長くなってしまいましたので、 今日はこの辺で失礼します。
続きはまた明日以降に投稿します。

今日も最後までお 読みいただきありがとうございました。

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