対話会(ワークショップ)を行いました。

先週、地方の100名程度の規模の某メーカーで幹部社員を集めたワークショップ(対話会)を行いました。この会社は近々、現工場長が社長になりますが、工場長がきちんと組織を作りたいとの事での施策でした。

参加者は、現工場長とそれぞれの部門を率いる部門長・部長さんたち。間違いなく会社の中核メンバーの方々なのですが、何とこのメンバーで集まるのは今回が初との事でした。

冒頭で私から質問をしました。

「今、会社の中核メンバーとしてのお悩みは何ですか?」

皆さんに回答をいただきましたが、一番ベテランの部門長は「そんな事を考えた事がない。何か考えなきゃいけないのか?」という返答でした。

その彼が、1日の終わりの感想共有で言ったこと。

「皆さんが真面目に考えているなと思った。少し不真面目だった自分を反省した。今までどこか人任せな自分がいた。最後に"部門長としてやれる事"を問われた時、自分に出来る事は何も無いと感じた。これから自分ができる事を探して行きたい。」

他の部門長さんたちからも

「ともすると誰かのせいにしたり、環境のせいにしたらしてしまうが、まずは自分が変わることが大事だと思った。」

「各人が思っている事を共有できて良かった。私自身、自分には関係がないと考えた事のないことが多かったが、皆さんの話を聞いて勉強になった。これから自分も勉強して行きたい。」

「"良い会社"に向かって全社員が統一して進んで行く事はとても難しいことだと思った。それに向けて、自分は何ができるのか?何をすべきなのか?考えて行きたい。」

「楽しかった。自分の思っていることを言えた。今回も含めいろいろなチャンスを与えていただきありがとうございます。」

などなど、参加者皆さんがそれぞれ何らかの気づきを得ていただいたようでした。

終了後の次回に向けた打合せの席で、発注者である現工場長から「〇〇部長と**部長の話を聞いだ時、涙が出てきた。本当に今回ワークショップをやって良かった。想像以上だった。やらないという判断をしなくて良かった。やらなかった事を考えると空恐ろしい」との感想をいただきました。

今回私がやった事は、皆さんに質問を投げかけること。そして、どんな意見が出てきても、それを批判せず、全て受け入れた事。即ち、安全安心な場を作ったこと。

今回の問いに正解はない。今、皆さんの頭の中に浮かんだことが全て正解ですと伝え、一人一人の頭の中、心の中にあるものを全部吐き出して貰ったこと。

ちょいちょい"皆さんはそれぞれの部門を率いる会社の幹部です"とプリフレームをかけたこと。

外野の講師が偉そうな事を宣うより、同じ会社の同じ役職の仲間が言うことの方が、よっぽど刺さるし、刺激になるということだと思います。

私もリクルートの2年目くらいの時、喫茶店でさぼっている時にちょくちょく一緒になった同期が居ました。その彼がある時突然、壇上で表彰を受けたのを観て「あいつこの間まで俺と一緒によく喫茶店でサさぼっていたのに、いつの間に…。あいつが表彰台の上に乗れるなら俺だってできるはず…。」と刺激を受け、その後、無茶苦茶頑張った事を思い出しました笑。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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