コミュニケーションは基本ズレるのが当たり前(その3)

本日も、"コミュニケーションは基本伝わらない。だから如何にズレを少なくするかが大事"というテーマで書きます。本日はその最終回になります。

私たち人間は情報を削除します。そして、情報を歪曲します。

現代において、私たちの周りにある情報は、1秒間に200万ビットあるそうです。しかし、人間の脳が処理できる情報量は、1秒間にたったの134ビットとのこと。すなわち私たちは0.0067%だけの情報を切り取り、99.9933%の情報は捨てているのです。

では、その0.0067%をどうやって切り取っているのか、それが一人ひとりが持っているフィルターです。

フィルターには五感のフィルター、価値観のフィルター、興味関心のフィルターなどがあり、同じ時間に同じ場所で、同じ体験をしたとしても、人により見えている世界は全て異なっているという事を昨日までお伝えしてきました。

昨日までの記事はこちら👇です。
その1
https://note.com/clever_hyssop614/n/n09beaec8cbd8?sub_rt=share_pw

その2
https://note.com/clever_hyssop614/n/n09beaec8cbd8?sub_rt=share_b

今日は、コミニケーションの正体、その構造について記します。

AさんとBさんのコミュニケーションを考えてみます。

Aさんが何かの体験をします。

Aさんは、Aさんのフィルターによってその情報を、無意識に削除歪曲し、認識します。

それをAさんが頭の中でそれを言葉にします。

言葉にも、フィルターがあると言う話は昨日しました。Aさんが言葉にした段階で、そこにもAさんの解釈が入りますので、さらに歪曲されます。私の師匠はこれを暗号化と呼びました。

今度はBさんが、Aさんの言葉を聞いて、内容を把握します。しかし、そこにはBさんの五感のフィルター、価値観のフィルター、興味関心のフィルターが存在しますので、無意識に削除歪曲し、Bさんが受け取りたいようにAさんの話を受取ります。把これは暗号解読作業になります。

そして、今度はBさんの頭の中で、その把握した内容をもとに、Bさんの言葉にまとめ、それをAさんに伝えます。また暗号化するわけです。

結局、削除、歪曲、暗号化→ 暗号解読(削除、歪曲)、暗号化が、ずっと繰り返されているということなのです。

どうでしょう?『コミニュケーションは基本伝わらない。ずれるのが当たり前』と、私が話してきたことがご理解いただけたましたでしょうか?

その前提に立つと、いかにズレを少なくするかがとても大事になるわけです。

だから、確認が必要なのです。

I Messageで、「あなたのお話を聞いて、私にはそのように聞こえました。」「私は、こんなことを感じました。」「私の頭の中には、こんな考えが浮かびました。」と、

自分の解読した内容を伝え、それが解読結果が、近いのか近くないのかを確認することで、本当に相手の言っていることを理解することに近づいていけるのです。

新人さんや、真面目な人の中には、"人の話はきちんと聞いて正確き受け取らなければいけない、聞き返したり、確認をしたりする事はいけないことだ。」と言うメンタルブロックを持っている人も少なくないですが、それは間違いです。

人の話を正確に聞き取る事は、そもそも無理なんだということをご理解いただけたら嬉しいです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?