とあるマザーボード(B550M DS3H MB5543)での失敗について

始めに書いておきますが、B550M DS3H MB5543に不具合があるとかでは有りません。ただ、B550M DS3H MB5543のPCIex2は高機能なビデオカードを使うと、残ったPCIeスロットややSATAの使用に問題があるという話です。

以下が今回の失敗の顛末ですが、二つの失敗をやっています。自分と同じ考えでこのマザーボードの購入を考えている人がいたら、このノートを読んでくれることを祈ります。

それでは、失敗の話に入ります。

2023年の6月頃、自分は何となくAIイラストがやりたい&ゲームがしたいという欲求にはまりました。最初はゲームに使っていた自作PC(Windows10)に最新のビデオカード(RTX4070)を付ければ良いかなと思いましたが、さすがにマザーが五年以上前のものだったので、どうせならとCPUとマザーボードも交換することにしました。
旧PCはCorei7の内蔵グラフィックとGTX 750Tiを刺して三画面構成にしていたのですが、新しく組む構成ではAI&ゲームは高性能ビデオカード(RTX4070)で、余ったGTX 750TiをWeb閲覧や他の作業用の二画面を処理させるというビデオカード二枚差しの構成にしたいと思って自作パーツを検討しました。
そこでマザーボードとして選択したのがPCIeのスロットが二つあるMicroATXのマザーボード、B550M DS3H MB5543でした。久しぶりの自作&ネット通販のため「PCIex2有れば良いだろ」感でこのマザーを選んだのですが、まあ組んだ瞬間「やっちまったorz」となりました。
このマザーボードの価格.comの評価を読めば分かるのですが、RTX4070クラスのビデオカードを積むともう一つのPCIeスロットは使えないマザーボードでした。(後SATAがものすごく使いづらい状態でしたので、元のOSはSATAのSSDに入れていたのですが、諦めてM.2のSSDに入れ替えました。一応RTX4070を外側のPCIeスロットに刺せば、もう一つのPCIeスロットは空くのですが、その隙間はPCIex1スロット分。GTX 750Tiはファンが付いていたのでx2必要な為取り付けることはできませんでした。)結局ビデオカード二枚差しの夢は実現せず、RTX4070だけ刺して動作させる事になりました。
ここまでが、失敗の①になります。

次にしくじったのはPCIex1に収まるビデオカードを入手したことでした。ビデオカード二枚差しの夢が捨てられず、MSI GeForce GT 1030というPCIex1に収まるビデオカードを入手して、念願のビデオカード二枚の構成にしました。「熱的に大丈夫かな?」と思えるぐらいぎりぎりでビデオカードを設置したのですが、このときからAIで動かしているPythonの動作がおかしくなりました。具体的には、今までより性能が劣化しました。といってもそれなり(性能二割ダウン程度)に動いていたし、ゲームも特に問題が無かったのでそのまま運用しました。問題が発生したのはモニターを変更した時でした。今まで75FPSしか出ないモニターを使っていたのですが、もう少しぬるぬる動いてほしい(ビデオカードの性能的にはWQHDで165FPSは余裕で動くはず)とゲーミングモニターを購入しました。モニターを購入したと言っても、四台モニターにしたわけでは無く、一台はHDDレコーダー操作専用として、ゲーム用のモニター(G-Sync対応)に入れ替えた、モニター三台の構成です。
しかしゲーミングモニターの追加が悪かったのか、何故か75FPSで動作していたゲームが突如としてカクカク(5FPS)で動く様になり、いろいろ設定を試したのですが、結局治りませんでした。最終的にはMSI GeForce GT 1030を外してRTX4070一枚の構成に戻すことになりました。
これがしくじり②となります。

今回の失敗の原因は、巨大なビデオカードを挿すのに面積的に余裕の無いマイクロATXのマザーボードを「安いから」と選んだ事です。数千円をけちって失敗したのです。そしてそれを挽回するために新しくビデオカードを購入してまた失敗しました。ビデオカードを追加するぐらいなら、マザーをATXに買い換えるべきでした。OSのライセンス問題があるので、マザーの入れ替えが面倒だったというのもありますが、そうしていれば無駄な金と時間を使わずに済んだはずです。
これで失敗の話は終わりです.このノートを読んだ人が同じような失敗をしないよう祈ります。

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