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歴代最高かつ最低かつ最高と思われる年下男と別れた女の徒然32

「硝子の少年」って、原点にして頂点だよなぁ。
最近、からだが怠い日がつづきすぎてるけど、
気づけてるだけ、向き合えてる。ってことでいいかな、、
しにくいときは、できることを淡々と粛々と。

徒然32
高度な技術も、幅広い知識も、なんにも必要なく
わたしはそのひととの会話を録音することを始めた。

飲みに行ったときの会話、車に乗っているときの仕事の話、
そんなのをすべてスマホひとつに閉じ込めていった。
こころが沈みきった日、もうなんにもしたくないと自暴自棄になってしまった日、
そんなときはいつもスマホに閉じ込めたそのひとの声や会話を聞き続けた。

一緒にいるときを思い出せるような気がしたし、
流れてしまう会話では聞き逃してしまったような一つひとつを隈無く拾えたし、
何度もたいせつなことを確認できるような気がして、
その気持ち悪い行為をわたしはやめられなくなってしまっていた。
会うたびにいつもしていた。

そのうち、容量がいっぱいになり
消せずにいるデータもわたしの屈折した想いも
もう消さないとふつうの動作に支障が出てしまうくらい、いっぱいいっぱいだった。

いま書きながら、なんとあらわしていいのかわからない感情に向き合っている。
なんにも消化できていない自分に気づく。
いくらいろんな本や言葉や歌にこころを打たれたって、
なんにも糧にできていない自分がここにいる。
わたしはあの頃からなんにも変わっていないのだろうか。
あのひとに聞きたい。またわたしにたいせつなことを教えてくれるのだろうか。

そうして、元カレと付き合うことになってからもその異常な行為を切り離せずにいて、
付き合ってからすこし経ってからだけど、
わたしはまた録音をし続ける日々を送っていた。

未だに笑えるのは、そのデータをひとつも消せていないこと。
別れ話をした泣き喚いた夜のことも。
わたしは異常なんだと思う。

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