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穴倉藍出版の書籍一覧【エイプリルフール】

 たかだか130人(インプレッション的には40人)しか見てないのに毎年エイプリルフールのためにアカウントを動かす男・紫前燈太です。
 今年は架空の出版社のアカウントとして12冊の存在しない本を紹介しました。一応これらの本をどのようにして作ったのか、ネタが拾われないのも虚しいのでここに残します。

穴倉藍出版の「藍」の部分

 今回のエイプリルフール企画には2つテーマがありまして、そのうちの一つが「AI」でした。紹介した12冊の本の表紙のうち一つを除き全てAIによる画像生成で作成しました。タイトルに関してはある程度決まっていたのでタイトルの核になりそうなワードで色々と生成しました。Adobi Firefly に色々と指示を出し画像の生成を4時間ぐらい続けました。
 AIの仕事はもう一つあり、書籍のあらすじもAIにやってもらいました。チャットGPTにタイトルを入れ「あらすじを教えてね」とプロンプトを投げAIが出したものを噛み砕きキャプションとして投稿しました。
 一応この構想は去年のうちにはできていたんですが、当時思いの外AIを制御できず一枚しか画像を生成できず頓挫していました。今年改めてやってみるとある程度柔軟に出力を出してくれました。AIって進化してるんだなぁ。

穴倉藍出版の「穴倉」の部分

 では書籍のタイトルはどう決めたのか?正直なところ意味不明なタイトルが多いのでこれもAIが決めたように思えますが、ここは人100%で作ってます。決め方のヒントは「穴倉」です。
 「穴倉」は簡単に言えば地下室のことですが、昔ながらのweb上での謎解きでは違う意味を持ちます。「あなぐら」すなわち「アナグラム」です。今回の偽書籍は実際の書籍のタイトルを並び替えて作成しました。ちなみに作家名はその作家の名前をもじったものにしました。
 ではここからは書籍紹介。もとい、作品アナグラムクイズをお楽しみください。

書籍紹介

1.『ゼブラ見れる』密執優剛

概要:「人と動物が交流する未来を描くSF小説。ZooPro社で働く主人公が、新技術により動物の心を理解する能力を得る。その力を通じて、人間と動物の関係性が変わっていく。」

…ちょっと面白そうじゃんか。動物と話せる能力が超能力ではなく普遍なものとして扱っているところに可能性を感じる。
 さてアナグラムクイズだが、これは難易度1だろう。作家の「みつとるゆうごう」もヒントかも?
正解は少し下に。
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元ネタ:『レミゼラブル』ヴィクトル・ユーゴー
 フランス革命後のパリを舞台に窃盗の罪で投獄されたジャン・バルジャンの生涯を描いた作品。

2.『くのいち あすな』にしはまかつろく

概要:忍者の里で修行する少女、あすなの冒険を描いた絵本です。あすなは忍者としての技術を身につけるために修行の旅に出ます。途中でさまざまな困難に立ち向かいながら、仲間と協力し、悪を打ち破るために戦います。彼女の旅は、勇気、友情、そして成長の物語として展開されます。

 まぁ、よくある王道の絵本といった感じですね。個人的には絵本っぽい絵が出力された方が驚きだったりする。
正解は少し下に。
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元ネタ:『一握の砂』石川啄木
石川啄木初の歌集。三分かち書きの短歌が収められており、都市生活での哀愁や故郷への懐古が込められる。

3.『キリコノブタイ』倉須Q太

概要:演劇部が舞台裏で実際に魔法を使って演技をするという設定にすることができます。つまり、彼らは普通の人々には見えない魔法の力で舞台上の演技を支え、観客を魅了するのです。霧子はそんな演劇部の秘密に偶然に巻き込まれ、魔法の力を使った舞台裏の冒険に加わることになります。

 何これ、めちゃくちゃ面白そうじゃん!発想の逆転というかポテンシャルをすごく感じる。ちなみにこのあらすじリテイクを出した後に生成された文章だったりする。ちなみにリテイク前は「演劇部で成長する話」という月並みof月並み。
正解は少し下に。
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元ネタ:『ブリキの太鼓』ギュンター・グラス
1930年頃のポーランドを舞台に3歳で成長を止めたオスカルの視点から見た激動の世界を描いた作品。

4.『敵の先に』樋田倫哉

概要:将棋棋士の樋田倫哉は、強敵との対局で戦いながら、自らの棋士としての成長や人間関係に向き合う。戦略と心理戦が絡み合う対局の中で、彼の内面や将棋への情熱が描かれる。
 
 「まぁそうなるわな。」以上の感想が出てこない。そもそもこういう本はファンブック的側面が大きいし仕方ないか。正直表紙もかなりやっつけだし。ほぼふりかけじゃん。
正解は少し下に。
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元ネタ:『城の崎にて』志賀直哉                   
養生のために城崎温泉のきた主人公が、様々な動物の死を的辺りにしながら生と死についての考えを省みる。私小説の代表的作品。

5.『偽観光』茂原木昭美

概要:主人公は旅行会社で働く新人社員。ある日、偽観光ツアーの不正を知り、真相を追求する。その過程で組織の闇や犯罪に巻き込まれるが、正義を貫き通す。

 要するに池井戸じゃない?そして多分あらすじ的に新人社員が太刀打ちできる問題じゃないと思うのですが…風呂敷を綺麗にたためるかが腕の見せ所になりそう。あと何の疑問もなく海に突っ込んでいくに表紙が怖い。
正解は少し下に。
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元ネタ:『蟹工船』小林多喜二 
劣悪な環境の蟹工船で働く労働者たちが人権意識に目覚め環境改善のためストライキを決行する。プロレタリア文学の代表的作品。

6.『新首都』田川祐介

概要:近未来の日本が舞台で、東京を超える新たな首都が建設される。主人公はその新首都の建設プロジェクトに携わる若手建築家で、彼の視点から都市開発の過程や政治的葛藤、新たな首都への期待や不安が描かれる。物語は、彼の挑戦と成長、そして新しい都市が生まれる過程を追う人間ドラマとして展開されるでしょう。

 芥川賞の候補作になってそう。知らんけど。新進気鋭の作家が書いてそうな雰囲気を感じる。あと基本的に「挑戦と成長」って書いとけばそれっぽくなるんだろう。知らんけど。
正解は少し下に。
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元ネタ:『杜子春』芥川龍之介
貧しい青年・杜子春が仙人・鉄冠子と出会い、人間として成長していく。中国の伝奇小説ベースにした短編小説。

7.『入荷した女の』井口あん

概要:主人公は古書店の店主。ある日、彼の店に見知らぬ女性が現れる。彼女は古い書籍を購入し、不気味な笑みを浮かべながら店を去る。それ以降、店には奇妙な出来事が次々と起こり、主人公はその女性と書籍の秘密を追い求める。

 一応「これはショートショートです」という前置きを付けたはずなんですが…ショートショートとして伏線ちゃんと回収できるんですかねコレ?ちなみに他のタイトルも教えてくれました。

そのタイトルは「古書店の恐怖」や「笑う女の影」など、物語の要素やテーマに合ったものが考えられます。

 やっぱり回収できてないじゃないか!
正解は少し下に。
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元ネタ:『恩讐の彼方に』菊池寛
主人を殺した男が出家し贖罪のため山を切り開き道を作ろうとする。恩讐を超えた人情を描いた作品。

8.『鰤の街道』久谷哲

概要:主人公の商売は鰤だけでなく、特別な薬草や珍しい品物も取り扱っていることが明らかになります。彼の目的は単に商売の成功だけでなく、山岳地帯に広がる奥深い秘密や、山の神々の力を求める旅でもあります。彼の冒険は、商取引だけでなく、山岳信仰や神秘への探求も含まれることで、物語に深みと神秘性が加わるでしょう。

 架空の作品を出力してもらうとき一発目は非常に普通な話が提示されてしまいます。(ちなみに最初の出力は「人と交流して成長する話」) ここで「後一癖欲しいです」ともう一押しするとこんな感じでちょっと面白うそうになります。ちょっと使えそうなライフハック。
正解は少し下に。
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元ネタ:『怒りの葡萄』ジョン・スタインベック
 1930年代のオクラホマを舞台に農業の機械化を進める資本家によって貧しい農民は振り回されることになる。アメリカ文学を代表する1冊。

9.『原の北 柵の西』樫本史郎

概要:荒涼とした北の大地に広がる草原を舞台にした物語である。主人公は孤独な旅人であり、彼がたどり着いたのは草原の果てに位置する小さな村だった。そこでは村人たちが原始的な生活を営んでおり、彼らとの出会いを通じて人間の本質や生命の意味を見つけていく。しかし、村にはある秘密が隠されており、それが次第に明らかになることで物語は急展開する。彼は村人たちとの絆を深めながら、自らの過去と向き合いながら成長していく。
 多分『ミッドサマー』。意味深なタイトルは巨匠感を感じる。待ちに待った長編小説的な。ちなみにこのあたりからアナグラムクイズとしての難易度が上がります。
正解は少し下に。
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元ネタ:『桜の木の下には』梶井基次郎
桜の美しさに不安を覚えた主人公は根本に死体が埋まっていることを想像する。近代文学に新たな桜観をもたらした作品

10.『カレシとウミに来た! モナコ』

概要:

  1. 「恋人との特別な海の旅」:ロマンチックな海岸でのデートスポットやハネムーン向けのリゾートを紹介。

  2. 「美食と海の楽しみ方」:海の幸や地元の海辺のグルメスポットを特集。絶景の海を眺めながら味わう食の楽しみを提案。

  3. 「海とアクティビティ」:海で楽しめるアクティビティや水上スポーツの情報を紹介。サーフィン、シュノーケリング、ウィンドサーフィンなど様々な海の楽しみ方を紹介。

  4. 「海辺のリゾート特集」:リゾート地の宿泊施設やアクティビティ、リラックスできるスポットを紹介。リゾート地での贅沢な休日を提案。

  5. 「海の文化と歴史」:海辺の町や島の歴史や文化を紹介。地元の伝統行事や文化体験などを通じて、海岸地域の魅力を探る。

 読むだけでも面白いタイプの雑誌。タイトル的にイタリア版とかフランス版とかあるんだろうなぁ。ただこのアナグラムが一番ひどい。怒られても仕方がない。本当にごめんなさい。ちなみに現代仮名遣い。
正解は少し下に。
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元ネタ:『君死にたまふことなかれ』与謝野晶子
 日露戦争で戦地に向かった弟の安否を憂う代表的な反戦誌

11.『十円とお札の金利考』坂田栗丞

概要:経済学者の坂田栗丞が、日常の小さな出来事から経済の基本原理を解き明かす。10円硬貨と紙幣の微妙な差異を通じて、金利や通貨の仕組みについて読者に理解を深める。

 経済書のところにずっと平置きされてそう。『よくわかるお金の教科書!』とかポップがついてそう。電車の広告にうざいほど展示されてそう。〇田敦〇が紹介してそう。
正解は少し下に。
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元ネタ:『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティ
寝台列車オリエント急行である富豪が殺害される。容疑者は目的地以外は共通点のない乗客たちと、車掌を合わせた13人。『名探偵ポアロ』シリーズ不朽の名作。

12.『モンテリオン-イオの留鳥-』稲川蓮司

概要:主人公は鳥類学者であり、モンテリオンーイオと呼ばれる絶滅した鳥の研究に情熱を注ぐ。ある孤島で発生した殺人事件に巻き込まれ、鳥の習性や生態学的な観点から独自の推理を展開する。彼の鳥類学者としての知識が事件解決に役立ち、読者は鳥の世界と犯罪の謎に引き込まれるでしょう。

  探偵×鳥類学者という新しい組み合わせ。生態学観点から解決していく様子は爽快でためになりそうだが、シリーズ化にするには弾が少なそう。いや、私が鳥に関する知識を持ち合わせていないからそう思うのか?なんにせよ作者には相当な知識が必要だろう。
正解は少し下に。
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元ネタ:『注文の多い料理店』宮沢賢治
二人の紳士が山中を歩いていると客に注文を求める不可思議な料理店を見つける。子供から大人まで楽しめる作品。

最後に

今回チャットGPTに色々とタイトルを投げたときに一番多く返ってきた出力を発表します。


ホンマごめん。

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