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2023秋アニメ勝手に個人的感想

キービジュのtier表がなかったのでタイトルのものを使わせていただきました。

「地球外少年少女」の感想を書きたかったので今期に含めました。
tierは見て良かった枠です。

川越ボーイズシングと豚レバが延期されてるので含まれてませんが今のところ両方ともうーん寄りのまあまあみたいな感じです。

タイトル表



⚠️個人の感想です

⚠️ネタバレ注意



葬送のフリーレン
良いね!……うん…良い…うん…というのが正直な感想。良いなと思うシーンが多く、各エピソードの組み立ても上手いのだが、「フリーレンってどう面白いの?」と聞かれると悩んでしまうだろう。作画も良し声優も良しだがその重要な一部分だけ自分は感じ取れなかった。



アンダーニンジャ
アンダーグラウンドで独特なノリが醸し出す唯一性で終始楽しむことができた。しかしそのノリのせいでギャグアニメという認識をしてしまい、終盤のつながってきた話や突然の殺戮にはついていけなくなってしまったとこが個人の問題になってしまうのだが惜しい。ごめん。
面白さを説明するのが難しいためとりあえず見ろ系のアニメ。



終末のワルキューレ 2期後半
神側の出場者が七福神から零福というオリジナルキャラに合体し、さらに波旬という存在にまで変身するという大暴れを見せる。対する釈迦はただただカッコいい、良いキャラではあるがそのスカしてる感じと波旬のネタ感が合わさってバトルというよりギャグめで見てしまった。 求めてるものと違う感でちょっと低めに。



『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Anima+
一期のことを全然覚えていなかったが、各ディビジョンごとに紹介する回が設けられている2期からでも入れてキャラの理解もできる優しい作りをしており、おかげで楽しんで視聴できた。
その立ったキャラから出るセリフとライムの個性が中盤からの全員集合時の会話で表れていて、区別ができる上手い会話だなと感心していた。
トンチキ設定と立ったキャラ、pekoやKennyDoesのようなHIPHOPにわかの私でも聞いたことのあるようなプロのラッパーの書くラップのおかげで全然見れるアニメだった。



アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】
ロンメンの都市にレユニオンが攻めてきたから共闘関係のロドスも戦うよという感じの話なのは分かるが、キャラクターまでは覚えておらずロンメンの誰だっけって人とレユニオンの誰だっけって人が戦っているのを見せられても個人の因縁とかが理解できず、序盤はあまり楽しめなかった。
後半からロンメンによるレユニオンの残党狩りというロドスが望んでいない(ロンメン内でも望まないものがいる)流れになり、残党は生き残ろうと、ロンメンは街のために、ロドスは少しでも争いを無くそうと各々動き出すのは上手い展開だなと思った。その結果アーミヤの顔が曇るのが嬉しい。
残党たちやいまだ消えぬ感染者への扱いが積み重なり、アーミヤが共闘解消の話をする際に重みが出るのも上手い流れだった。
しかしいかんせんキャラがわからん ごめん
ドクターとアーミヤとケルシーしかわかんない。



アンデッドアンラック
個性的なコンセプトと目標、能力からくるキャラ立て、それらを要素としたエピソードの組み立ての上手さ、声優良し、作画演出良しという褒める点が多いアニメ。
能力バトルでやって欲しいというか、やらないと初見殺しされるぞって思う「敵の能力を理解することが大事」というところをじっくりやってくれて「わかってるなぁ!」と思った。
命とか世界の危機が掛かった状態でもワーキャーどんちゃん騒ぎみたいなのが好きな人間なのでよっぽど楽しむことができた。
尺調整がわかりやすすぎたところが惜しい。



はめつのおうこく
序盤は復讐の物語として受け入れていたが、月での大虐殺パートや地球に降りた後街を回ったりいきなり現れた敵にドロカの視力が奪われたりのところでこの話はどこに向かっていっているんだろうという思いが募っていった。復讐心はわかるけど具体的な目標というか道筋が示されず気持ちがノらなかった。



カノジョも彼女 season2
面白いシーンもあるがちょっとキャラがアホすぎるというか下品すぎる時があるというか、自分には合わない部分があるなと感じてしまう時があった。金曜26時半にハーレム見せられても…なんて僻みもあったのかもしれない。



SPY×FAMILY season2
一応既読。
今までのスパイファミリーで一番面白かったクール。それぞれが隠し事をしているという設定が存分に活かされる船編のようなシチュエーションがあるとやはりこうも面白くなるんだなと思い知らされた。1話完結が多いのが惜しいなと思ってしまうほど良くできたエピソードだった。楽しくなって普通にはしゃいじゃうアーニャ好き。



新しい上司はど天然
白崎さんが可愛いのはそう。大前提としてそこはとても良い。しかし、ド天然上司を見にきたのであっていちいちトラウマに囚われる桃瀬と個性を超えて異常なレベルでかまってちゃんな青山、青山を助長する金城となんか喋る白桃を見にきているのではないと思ってしまった。桃瀬の変化を感じられる終盤の話は良かった。



帰還者の魔法は特別です
ラスボスを倒せずループしてる主人公の何周目かの話というコンセプトはまあ良いとして、「どこをどうしていくべきか」「ここでこれができなかったのが前の失敗」みたいなのを最初から提示せず、知ってますからwみたいなヘラヘラした態度でなんだか上から目線で必要となる仲間を集める過程と、急に作られる面白さを感じない火力勝負気味で結局全部逆算とやらで解決するバトルを見せられてもどう楽しめばいいのかわからなかった。
成長していくプラムとロマンティカは応援できるが、こちらも「これぐらい強くなって欲しい」どころかこういうところが強いのかの説明が多分なかったはずで、何を目指して作られているのかわからないアニメとなった。



地球外少年少女
一度映画館で視聴済み。
「量子コンピュータが取り憑いている水星にテロリストたちが地球に向かうように仕向ける都合の良いデータのみを与えるというテロに民間の宇宙ステーション施設で少年少女達が巻き込まれる話」なんてものを思いつく時点ですごいのだが、宇宙空間でのサバイバルという緊迫感、地球環境とテロ行為といったテーマ性、物語の過程で地球人を知っていく登矢の変化、6話とは思えない積み重ね、ルナリアンと彗星を使った環境問題の改善のオチの上手さというように脚本がまあ〜良くできたものである。
更に監督が脚本も絵コンテ参加しているため、難しい話は大人に喋らせて音だけで説明し、絵では少年たちのアクションシーンを流すというような映像の組み立てや、文字情報で世界観の説明をするというような情報の詰め込み方もされていて、"アニメを視聴する"ということについても良く考えて作られているなというのを感じた。6話でコレだけのことをしている作品を見てしまうと日々のアニメ視聴がバカらしく感じてきてしまうほどの出来だった。



ティアムーン帝国物語〜暖冬代から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜
悪役令嬢がハッピーエンドを目指す系ではあるが、転生とかではなく自らの横暴さが招いた革命により失脚し、処刑されたところで過去に戻る展開は今まで見たことがなく、その時の惨めな扱いから戻ったことで日々のありがたさを知る流れは「そういうやり方もあるのか」と感心した。
しかし、改心するとかではなくミーア姫はミーア姫ままだったりして、自分を処刑に追いやった人間や首を落とした人間はそういう人というレッテルを貼ったり、行動原理がほぼほぼ死にたくないからなのが人間味があって良い。
話の展開は、大体なんか周りが勘違いして上手くいく系になるのだが、いちいちミーア姫がめちゃくちゃ取り乱すので笑えて、終わりまで不快感など一切なく視聴できた。

ラグナクリムゾン
主人公の強さ見せつけパートはあまり興味が持てなかったが、アルテマティア戦から相手側のトンデモ能力も発揮され出してバトルの面白さが出てきた。
その後の銀器姫とのやりとり、取り入るクリムゾンのあたりは自分の好きな雰囲気をしていて、全体で見ると後半の方は楽しむことができた。
クリムゾンのキャラがかなり好きで、上位存在感あるのにラグナが暴走すると「おい!何やってんだお前!!」ぐらい取り乱すのが人間味があるのだなと、でも銀器姫とのやり取りではちゃんと頭脳キャラっぽいんだなとも感じた。村瀬歩演技も最高。

ポーション頼みで生き延びます!
主人公の呼称である「カオル殿」でサーチをかけるとリアタイ視聴者が全員畏怖の念を抱いているのが窺えるほど倫理観がイカれたアニメ。
転生前からの「まあお前はそこそこスペック高いから」みたいな細かい主人公上げ、嘘をつきまくって寄生先に取り入る、裏で暗躍する時は女神を語るといった横暴さ。
人を殺すのに全く躊躇わず、殺さなくても悪役に対してはいちいち嫌味な言い方をする。
視聴者の大半が誰かこの正義ヅラの異常者止めろよと感じながら見てそうなその横暴さとそれでも慕われる環境の気味悪さ、2時という放送時間が合わさり正直見ているのがキツかった。
主人公に恐怖していたところに原作では硫酸の雨を降らせて万単位で人を殺しているという情報も入ってきて驚愕した。

範馬刃牙 2期 ピクルウォーズ編
流石刃牙ッッ…!
いつもの刃牙ッッ…!
予想の斜め上をいくギャグッッ…!
真偽が定かでない理論に基づく戦闘ッッ…!
しかしバトルアニメともギャグアニメともいえない、いわば「刃牙」というジャンルッッ…!
烈さんの情けない姿、克己の灼熱の時間、調子に乗る刃牙と島崎信長の最高演技を見ることができて満足。
自分の中の「刃牙」のイメージを楽しみに見に来てしまったため、正直ピクル戦とかより1話の監視の背中にぴったりくっついたり当たり前のようにベッドの下から出てくるなど各々意味わからない方法でピクルに会いに来る場面が一番面白かった。

MFゴースト
馬力が高い程良いという前提があるMFGに颯爽と現れた主人公片桐カナタ。
コーナリング技術とコースの把握力で他より馬力の出ない86で上位に食い込みその異常さを見せつける。
本戦のレースでは他の車があることによるスリップストリームのような恩恵と、それを受けるために自分と他の車体の状態を把握し合わせられる頭脳を発揮して更に異常性を増していく展開。強さの説明に納得感がある競技モノとして面白い展開。
車のことを知らない状態で見始めても「他の車体の強み」「86で出場することのハンディ」「どうしてカナタはこんなに速いのか」を理解できる形で解説しており、しかも説明的なセリフで解説するのではなく、他の選手が培ったテクニックを見せる→カナタもできますよというような形やキャラクターの会話や流れの上で解説がなされているのがスピード感をあまり止めない作りをしていて上手だった。
ストーリーだけでも楽しめるが、迫力あるレースシーンとユーロビートBGMでガンガンに盛り上げ更に楽しませてくれた。
レースシーンが半分ぐらいを占めていてずっと爽快感があったのも楽しめた要因であろう。

オーバーテイク!
競技を取り扱う人間ドラマ系1クールアニメあるある(個人的)の、「どっちもやろうとしてどっちも中途半端になる」を本作からは感じてしまった。フォトグラファーおじさんの話がF4と全然関係しているように見えないのに軸にされていてストーリーらしいものが明確に見えず、主人公の方も「元々技量アリの表彰台目指してる金銭面に困ってる子」と別に魅力を感じない設定をしていて興味を持てなかった。
ベルソリーゾの「影で努力をしているイケメン君」や「セカンドドライバーの位置に不満を感じていたもののいざファーストになるとその苦労を知るシュケイン君(それもなんか普通に仲直りしてたな)」の方が苦悩していてキャラクターとしての魅力があった。
震災を大きな話題として提示しているのが新鮮であったがそれを取り扱ってまでするほどの内容ではなかったと感じた。
放送のタイミングすっごいギリだったね。

しーくれっとみっしょん〜潜入捜査官は絶対に負けない!〜
いつもの僧侶枠という感じ
捜査のためという後輩、流される先輩、つられて鍵を開けちゃう悪人など、皆が「そこでそれはやりすぎだろw」って行動し出すのが面白かった。

ダークギャザリング 2クール目
卒業生を引き連れての関東最恐心霊スポット編。
トンネルでの顔の皮陳列や増えていく内臓といった刃牙にモザイクがかかるのが謎に思えるほどのグロホラー。
セーフハウスでの儀式によって許されようとする家族とその儀式で顕現したものが醸し出す気持ち悪さのホラー。
廃ラブホでのホラゲーのような気味の悪いホラー。
というように様々なホラーの引き出しで飽きさせずに楽しませてくれた。
特にセーフハウス編はエピソードとしては今期で一番濃密な体験だったと思う。
段々とスケールアップし、敵もなり代わりを使った擬態やつながりを見せてくる話の広げ方の上手さもあり、怖いもの見たさが混じって先が気になるアニメとなった。
クオリティ的に2期がちょっと望めそうにない気がするのが残念。

アイドルマスター ミリオンライブ!
メインとなる3人がそれぞれ努力型、才能型、好き型と私は認識していて、努力型である静香が苦境に立たされてもその努力型である役割を果たしながら気づきを得て成長する様子、周りの人々はその努力を認めている上に認めない人に説得をしてくれるという流れはよく掘り下げられてから良い展開につながっているなと感じた。しかし、それができるなら他の2人の掘り下げももうちょっとしてほしかったなと思ってもしまう。
キャラの数が多いこととゲーム宣伝アニメであるためキャラ紹介の回も作らないといけないのは理解しているがそれぞれの型ができるストーリーでの役割がもっと活かせたのではないかと考えてしまった。

SHY
コンセプトを思いついて勢いで始めた感がある作品。主人公の目標がパッとせず後半はほぼほぼ他のヒーローの話になり、母の死に際やその後のやり取りは感情が揺さぶられたがそこも含めて全体的にド王道で新規制を感じられないまま終わっていった。

デッドマウント・デスプレイ 2クール目
正直感想を言おうにも入り組んでいて難しい。
細呂木さんが掴みかけた黒幕の容疑者が色々な面で現在も暗躍していて同時に発覚するところはこれまでの積み重ねが活かせれていて面白かった。前半からだんだん見え始めていたが、サバラモンドの落とし子編から現実的な話じゃなくなってきてちょっと置いてかれ気味になってしまった。サバラモンド側とポルカ達が戦った理由も正直理解できてない。
ソリティアの知能と行動力があるおちゃらけおじさんのキャラが好きで登場シーンはずっと楽しかった。

私の推しは悪役令嬢。
悪役令嬢ものだが、悪役令嬢本人ではなく主人公に転生し悪役令嬢へ好きという感情を伝えまくるというまだ見たことのなかった設定。
新規性とクレア様の可愛さで序盤は楽しく見ることができ、終盤も「推しという気持ちは性愛とかではなく、クレア様と幸せになりたいとかでもない。クレア様が幸せなら良いし相手は私じゃなくても良い」というスタンスにそれはどうなのとメスを入れるキャラが登場するというコンセプトに沿った流れで愛情の再確認がありストーリーとして結構しっかりしてるなと楽しむことができた。
中盤の貴族が平民がみたいなとこは後に繋がるのだろうが、別に要らなかったかなと思ってしまった。

とあるおっさんのVRMMO活動記
なろう王道というか、「俺しか取らないだろってスキルで目立ちたくないのに目立っちゃう」という既視感のある展開で、本当にただただユニークスキルをとってる人のゲームプレイを見せられてどう楽しめば良いのかわからなかった。
人口の比率的におっさん世代に向けたものを作るのが商売としては理にかなってると習ったのだが、これはそういう次元の話ではないなと感じた。

聖剣学院の魔剣使い
一時半に見せられても全然頭に入らないようなストーリーでおねショタに胡座をかきまくるのはむしろ清々しくてヨシ!

Paradox Live THE ANIMATION
HIPHOPの文化をアニメっぽい形に落とし込んでストーリーを作るというところがちょうど同クールのヒプマイと差別化がされており、パラライの楽しさがあったのはとても良い。
家庭環境が大きく話題として提示され、「血が繋がっていなくても俺たちは家族だ」ということを積み重ねて最後にアレンの助けになるところ、メタルに侵食された仲間をラップによる語り掛けで助けるというラップアニメらしい最終回は良かったが、中盤あたりのなんだこれって回が他のチームの掘り下げにはなるもののそこまで楽しめなかったのが正直な感想。


でこぼこ魔女の親子事情
初めから終わりまでギャグセンスが高くて面白いという中々のアニメ。
それでいて、娘は人間で魔女は長命という設定を活かした話の引き出しも使ってくる強さ。
フェニちゃんがツボに入ってよっぽど楽しんで見ることができた とりあえず見ろ!

聖女の魔力は万能です season2
正直、一期で何をしていたかも覚えていないし、視聴後覚えてる出来事が沼の消滅と帝がなんか来てたことと求婚されたことくらいである。ごめん。
帝のくだりで、「なんか帝来てない?」→「理由を探ろう」→「母親のためだった」と判明するまでに2話が消費されるペースなのに驚愕し、そこで会話の半分くらいがキャラのふれあいの世間話だと気づいた。
キャラの関係性の深まりや広がりのために要るのだろうが、それにしてもちょっと普通のやりとりすぎるなと感じてしまった。

ミギとダリ
鬼才が描く怪作という表現がピッタリな作品。
ストーリーとしては、母の復讐を誓う双子が1人の人間として村に潜入し、力を合わせながら、時には欺きながら、時には自分を犠牲にしながら復讐相手を探し出すというもので、そんなミステリーからサイコホラーへ移行していったりと、ストーリーだけでも楽しめそうなものだが、これに加え言葉遣いや、力を合わせてすることの絵面のトンチキさ、命のかかった場面だろうとその時の取り乱し方などストーリー以外の絵面、音、セリフで笑わせにくるのである。そのおかげで私の認識としてこのアニメはギャグアニメとなっている。
シリアスとギャグが入り混じりながらバディものの鉄則である仲違いも踏まえつつストーリーが進行していき、最後は悪役は倒され大団円の形で終わりを迎えた構成の上手さと感動もできる振り幅の大きさで初めから終わりまでさまざまな面で楽しむことができた。双子が違う道をいくのも変化を感じられて凄く良い。
これからもこうした怪作を見せていただきたかった。ありがとうございました。


ブルバスター
脚本についての本で見た「感情は上がり下がりする方が良い」というのを体感できたアニメ。
社会のルールや金銭的な問題に直面しながらも自分を通して解決する主人公が視聴者的には見たい主人公だと思うのだが、このアニメでは様々なしがらみにただただフラストレーションを溜めていくだけで何か大きな活躍をしないまま子供のような振る舞いをし続けているイメージだ。成長していくならまだしもそういう感じもなく、あまり変化を感じられなかった。
ストーリーに関しても、会社のやってることは巨獣を捕獲したり狩ることばかりで、大筋のところは研究所の人が解析してくれたりハゲが自分のために事業を起こしに来たりと、自分たちで何かしたというよりたまたま外からいい話が来てうまく行ったという印象がある。
スカッと展開が少なくこちらのフラストレーションも溜まっていくアニメだった。
OPのトライライライは良かった。イライラの文字が暗に仕込まれてたりするのだろうか。



ウマ娘 プリティーダービー 3期
2期は目標を持ち、度重なる怪我があっても諦めなかったテイオーが感動を生んだ良いアニメだったのだが、今期の主人公キタサンはわかりやすい目標を持たず、レースの勝敗についても身体的精神的な成長が同レースの結果に繋がったのかが見えず、こちらの感情が動くことがあまりなかった。
同じ境遇だったネイチャの教えや前作主人公の教え、シュバちのキタさんへの特大感情など良いシーンもあるが全体的にはあまり楽しめなかった。
一番やってるソシャゲだからといっても忖度はできないです。キャンペーンはありがとうございます。

16bitセンセーション ANOTHER LAYER
美少女ゲーム好きが過去にタイムスリップしてその先で情熱ある仲間とゲームを作る→そのゲームが原因で現在が変わってしまった→元に戻すなら作ったゲームよりすごいゲームを作れ! までの段々ストーリーが見えてくる感じと、過去を超えるというアツい展開でウキウキしていたが、そこから誘拐されるコノハ→PSYCHO-PASSみたいな世界観のぐだぐだ話→一番見せるべきもう一度過去に戻るところが尺カツカツでカットとなってしまうなんでやねんと突っ込みたくなってしまう怒涛の謎展開。最終回視聴後「もったいね〜!」と声が出てしまった。


カミエラビ God app
序盤は能力デスゲームが出す命のかかった緊迫感、それに加えてアキツの裏切り、謎のガス仮面となかなか面白い展開が続き、終盤では謝肉祭の覚醒のなるほど感と過去描写の描き方の上手さ、ゴローの代償と仲間の記憶からの喪失の悲しみによる感情の揺さぶり、そして再ゲーム?となる先が気になる展開とちょっと挑戦的で面白いなと思わされるアニメだった。
中盤のアイドルとかタップダンスギャルとか情報操作くんあたりのとりあえず候補出しとこう感ある回が惜しいなと思った。


ビックリメン
それぞれのキャラクター立てやストーリーの流れはちゃんと考えて作られているのが窺えるが、面白いかと言われたら「なんかいつの間にか終わっちゃっててわかんない」みたいな感想になる。
大河内一楼さんやあの「てっぺんっ!」のシリーズ構成を担当した熊谷純さんが脚本をしていた回あたりは面白かった。



呪術廻戦 渋谷事変 2クール目
トンデモアニメーション。
作画回と普通の回の配分が逆。
絵コンテから面白いアニメーション。
もう本当にただただすごいものを見せてもらった。
描かれるバトルについても「このキャラはこういうことが得意」だったり領域の有無という要素の組み合わせがバトルの面白さを生み出していた。
ストーリーの面でも当初の目的である宿儺の指がジャラジャラ出てきたり、必要性がわからない釘崎の掘り下げで違和感を感じていたが、羂索の狙いが最初から五条の封印と真人であったこと、渋谷での出来事により作られた様々な問題による先が気になる終わり方で面白い印象へと変化した。
「凄いアニメだから見ろ!」としか言えない圧倒的なアニメーション。今年のアニメを語るならこれは見ておかないとな一作。

柚木さんちの四兄弟。
呪術の裏番組なのだけ惜しい。
自分だけ歳が離れており一番両親の愛を受けているためその経験を生かして自分が親代わりになると意気込むも仕事との両立となると多忙になってしまう長男 隼。
達観した感じで冷静沈着。意地悪をされたが自分を羨んでのことも知ってから湊を溺愛する次男 尊。
活発って真っ直ぐだがそれが裏目になってしまったり、モヤモヤがあるとわかりやすく落ち込んでしまう三男 湊。
小学生とは思えないほどのしっかり者で周りへの配慮を欠かさないが末っ子らしさを出さない四男 岳。
そのほかキャラの立ったご近所さん達との生活の一部を見る作品。
ただの日常作品にとどまらず、序盤でそれぞれの紹介をしていった後、若くして親代わりをしていること、親友への感情、家族であっても言えないことがある、隼が風邪をひいてしまったら?とキャラクターの掘り下げがなされるシチュエーションがしっかり用意されており、出来事を経験して精神的に成長するところも見られるのがとても良かった。家族がテーマになっているため共感もしやすい。
立ったキャラが同じ空間で生活すると出来事が生まれるとはこういうことなんだなとも学ばせてもらった。とても良いアニメだった。



お嬢と番犬くん
いや好きですやん!わかりきってるやん!好きになっちゃダメみたいなのあんまり感じてないやん!とストーリーにツッコみをする気がなくなってしまうくらい作画がギリギリすぎる。XでFFの方が独占配信をクオリティが高くなるから是としていらっしゃったのだが、このアニメにはその信念を流石に曲げて作画ヤバすぎとポストされていて笑ってしまった。
オーイシOPとEDの絵はとても良かった。



るろうに剣心 2クール目
敵の技の個性はなかなか面白いのだが、まあ剣心なら勝つよねというのであまりハラハラしたりできない、バトルの面白さをあまり感じられないというのが正直な感想。政府への反抗や海外の医者の可能性というような時代性が活かされているというのは前期から変わらず感じられた。

め組の大吾
救助者と自分の命がかかった救助活動の緊迫感。消防士の仕事や訓練がどんなものか、救助者へどんな配慮をしているのかを学べる。バックボーンのあるキャラ繋がり。
と、いうようにしっかりと面白い要素がつめられている作品。
助けた人が日常パートで出てくるとよりメリハリがついて良いななんて思ったりもした。
謎に尺稼ぎがされていてそれが初見でもわかってしまうくらい露骨なところが惜しい。

東京リベンジャーズ 2期 2クール目
なんかヤバそうな奴らが乗り込んできて東卍のかなりの勢力が削られてしまうところから始まり、ショッキングな形のエマの死によりマイキーとドラケンが心に深い傷を負う東卍がかなり不利となる展開、タケミチがいつものどの口が言うねんムーブで「俺が天竺ぶっ潰す」と少人数で乗り込んで行った時はこの戦力差はどうやって巻き返すんだ?と思っていたのだが、結果としてみればまさかの幹部とボスはアングリーとマイキーと稀崎が3人で全員倒し、頭がいなくなったことで天竺は統率が取れなくなり負けというマジかよwと笑ってしまう展開で天竺との抗争が終了し、50話かかった稀崎の動機がフラれたからなんてダサい理由だと明かされ、回避できそうなトラック事故に稀崎があい終了と、後半の展開には「なんでやねんw」と半笑いになってしまった。
Xで見た「先が気になる展開は作れるもののいざその時になるとあまり練られてないものが出てくるという」という指摘が自分の中で腑に落ちている。
トラック事故のところで、驚きのシーンであるはずなのだが、ちょっとシュールな描かれ方をされていて実況ポストが「マジかよ…」とかじゃなくて「www」「異世界転生トラックw」と面白がられていたのが面白かった。


Dr.STONE NEW WORLD 2クール目
1クール目でどうかなと思ってしまっていたがやっぱり面白かった。
百夜の残したプラチナから逆転が始まり、仲間を起こして力を合わせていく。
敵は頭もキレて、武力もある有能で、状況によっては仲間であろうと切ることができる利己的な思考を持っている。頭がキレても仲間は切れず武力もない千空とは対照的でこういったところでも対立をわかりやすく表現しているのかなと感じた。
人の可能性を信じるからこそ仲間達は千空に託して石化し、千空も周りの人を理解し信じているからこそ最終的に龍水との連携で勝利を収めるというキャラクターを大事にする理一郎先生の一貫したものを感じる展開。
もう1つ一貫している要素としてあるのが、やはりではあるが科学。これまでの歴史の積み重ねという科学の概念がドローンの再登場やインカムでの決着の際に伏線回収という形で漫画的な展開でも表される。
本当によくできたアニメだ。
実は2クール目で一番凄いなと感じたのが1話で、
千空がガスボンベを作る→ソユーズが石化した人たちの流され方を覚えている→龍水が潮の流れを読む→引っ張られる紐から龍水たちが何が欲しいのかをゲンが読む→起こされた大樹が引っこ抜くという、キャラができることをそれぞれ行えるシチュエーションであり、それを用意できる理一郎先生はお話を作るのが本当に上手だなと感じた。



薬屋のひとりごと
薬屋が身の回りで起こる不審な出来事を物の性質などから、いわば化学的観点に似たもので紐解いていくというところはしっかりミステリーしていて良いのだが、いかんせん「巻き込まれたくないやれやれ系」感が強すぎて鼻につくことや、大筋とされている誰が毒を持ったのかというところが積極的に追っている気がせず、急に怪しい人が出てきてその人でしたとなんだかあっさりな終わり方で求めてるものと違う楽しみ方を提供されている感じがした。


シャングリラ・フロンティア
コンセプトがしっかりしているだけでゲーム上手い奴がゲームしてるのを見るだけというようなアニメ。ユニークスキルでひっそり楽しむみたいな目標も特にないためvrmmoおっさんの方がマシかもしれない。感情の起伏というか、ハラハラするところも爽快感を感じるところも緻密なスキル構成で舌を巻かされることもない1クール目だった。ウェザエモン編から面白いらしいがどうだろう。


君のことが大大大大大好きな100人の彼女
設定が設定だから辻褄が合う!必ず最後に愛は勝つ!みたいなパワーで最後まで楽しんで見れた。
大事になってくるキャラクターという点で、しっかりキャラ立てされつつも「根はいい子でみんな恋太郎が好き」というところが共通しているそういうので良いんだよ感。
そのキャラクター性を生かしたギャグもちゃんと笑える。(くじ引きで凪乃は自分に一番近いのを引くと思ったら全員で引く方が効率的と言ったところ好き)
ノンストレスで見れる良いアニメだった。

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