【作家志望】小説を書く上で迷ったら、この一冊だけ読めばいい。
こんにちは、アベヒサノジョウです。
私は今まで、多くの「小説(文章)を書くための本」を読んできました。
その数、だいたい20冊ほどです。(少ない?)
正直、この手の「何かを習うための本」は、参考書などと一緒で「数多く読めばよい」ものではないと思っています。
だからこそ厳選し、今回は一冊だけ紹介させてください。
(ここでは具体的な本の内容には触れませんのでご注意ください)
【「小説(文章)を書くための本」は大きく分けて3パターンある】
「小説(文章)を書くための本」を読む中で、私は3つのパターンがあると考えます。
①〜③が混ざっていることもありますが「こう書けば良い文章が書けるぞ!」と紹介されている本であっても、よく読めば「そのためにはこういうマインドが必要だ」と書かれているものもあります。
【結論から言うとこの一冊】
タイトル:ミステリーの書き方
著者:日本推理作家協会 編著
赤川次郎/東直己/阿刀田高/我孫子武丸/綾辻行人/有栖川有栖/五十嵐貴久/伊坂幸太郎/石田衣良/岩井志麻子/逢坂剛/大沢在昌/乙一/折原一/恩田陸/垣根涼介/香納諒一/神崎京介/貴志祐介/北方謙三/北村薫/北森鴻/黒川博行/小池真理子/今野敏/柴田よしき/朱川湊人/真保裕一/柄刀一/天童荒太/二階堂黎人/楡周平/野沢尚/法月綸太郎/馳星周/花村萬月/東野圭吾/福井晴敏/船戸与一/宮部みゆき/森村誠一/山田正紀/横山秀夫
出版社:幻冬舎文庫
この著者を見てもわかるように、ものすごく豪華です。それぞれの作家が「プロットの書き方」「オチの考え方」「トリックの考え方」「キャラクターの作り方」「伏線の張り方」など、「自分はこうしているよ!」という内容をわかりやすく紹介しています。
一見、②小説を書くために必要なルールや方法が書かれている本のようにも見えますが、実は①作家としての心得を紹介する本と、なっています。先ほど例で示した通りです。
作家志望の方の中では「そんなことより、どうすれば自分の小説が良くなるのかを知りたいんだ!もっと、方法を教えてくれ!」と、敬遠される方はいますが、この本を侮ってはいけません。
「ミステリーの書き方」と言う名前にはなっていますが、ミステリ作家志望に関わらず、小説を書く誰しもが読むべきであると思います。
言うなればこの本は「小説を書くための教科書」であり「答えを教えてくれる参考書」とは違い、自分で考え、学ぶための本です。
【なぜこの本が素晴らしいのか】
前述の【「小説(文章)を書くための本」は大きく分けて3パターンある】でも書かせてもらいましいたが、②の小説を書くために必要なルールや方法が書かれている本を期待して読むと、肩透かしを食うことになると思います。
しかし、「小説を書くための教科書」であると考えると、この本は決して答えを教えてくれるものではなく「プロの限りなく正しい方法」を教えてくれるものであることが見えてきます。
あとは、自分で答えを探していけばいいのです。
そう考えると、書くモチベーションも湧いてきます。
そして、コラムのように章と章の間に挟む「作家に聞いたQ &A」。
これもまた、おもしろいです。正直、この内容だけで別の本を作れてしまうのではないかと思うぐらい必見です。
【書くことに疲れたら】
小説を書いていると、困ることや迷うこともあるかと思います。それが長く続くと、ストレスでモチベーションが下がったり、最後は書くこと自体を辞めてしまう結果になります。
作家志望の方に、そう言う時にはどう対処しているかと聞くと
・いっそ書かない
・小説以外のことを楽しむ
・寝る
・甘いものを食べる
・好きな本を読む
と言う内容が返ってきました。
私はどのような方法でも、ご自身の事情にあったものであれば良いと思っています。大切なのは、自分のメンタルやモチベーションの回復方法を知っていることではないでしょうか。
私は「ミステリーの書き方」を読むことで、自分のメンタルやモチベーションが回復していると感じます。
その理由には「落ち込んだ時にも書くための勉強を頑張っている自分」を褒め称えたい一面があるのかもしれません。
そう言った意味でも、私はこの本があればよいと考えています。
①〜③以上の内容を得られるという意味でも、この本は優秀です。
ぜひ、作家志望の方はご一読を!
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