OSO18

昨日TVつけたらやってて久しぶりにNHK見た。北海道のヒグマの話。
家畜の牛を次から次に襲っても、姿が全然わからなくて、とんでもなく賢いヒグマの噂はなんとなく流れてきてた。そのヒグマが写真が出回ったと思ったらあっけなく捕獲されて死んでたのはニュースで知った。
そのドキュメンタリー。番組は流石NHKと言った出来だった。ナレーターの國村さんの語り口が素晴らしい。死骸の山から執念でディレクターが骨を発見するシーン。動物を解体するところやOSOの血だらけの死骸をそのまま画面にモザイクなしで見せるところもこれはすごい番組だなと久しぶりにNHKの底力を見た気がしたが。
見終わって1番残ったのは、そのヒグマの肉を東京の店で食用として出して、食べてる人々の表情と言葉。牛の仇を討ったとか、最強の肉を食べる喜びとか、嬉々としてインタビューに答える様子は気持ち悪さを超えて恐怖さへ覚えた。人間はこんなところまできてしまったかという、なんかいやぁーな気分で、何か生き物とかに対する根本的な意識が変わっちまった奴らがそこら中におるという気分。また人間が嫌いになるわ^_^

その後そのオソ18というクマの最後の足跡を辿ると、本当かどうかわからないけど、若いオスにテリトリーを終われ南の狩猟禁止の保護区を目指す途中で死んだというなんとも悲しげな物語が浮かび、何か救いのない感じがした。
これから先草や木の実が近年不作で蝦夷鹿の繁殖や牛の放牧で肉の味を知った熊がもしかして次に人間の味を知ったら、という事を番組は暗に示唆してるような最後で。全国の限界集落の人はどうなるんだろ。
こういう番組を作れるNHKってほんとすごいけど、動物以外でもやれんのかな?忖度ばっかりしてからに。再放送あったらまた観たい

https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-nb22ed1339bc3

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