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三男の結婚・北海道旅行

三男の結婚が決まり 札幌・小樽 を めぐってきた。

 札幌に住む三男から「2年間の研修のため 東京に行ってくる」と 連絡があったのが3年前。▼「札幌のアパートは、どうすんだ?」と聞くと、「また 戻ってくるし、彼女がそのまま住むっていうから、借りとく」という返事▼その時 「ハハーン!」とは、思った。が、あくまで 「ハハーン」であって、「もしかして・・・」くらいにしか思わなかった▼2年後、研修が終わって札幌に戻ることになり「アパート移るから、保証人頼むわ」との電話。「やっぱり2年は短いようで長いからなあ・・・」と思っていたら、どうも彼女も一緒らしい。

 この間、会いに帰っていたとは思うが、ずうっと待っていたなんて・・・!
 こりゃ「ヤバイ!」。
「なんだ それ! ちゃんと 考えてんのか?」
「むこうの両親には あいさつしたのか?」

 すると
「行ってきた! 結婚するつもり」
「そのうち そっちにも挨拶に行くから」だと。

 突然、こっちに火の粉が飛んできた!

 あの、その・・・うれしいのか 困るのか、いい年こいて、いやいや いい年だからこそ あわててしまう▼ドッキン ドッキン。楽しみ・・・かなあ!どんな子が来るのだろうか。・・・・・・半年たっても、音沙汰無▼それが、久しぶりに電話が来たと思ったら「そっち 行けないから 電話で挨拶する」「いま 映像つなぐから・・・」「えっ・・・って」 それってなんだ?怒る暇さえない▼それから一か月後「いま彼女の実家」「明日、おとうさんが返ってくるから(現在、単身赴任中らしい)、また映像繋ぐ」。これも文句を言う暇なし。こっちにも、用意(準備)というものがあるのだ▼上さんと二人で「何 着んのや」「場所は、どこや?」「ふすま汚いから、シーツでもはるか?」・・・慌てまくり▼いざ つながると・・・両家とも 詰まってしまい会話がない。こっちがだいぶ年上のようだし、しょうがない。仕事の話を切り出す。ようやく やり取りができてきたと思ったら・・・「仕事の話ばかりして」と 上さんのチェック!▼・・・だったら、自分が話せ!・・・と心のなかでつぶやき、いや叫びながら、話題をさがす。なんだか、親の「お見合い」みたいだ▼翌週「式はしないから・・・夕食会でどうお?」・・・すっかり息子のペースで、しゃくにさわる▼しかし、この際しょうがない。なにしろ こっちは、札幌からは 離れた内地の山村暮らし。「そっちの店とか 分からないから 場所はまかせる。費用は出すから 決めたら連絡よこしな」▼そして、実家のお父さんは 横浜に単身赴任中。「場所は、お父さんが帰ってくる日に あわせていいから。時間も決めて連絡よこしてや」

▢ 札幌
 というわけで、この度、上さんとふたりの北海道旅行が決定。
 お相手の実家は苫小牧。
 それなら と、苫小牧のホテルで 家族同士の食事会。
あいかわらず 親の見合いのような食事会になった。
それでも 家族の話や仕事の話、持参した息子の小さいころの写真などで 盛り上がった。
 一応 準備の『賜物』というものだ

 翌日は、札幌の写真スタジオで 結婚写真を撮るための「衣装合わせ」に両家の両親もおつきあい。
 式を挙げないので、中島公園で写真だけとるらしい。
 明日は横浜に帰るというお父さんと 一緒に家に帰るお母さんとは、ここでお別れ。
 その夜は、これも札幌の近くに住んでいる こっちの次男と三男カップル、私と上さんの5人で夕食会。いやあ 飲み会。
 北海道の酒「国稀」すっかり気に入りました。

※    国稀酒造株式会社「北海道増毛郡増毛町稲場町1丁目17」

 この日の写真スタジオは午後だったので、午前中は上さんと札幌市内を散策。駅の案内所で 上さんがいろいろと聞きこんできた中に「札幌市内の住所は テレビ塔を『ゼロ番地』とみなして地図を開くと分かりやすい」「ただし、一部例外があるので注意が必要」という情報があった▼これは面白いと思い、早速大通公園にむかい テレビ塔に直行!ちょっと霞が濃い景色を それなりに楽しみながら地図を見ると、なるほど 分かりやすい。地図をたどるのが楽しい。景色の中で 碁盤の目に走る通りを読み取るのも面白い▼「自然が好き」以外は まるで趣味が合わない二人で、何かというと 愚痴りあい、攻め合いながら それでも札幌の街を2万歩も歩き回って 二人とも 十分に街の雰囲気を楽しんだ。

▢ 小樽
 3日目は、美術館とおいしいものを食べに小樽へ!
 ホテルを7時30分に出て8時30分には小樽に到着。

 早速近くの市場で朝食。
 ところが さすがの観光地で、駅でもらったパンフレットと 中身が違っているわ、パフレットに載っているのに無いものがあるわ・・・。
 クレームを言っても、平気で笑っている。
 悔し涙で 刺身定食を注文・・・これが「市場」と うたっているのに どうも今一。
 かなりがっかりしてしまった。
 上さんが注文した「しまホッケの定食」はおいしかったようだが、しっくりこないまま街へ。

 高校の修学旅行で入った北一ガラスには入らず、西洋美術館・ステンドグラス美術館・似鳥美術館とまわった。ステンドグラスの「青」が とても気に入った。

 昼食は、同じ轍を踏まぬよう観光客でにぎわうメインストリートを避け、何本か外れた通りの 寿司屋さんに入る。
 ふたりで「海鮮丼」(1人前3,000円親方オススメ)を注文。
 マグロの赤身は口の中でとろけ、うまみがひろがる。
 ウニは季節外にもかかわらず「粒がしっかりしていて 甘くて 臭みがないのに 潮の香がただよう」
 ホタテのキモだろうか トロリととけて濃厚なうまみが口中に広がる。
 感激して 小樽のクラフトビール(ピルスナー)を2本も飲んでしまった。

 腹ごなしに、港を散歩しながら、メインストリートに戻る。
 岸壁には、イワシの群れが大群になって泳ぐ。
 釣り人に聴くと 例年は夏にイワシが寄るのに 今年はかなり早く、みんなが知らない今のうちに釣るのだと 一生懸命に竿を操りながら教えてくれた。

 最後に、小樽市営博物館を見学して 札幌に戻ってきた。

 翌日、午前中に お土産をさがしてウロウロ、12時9分発の「北斗」で帰宅の途についた。
 
 愚痴も 攻め合いも てちがいも 全部含めて 十二分に楽しめた久しぶりの旅行だった。

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