ジオパークに ハマってしまった        §4 第3回ジオパーク講座                sono2 番外編「ある日 森の中で クマさんのウンコに 出会ったら」

※前回の話題に登場した「ギンリョウソウ」実際に咲くのは6月頃です。「国営武蔵丘陵森林公園」では5月頃に咲くようです(あざみくぼ沼、泥沼など、日陰の苔が生えているような場所…同公園㏋より)。栗駒山麓ジオパークさんからも時期が異なる旨、ご連絡をいただきましたが、登山道を歩きながら、きのこの話題に加えて、様々なものが見られるという話になり、紹介があったものでした。誤解しやすい文章で大変失礼いたしました。
ちなみに僕がはじめて見たのは「早池峰山(岩手県)」か「薬師岳(岩手県)」だったと思います。薬師岳は「ヒカリゴケ」も有名です。

さて、そろそろ本編「番外編」です

▢ クマのウンチは クサくない!

 前回の講師の話から、「クマ」にも興味を惹かれ、「ある日、森の中で クマさんのウンコに 出会ったら」小池伸介(辰巳出版)という本を手に取った。(これは、カミさんが、昨年秋に北海道にいった折、手に入れ、お土産に持ち帰った本の一冊。実はしばらく本棚の肥しになっていたもの。)

 クマは、冬眠から目覚めて穴の外に出ると、冬に死んだ鹿の死骸を食べることがあるそうだ。そして、山菜の季節がおとづれるとタケノコを食べたり(これは、僕の実体験から)、木の芽を食べたり山桜のサクランボを食べたり・・・。
 クマのウンチの香りは、食べたものによって、変わるそうだ。基本的には「クマのウンチはクサくない」。食べたもの・植物によっては「いい香り」がすることもあるとか。

 クマの主食は植物!食べるために積極的に人間を襲うことはないそうだ!

 やばい!今度は「クマ」にもはまりソーダ!しかも、「クマのウンチ!?」
 山歩きが得意な友人に「クマのウンチ見たことある?」と聞いたら、「しょっちゅう!」だって。いい年して、すぐに「一度連れてって!」と叫んでしまった。

 そういえば、岩ケ崎という市街地の公園(軽辺親水公園…栗原市栗駒岩ケ崎)で、大きな岩を磨いてつくられたベンチに爪痕がついているのを見たことがある(2023年11月)。本に出ていた「クマの爪痕」にそっくりだった。

 クマが市街地に現れ、人的被害まで少なくない現状に、地域では対策に追われている。命の危険を感じる状況では、クマとの保護ばかりを説いても現実的ではない。「クマの保護」ばかり主張する意見には、首を捻りたくもなるが、自分は、あまりにも「クマを知らない」ことにも気づかされる。人・自然・クマ・イノシシ・他の動物や植物のことをもっと知らねばならないと思う。
 「知らない」ことは、「不審」につながり「偏見」と「怖い」をひきおこす。自然を知り、クマを知って、それから対策を考え、工夫していくことが肝要だ。知らないことを、知らないままにして、特定の意見を非難することほど恐ろしいものはない。まさに、そのようなことが現在、戦争をひきおこしているではないか!
 話はそれたが、「クマのウンコ」から、ジオパークの可能性と、役割(パーパスドリブン)についても改めて考えさせられた。土と大地・動物と植物と生態系・そこに共存を目指す人間とその営みとしての生活・自然、もしかすると全てをつなぐキーワードとして、そのひとつとして、「ジオパーク」があるかもしれない、と言ったらおおげさだろうか?
 世界谷地の奥に、凛と、そのすがたを据える栗駒山でさえも自然の中の小さな一部にしか過ぎないのだ。「栗駒山麓ジオパーク」が、地球すらも自然の一部と考える地学・地質学を背景に、僕たちそれぞれぞれの「故郷」をまるごと再構築したら、どのような「地域空間」を覗けるのか・・・ちょっと妄想してしまった! 
やっぱりジオパークは面白い!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?