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〔160〕國體通貨とは本位財を謂う。3/6大幅加筆につき必読

〔160〕「國體通貨」とは本位財を謂う
 二月十六日の早暁、那智勝浦の湯沐邑の湯壺で年来の懸案の答えが閃いた白頭狸は、快い湯疲れの数日を過ごすうち英気が満ちてきたのでnoteに取り掛かろうとしましたが、脳内に在るのはすでに電光の影だけで、カミオカンデで観測されたニュートリノのようなものですから、これを文章にして論理化するにはそれなりの集中力を必要とします。
 二月二十日には戦略思想研究所の中森君が録画撮影のために来訪されましたが、湯疲れに漂う白頭狸はなかば放心の中で「洞察帝王学講座」の収録に応じました。特におかしい点はなかったと思いますが、御覧になった諸兄姉の感想はいかがでしょうか。
 集中力の高揚に数日を要する白頭狸に、その時機が訪れたのは二月二十二日です。折から十三夜の月も三更を過ぎ、睡魔に襲われて洞察作業を切りあげた白頭狸が一夜明けて翻然と覚ったのが昨年来の懸案「解」であります。
 懸案とは「ペテロダラーと金本位制の真の関係」で、端的にいえば「ペテロダラー制になって、金本位制は毀損したか?」ということです。
 この問題に答えを出せずに悩んでいた白頭狸に「既存せず」との解が浮かんだのは、おそらく睡眠中です。
 起床後直ちにパソコンに向かった白頭狸がnote で述べた内容は、〔157〕以下で述べたので繰り返しませんが、「洞察ついに成る」との感懐にしばらく陶然としていた狸は、やがて「本日が天長節」なることに気づき、國體の計らいに言いようのない畏怖を感じました。
 今回得ることができた洞察は「國體の賜る恩寵ならん」と自得した白頭狸は、その後noteの執筆と推敲に没頭していたたところ、三月二十四日付の宮野宏樹さんのnoteを発見して一驚しました。
 タイトルは「ペテロダラーの終わりと金そして日本」です。そのあたりは〔158〕で述べたのでここでは繰り返さず、さらに論考を深めていきたいと思っていたところ、今朝のnoteを眺めていたら、宮野宏樹さんの第二弾が現れました。
 本日(三月二日)早朝に投稿されたもので、タイトルは「落合莞爾先生のブログから思い出すこと」とあります。その内容に白頭狸は異論がありませんので、読者諸兄姉には是非一読をお勧めいたします。

 昨夕に有料領域を書くつもりが結局書けず、今朝早くに書こうとしてふと見たYouTubeに上島嘉郎さんの「日米半導体協定」に関する解説が目に留まりました。
   昨夕に有料領域を書くつもりが結局書けず、今朝早くに書こうとした白頭狸が、その前にふと見たYouTubeに上島嘉郎さんの「日米半導体協定」に関する解説が目に留まりました。
 昭和六十年代(1980年代後半)のにレーガン大統領と中曽根首相との間で結んだ「日米半導体協定」についての解説です。当時世界を制覇(49%)していた日本の半導体生産を抑圧することで合意したことをナレーターが詳しく解説していました。

 この日米半導体摩擦問題は、白頭狸の年来の懸案の一つたる「平成大停滞の真実」の中核をなすものですが、今回の「信用通貨問題」に見通しが付いたら取り掛かるつもりで、ここは措きます。


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