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〔146〕本位通貨と覇道通貨(軍票)と暗号通貨 12/26にかなり修文しましたが、計算誤りが見付かり12/28に訂正

〔146〕本位通貨と覇道通貨と暗号通貨
 停滞する民族にとって必要なのは英雄の出現です。
 わがヤマトが生んだ英雄大谷翔平が、米国野球の大リーグで信じがたい高報酬を以て迎えられたのを、邦人は大いに誇って良いと思います。
 世界を驚かせたのは、大谷翔平選手がその高報酬の一部だけを現金で受け取り、残りを十年先から始まる分割払いとしたことです。
 その条件を大谷が自ら望んだ、ということですが、現代はホモエコノミクスの時代です。大谷の行動は現代人の行動を普遍的に支配する「経済原理」に即しておりません。そこで理由について識者らが色々な解釈をしています
が、今のところ落合の考えと合致するものは一つとしてありません。

 落合の考えを述べる前に、邦人選手としてアメリカ球界で活躍した鈴木イチローのことを論じます。
 何年か前のことですが、アメリカで得た莫大な稼ぎの大半を米ドルとして保有しているイチローが、「その金をアメリカ国内で使うのは良いが日本に持ち帰れない」と教えてくれた人がありました。落合は頗る奇異に思いつつも、わが身に関係ないこととして、深く考えることなくこれまでやり過ごしてきました。
 それから少し後のこと、韓国のなんとかいう歌手集団が世界的に稼ぎまくっているという噂話をしていたら、相手が「大金と言ったって、どうせビット・コインだからねえ」と言うのです。イチローの話をしてくれたのと同一人物です。
 支払いを受けるのに基軸通貨以外での支払いをわざわざ望むのは、普通では考えられないことなので、例の韓国歌手衆は「出演契約の段階で暗号通貨支払いを押し付けられたのかな?」とは思うものの、芸能界を不可思議世界と考える落合は、ビット・コインそのものに深い闇を感じることもあり、そのまま意図的に思考停止に陥りました。

 ところが数日前のことです。ユーチューブを偶々見ていたら、松田政策研究所チャンネルの特番に『宮崎正弘氏とごまかし続けた“中国”の2023年を総括する!」と題するものがありました。12月14日発表のようですが、落合が観たのは20日です。
 前から宮崎氏の言説を注視しており、且つはこのところ、参政党一件で松田さんの動静に強い興味を抱く落合が、思わず見入っていたら、驚くべき情報に接しました。

 まあ落合の早合点かも知れませんが、ともかくこの宮崎情報により、落合が永年抱いてきた幾つかの謎が急転直下して解決したのです。
 その情報とは「1974(昭和四十九)年に、キッシンジャーがサウジアラビアの国王に持ちかけた密約のことです。
 密約の内容は、その後の世界情勢の展開を見ていた落合にもあらかた見当が付いていましたが、これを明言した者はなく、高名な評論家が公開の場で確言したのを今回はじめて観ました。相方の松田学参政党副代表も相槌を打っていましたな。
 ともかく、宮崎正弘さんの確言により、通貨制度について落合が永年抱いてきた様々な謎が一瞬にして解け、それとともに、目下の世界情勢の本質が晃会になり、今後の展開が朧げに浮かんできました。

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