見出し画像

〔115〕宋家の資金はメソジスト教会か、それとも?

〔115〕宋嘉樹の資金源はメソジスト教会か、それとも?
 蒋介石の長男蒋経国は明治四十三(1910)年四月二十七日生まれとされています。生地は当然ながら浙江省奉化県の商家荘家の筈です。
 経国の誕生時、蒋介石は日本に軍事留学中で、六月に東京で初めて孫文に遭い、十二月に高田第十三連隊付の見習士官として勤務します。
 いずれにせよ、蒋経国は宋嘉樹の実子ということですから、これ以上詮索する意味はありません。
 蒋経国を蒋介石の長男として入籍したのは大東社の方針で、目的は「ワンワールド國體の資金を導入するためのパイプ」とするためです。つまり、蒋経国は一面からすれば國體資金の導入管で、逆にみれば客家宋嘉樹が大東社に差し出した人質で、内部から資金使途を監視する任務を帯びています。   
 落合著の読者でない諸子には直ちに理解できないでしょうが、これが國體資金を導入するときの典型的なパターンです。
 幾多の過程を経て役割を全うした後、遺った國體資金は人質が受け皿となって相続し、國體奉公衆が回収して國體ファンドに戻されます。
 ちなみにこの場合、導入先の実子や配偶者は相続を放棄するのが通例で、具体的には〇〇木〇〇郎氏や〇川〇一氏がその例です。蒋介石総統の莫大な遺産も、蒋経国氏が相続した後、しかるべく回収されたと観て間違いはないのです。
 宋嘉樹氏の資産は取りあえず、雇用主のメソジスト教会が世界中の聖書の全部数を印刷を宋嘉樹に委託したことにより生じましたが、メソジスト教会が根源的な財源ということではありません。
 その奥には「ワンワールド國體」が存在するわけで、メソジスト教会などはその隠れ蓑に過ぎません。この種の資金は結局「ワンワールド國體」に、一元的に帰属するのです。
 巷間では分かりやすいように、「天皇ファンド」とか「裏天皇の極秘資金」とか言われていますが、あながち誤りではありません。ただし「天皇」が日本皇室を指していると考えるのは誤りです。


蒋介石と蒋経国/宋嘉樹

 ここからは有料老域になります。

ここから先は

4,141字

¥ 500

いただいたサポートはクリエイター活動の励みになります。