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絵画を描くときの豆知識・組み合わせの相性の悪い絵の具

近年では、様々な種類の絵具を組み合わせて描かれたミクスドメディアという手法を用いる画家の方も増えてきました。
しかし、絵具同士にも相性というものがあり、素人が真似をしようとしても絵の具が定着しなかったり、ひび割れたりなどの問題が起こる場合があります。
以下では、絵具の組み合わせの相性の悪いものを簡単にご説明します。

①水彩絵具と油彩絵具
水彩絵具は水溶性であるため、油彩絵具と混ぜると互いに分離してしまうことがあります。

②油彩絵具とアクリル絵具
油彩絵具は乾燥が遅く、アクリル絵具は乾燥が早いため、混ぜると油彩絵具の乾燥が妨げられ、表面が割れることがあります。

③油彩絵具と水性絵具(水彩絵具、アクリル絵具、グアッシュ絵具)
油彩絵具は油で溶かすため、水性の絵具と混ぜると表面が割れたり、剥がれたりすることがあります。

④アクリル絵具とグアッシュ絵具
アクリル絵具は水性で、グアッシュ絵具は水で薄めるため、混ぜると互いに割れたり、剥がれたりすることがあります。


絵具同士の相性については、混ぜる前に確認することが大切です。
それぞれの絵具に適した下地や画材を使用することで、相性の問題を回避することができますが、描画技術や素材に対しての知識を要するため、そう簡単には満足のいくものを描けるとは限りません。
そんな中、プロの画家の方たちは、相性の悪い絵の具同士を技術と知識で美しく組み合わせているため、そういった画家の技術面にも注目して絵画を見てみると面白さが増しますよ。


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