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「マーケットはマーケットに聞け、昨晩のNY市場に今晩のCPI発表を受けて後の市場を読むヒントがあるのかも知れない」

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毎月の消費者物価指数(CPI)の発表は株式市場の波乱要因となり、前回9月13日の消費者物価指数(CPI)発表時にはNY市場は1200ドルを超える暴落となったことがトラウマになって、今晩午後9時30分に発表になるCPIの発表後に対する市場の警戒感は強い。発表後の市場がどうなるのか、そのヒントは昨晩のNY市場にあるのかもしれない。

コメントをする前に、当レポートの見方はあくまでも個人的な視点によるものであり、マーケットをどう見るかはそれぞれ個人の判断によるものだということを再確認して下さいね。特に微妙な時期だけに敢えてお願いしておきます。
日本の株価の水準はおかしい、と言っても上がってこない様なマーケットですから。(他市場から見れば日本株優位と市場は言ってはいますけど)

昨晩、NY市場が開く1時間前の午後9時30分、9月の卸売物価指数(PPI)が発表。今晩発表の消費者物価指数(CPI)の前哨戦として注目を浴びていたが、前月比上昇率は0.4%で、市場予想の0.2%を上回り、前年比でも8.5%で事前予想の8.4%上回った(時間は全て日本時間です)

これを受けて午後10時30分から始まったNY市場は100ドルあまり下げて始まったもののすぐに反転、午前1:00頃には250ドル近く上昇。
上昇に転じた背景は、なぜかの金利の低下。

その後、午前3時発表のFOMC議事要旨の発表に対する警戒感から次第に下降に転じたもののプラス圏で推移。

午前3時00分、注目のFRBが9月20、21日のFOMC議事要旨を発表。「インフレを引き下げるために一段と制約的な政策スタンスに移行し、しばらく維持する必要がある」との内容、かなりのタカ派的内容にもかかわらず、発表と同時に午前4時前までに株価は逆に200ドル近く上昇。

その後、今晩発表の9月消費者物価指数(CPI)の発表に対する警戒感から午前5時の引けにかけて、主要株式指数は再び下落してNYダウは28ドル安で終了。

昨夜の「卸売物価指数」と「FOMCの議事録」と言う2つの発表は従来であれば急落の引き鉄となっただろう。しかし市場は株価も金利も全く反対の反応をしていた。 

こうした、NY市場の昨夜の反応が今晩のCPI発表後を暗示するものなのか、どうかが注目される。
9月CPIの押し上げの主役は住宅の賃料だったが、今回も住宅関連が強いだろうというのが市場の予測で、今回の事前予測は前年比8.1% (前回は8.3%だった)となっていて、警戒感が増している。

ちなみに前回のCPIは8.3%と前月の8.5%から鈍化したにも関わらず市場予想8.1%を上回ったと言って1200ドル超の下げとなった。
(年初からのCPIは8%台で、±0.2%程度の誤差は通常だったからなぜ、1273ドルもの下げになったのか、未だに釈然としないが)

いずれにしろ、注目のCPIの発表は日本時間の午後9時30分、
NY市場がスタートする1時間前だ。

(釈然としないCPIの中身についてのコメントは後ほど)



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