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ネットに上げた自撮りは永遠に消えないらしい ~海外業者とのやりとりを経ての雑感

簡単にまとめると、

学生時代に動画サイトへ上げた性器自撮り動画が、
海外サイトの広報用Xアカウントに転載されていたので、
違反報告や関係サイトへメールを送り続けた。
結果としてそのアカウントから当該ポストは削除、
しかし謝罪も明確な返答もなく、根本的にはどうにもならなそう。

になる。

このnoteを始めた裏の理由は、
以上の経緯をいい感じまとめることだった。
上手く落としどころを見つけられたら、
色んな人の役に立ついい感じの記事を発信出来るのでは、
という下心たっぷりである。

しかし、現実はそう甘くなかった。
今の俺が声高に言えるのは
「ネットへ気軽に自撮りを上げるな」
だけである。

それでも、もしかしたら役に立つ部分もあるかと思うので、
経緯を記事にしておきたい。
ライフハック的な有益情報を提供できなそうな分、
個人的な経験・感想メインになるだろうことを
あらかじめお断りしておきます。


一人暮らしを始めて・・・

大学生になって一人暮らしが始まった。
それまで実家ではずっと部屋を妹とシェアしていて、
「自分だけの空間」を持ったことにない俺にとって、
好きな時間に好きに過ごせる生活は、夢のようでわくわくした。

だが高校から同じ大学に行ったのは数人で、
その上、同じ学部は一人もいなかった。
バイトもいそがしく、授業も意外とやることが多い。
最初の半年は、友達らしい友達が出来なかった。

自撮りを上げてしまった

つまり、その頃の俺はさびしかった。
そのさびしさを埋める方法として選んだのが、
ゲイ向け動画・画像サイトへの性器自撮り画像投稿である。

①検索していてたまたまサイトにたどり着いた
②過去に下半身の話題がきっかけで仲良くなった経験

の二つがきっかけだ。
特に①で「俺って海外の人と比べてもかなりでかい方では?」
とコンテンツ力を感じたのが大きい。

画像を上げるとあっという間に肯定的なリアクションが来た。
その中に「Photoshop(画像加工)だろ」
というものがあってムキになった俺は、
動画を撮ってアップロードした。
画像以上の速度でコメントが付き、
Photoshop疑惑はもう来なかった。

それまでの周囲の反応は、
「笑う・引く・心配する」
が中心だった。だから、
「褒められる・性的に見られる」
には、なんだか自分がすごい人になったように錯覚させる、
劇薬のように自己肯定感を高める効果があった。

また、そのサイトにはいろいろな動画・画像が上がっていたが、
俺のように腕より太いタイプの人は、ほぼすべてがソロ動画だった。
挿入している動画もあったが、相手はこぶしを丸ごと入れられる様なプロアス(Ass)リートだ。
性に開放的な欧米であっても異常巨根は挿入が難しいらしい、
という事実は俺にとって大きな慰めとなった。

そしてドイツのおじさん。
「動画に電話番号らしきものが映りこんでるぞ」
と個別メッセージで教えてくれた。
勘違いだったが、なんていい人なんだろうと思った。
個人ページを見に行ったらとんでもない変態だったが、
いい人であることには変わりなく、
第二外国語で選択したドイツ語の勉強にもなるかと思い、
やりとりをしているうちに仲良くなった。

肯定感は高まった。海外の友達も出来た。
だが、俺は男性を性的に見ることが出来ない。
すごくおいしいけど体質に合わない食べ物
を食べてるみたいな胸やけを感じていた。

大学生活に慣れ、友達が出来ていくうちに、
動画サイトは俺の生活から消えていった。

ザ・青天の霹靂

俺は良いものを作る人が好きなもの、
にすごく興味がある。

だからX(Twitter)でいい感じのイラストや音楽を見つけると、
作者のお気に入り欄を見るのが癖になっている。

去年めちゃくちゃかっこいいイラストを描いている人がいたので、
いつものようにお気に入り欄を見に行った。
グラマラスな美女やマッチョなイケメンの画像に交じって、
同じアカウントの陰茎の写真がいくつも入っていた。
大きな陰茎の動画を売りにしたゲイ向けサイト(仮にAとする)の広告らしかった。

突然のデジャブ。
なんだか、過去に見たことがある写真がある。
他茎の空似だろうか、いや件のサイトで見た画像だ。
やりとりのあったフランス人の動画じゃないか!

さらに投稿をたどってみると、見つけてしまった。
どうみても俺の動画の切り抜きである
なんなら引っ越した今も使っている家具が映っている。

どうしたら消せるのか

顔は映っていないが、なんというか気持ち悪い。
ポルノビジネスの金儲けに使われている、というのが特に嫌だ。

そのアカウントはDMを開放しておらず、
サイトAに行ってみたが連絡先は全く乗っていなかった。
この時点でどう考えてもまともな業者ではない。

このサイトが利用している決済サービス、
こちらは一応連絡先が記載されていた。
怒りモードのメールは欧米では非常に受けが悪いので、
あくまでもビジネスライクな感じでメールを送ってみた。
(相手が欧米人とは限らないし、
やり取りを続けるうちに南米の業者かな?
と感じるようになったが、それは割愛)

決済業者とのやりとり

のらりくらりと全部で4往復のやりとりがあった。
すべてを書き出しても読みにくいので、
業者側の主張の要旨をまとめると、

①明確な違法行為が確認されたならば決済は停止し得る。
②X(Twitter)で広告に使われている画像は、すべてサイトAに投稿されたものであり、投稿者は広告利用に同意している(とサイトAは主張している)。
③サイトAへの投稿が権利侵害をしているのであれば証拠が必要
④Xへのポストについては、Xに訴えてみたらどうか。

最初は「糠に釘」「暖簾に腕押し」だったが、
最終的にサイトA側にも確認をしてくれた(らしい)ので、
わりかし良心的だったようにも思う。

しかし、③が痛い。
就活の時「SNSも探られるらしい」という噂を真に受け、
俺はオリジナルの投稿をすべて消してしまっていた。
その上、今ではそのサイトごと消滅している。

もちろんオリジナルの動画ファイルは俺の元にあるし、
映っているモノ(多義的)との照合も証拠にはなるだろう。
そこまでして消したとしても、
だれかが俺の振りをしてサイトAに投稿した。
つまり動画を保存して持っている人間がいるということだ。
削除した時点での動画の再生数は数十万。
サイトAから消しても、また別の誰かが、
別のどこかのサイトに転載されるだけかもしれない。

せめてXだけでも

有料会員制のサイトAと違い、
Xはだれでも見ることが出来る。
つまり、最悪の場合俺の知り合いもそのポストを見得る。
俺の陰茎は非常に特徴的なので、
そうでなくても今使っている家具も映っているので、
なにかの拍子に気付かれる可能性は0じゃない。

サイトAの広告アカウントは、
どうやら多少ランダム性は持たせつつも、
一定の周期で同じ動画をあげている。
掘り下げられた範囲で、
俺の動画が3回、画像が2回、
投稿されていた。
そこで、そのひとつひとつに違反報告をした。
祈りをこめながら・・・。

頼むよイーロン!(スクショは後撮り)

祈りが通じた!?

サイトA広告アカウントの周期を考えると、
12月の下旬に俺の動画がポストされるはずだった。
が、1月4日現在ポストされていない!
前後の動画や画像はポストされているにもかかわらずだ。

そして喜ばしいことに、
今年に入って報告したポストが消えた!
報告が効いたのか、はたまたメールが良かったのか、
少なくとも、Xで知り合いに見つかる事態は回避できた。

解決はしていないし、今後もしない

サイトA広報アカウントのポストは消えた。
しかし、すでに書いたように、
この世の中に俺の動画を保存している人間がいる。
相当数リポストされていたから、
Xの動画を保存したのもいるかもしれない。

動画内で顔は出していないし、
何か炎上するようなこともしていない(はず)。
それでも俺は、ほのかな不安を抱えていくしかない。

ネットに自撮りを上げる場合、
「一生消えない」という覚悟が必要なのだと思い知った。

おまけの面白コメント集

暗いまま終わるのも何なので、
俺の動画についていた印象的なコメントを書いておく。

「これはステロイドによる副作用でしょう」
そんな効果が!?
小児ぜんそくで吸入はしてたけれどまさか。

「セックスの役に立たない」
シンプルに正解を出すのはやめてもろて。

「ふたなりみたい」
一番笑った。
さらにそのコメントにFuta?って食いついているのが居て、
君たちふたなり好き過ぎでしょ。

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