見出し画像

私の健康のこと-耳の聴こえと補聴器体験(後半)-

こんにちは。ななかなです。
前回の投稿で、幼い時に中耳炎にかかり、難聴が残ってしまったという話をしました。
今回はその続きで、退院から現在に至るまでの話です。
どうか最後まで、ふーん、くらいの気持ちで構わないので気長に読んで頂けると嬉しいです。笑

◆退院後の生活

小5に受けた真珠腫性中耳炎の手術を最後に、
以降は何かあれば地元のかかりつけの耳鼻科へ、とのことで、過ごしてきた。

とはいえ、これまで生活上不便が無かったわけではない。

耳の中に水が入ると良くないから、と小中学校の体育の授業でプールに入れない時期もあったし、許可はおりたものの耳栓を強いられたり。
おかげで友達がスイミングスクールに通うのに、私は通うことができなかったり。

それに、左側から話しかけられると聴こえづらく、本当に申し訳ないながら曖昧な相槌を打ってしまうことも度々あり、相手にも「?」な表情をよくされた。

更に、何回も聞き返してしまって友達から「もういいよ」とも言われたり、
これが原因で"いじめられたらどうしよう"とかいろいろ考えて周りの目ばかり気にしていた笑

唯一、気の知れた友達や家族の前では
「ごめん、左に私座らせてね、聴こえないんだよねー笑」
とか自然に言えるけど、知らない人の前だと今でもソワソワするし緊張してしまう笑

社会人になってからは上司には席の配慮をしてもらっている。
でも電話応対については、残念ながら生まれてこのかた左耳で電話応対をしたことがなく、
左手で受話器を取り右耳に、メモは右手で、
といういかにも不自然な格好で電話応対をしている笑
(不思議に思った上司から"それ、やりづらくない?"って注意されたこともある笑)

◆補聴器との出会い

ここまででお分かりのように、ほんとうに右耳だけで生活しているようなもんです。
それでも障がい者手帳とかも無いし、補聴器もつけてないし、
右耳よ、、本当にありがとう😢
君がいなくなったら私、どうなっちゃうか分からないよ…。

そして2023年、健診でいつものように聴力で引っかかり、かかりつけの耳鼻科を受診、この時先生の口からポロッと「補聴器」のワードが出てきた。
私もふと「あ…補聴器かぁ…やってみたいかも…」
と無意識に返事をしていた笑

難聴を抱えて30年余り、それでも普通に生活してこれたので
"補聴器を付ける"という考えはあまりなかったけどここにきてなぜか
「つけてみたい」
という気持ちになった。
もう32にもなったし、今更”人の目”なんて気にならないし、と思って。

先生から最寄りの「理研産業補聴器センター」を紹介してもらい、早速訪ねてみた。

「補聴器」と聞くとイメージするのは耳に掛けるタイプで、パッと見ても「補聴器つけてる」って分かるくらい、存在感あるね、という印象。
でも、無料体験で今回つけさせてもらったのはとても小さくてイヤホンに見えなくもない形状。
今回は無料で貸し出しだったけど、実際の値段は10万円しないくらいだったかな。
母にも事前に補聴器の体験に行ってくると伝えてあったけど、もし購入するのであれば母が費用を負担するつもりでいたみたい。

問診と聴力検査のあと、補聴器の音量調整。
そして装着……!!!!👂

んんん!!?!!
ガサガサ聴こえる…!
なんの音!?
え、左から聴こえてる!?
うそー!!!!!!

たしかに私の左肩から、ガサゴソと衣擦れの音が聞こえた。

初めて左耳から"音を拾った"と感じ取れた瞬間で、なんだか違和感もあったけど、感動した。

その日はそのまま装着したまま帰宅。
車の音、風の音、チャイルドシートに乗っている息子の声など左側からも聞こえる…
左耳がきちんと機能していたら、こんなふうに聞こえるんだ…すご…
と思った。

ただ、結論から言うと…今はもう着けていないんです。
自分でもびっくりしたけど、体験期間で2日間着けて、辞めてしまった笑

というのも、音が反響して聞こえるというか、右耳で聞き取る音と補聴器を通して聞こえる音に若干の時差があるような。
だんだん微妙な感じになってきてしまって。

後日耳鼻科に行った際このことを先生に伝えたら
「まあ…そうでしょうね笑」と笑われた。笑
30年近く右耳だけで生活出来ているし、今更補聴器の感覚にも慣れないと思うし、今まで通りでいいと思うよ、と。

なんだかあっけない結末ですよね。。
でも、初めて左耳から音がきちんと聞こえて、本当に感動した。
老いがきて、右耳も遠くなったらいよいよ補聴器だよなーと考えているけど、当面まだ私には必要なさそう。

「聞こえる」って良いなあと思った。本当に。
でも私は私で今の自分を大切にしようと思う経験でした。

読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?