マガジンのカバー画像

clione scrapbook

994
これは面白い、と思った他の方のnote記事をスクラップします。
運営しているクリエイター

2019年4月の記事一覧

カルチャー崩壊と再構築。 Goodpatchが取り組んだ組織デザインの2年間 - 後編

カルチャー崩壊と再構築。 Goodpatchが取り組んだ組織デザインの2年間 - 後編

Goodpatchの組織とカルチャー崩壊からの再構築までのストーリーを描く記事、後編です。前編をまだ読んでない方はこちらから。

流れを変えた17年新卒カツキのプレゼン2018年に入りましたが、まだ会社には閉塞感が残っていている状況でした。そんな時に会社でオースティンであるSXSW2018への参加資格を掛けて、希望者が自分の持つデザインノウハウのプレゼンをして、全社員の投票でオースティンに行けるメ

もっとみる
「という」と「こと」を減らすだけで、文章はぐっと読みやすくなる

「という」と「こと」を減らすだけで、文章はぐっと読みやすくなる

と思っている話です。もはやタイトルでぜんぶ言ってしまった。
せっかくなのでもう少し続けます。

2020/05/03追記:第二弾?書きました

なぜこの記事を書こうと思ったか。
先日、執筆した「はじめてのUIデザイン」の一般販売がスタートしまして。

この本がまだ初稿になる前、共著者のみなさんと執筆真っ最中の頃に何度か打ち合わせがあったのですが、そこで「書籍的な文章を書き慣れてない人って、"という

もっとみる
LURRA˚は、なぜ京都で挑戦するのか。 vol.2

LURRA˚は、なぜ京都で挑戦するのか。 vol.2

■Vol.1の続き■なんで、京都なの?ニュージーランドで出会った僕達LURRA˚が京都での挑戦を決めた事は、今思えば必然であったようにも思います。

◆自然と伝統と革新の調和のとれた街僕は昔から旅が好きでこれまでに様々な国、都市を訪れました。
パリやミラノなどを訪れた際に感じた伝統の守り方、そして革新とのバランスの良さにとても感銘を受けました。
そしてニュージーランドなどで感じた自然の美しさ。

もっとみる
地方でメディアコンテンツを教え・学ぶ

地方でメディアコンテンツを教え・学ぶ

まつもとあつしです。COMEMOマガジンへの投稿は初めてになると思います。改めてこちらでもよろしくお願いいたします。コンテンツビジネスについて10年くらい取材したり、コラムを書いてきましたが、この4月から新潟県の大学で先生もすることになりました。(→こんな感じで東京と行ったり来たりでこれまでの活動も続けます)

これまでも、法政大学や専修大学で非常勤としてメディアやコンテンツについて講義をしてきま

もっとみる
創造的衝動(Creative Impulse)を起点としたプロジェクトデザイン論

創造的衝動(Creative Impulse)を起点としたプロジェクトデザイン論

ワークショップの理論的基盤を築き上げた偉人の一人に、哲学者のジョン・デューイ(1859-1952)が挙げられます。教育における経験の重要性を説き、その思想は「真実の教育はすべて、経験を通して生じる」「為すことによって学ぶ(Learning by doing)」などの言葉によって知られています。

デューイの著作は読むたびに発見があり、教育・学習に関係する領域の研究者にとっては繰り返し参照される古典

もっとみる
最近よくあるグラフィックレコーディングへの誤解の考察。

最近よくあるグラフィックレコーディングへの誤解の考察。

0-🐤まえがき1-🕵️‍♂️‍♀️そもそも私は何を探求しているのか?
私は、2013年3月から、 多様な専門家や実践者や生活者たちが集い、何か新しいモノゴトを生み出すための話し合いの場を研究対象としている。多様なメンバーが集う場は、新しいモノゴトのアイディアが 生まれる可能性は高まるが、同時に、それぞれの立場、経験、 目的、想いの違いから、衝突や沈黙が起きることも多い。 そ

もっとみる
『ファクトフルネス』からはじまるこれからの希望(上杉周作)

『ファクトフルネス』からはじまるこれからの希望(上杉周作)

翻訳者自らが語る! おすすめ翻訳書の魅力 第7回
" Factfulness "
by Hans Rosling, Ola Rosling, Anna Rosling Rönnlund 2018年4月出版
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』
著:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド  訳:上杉 周作、関 美和 日経BP社、2019年1月11日発売

もっとみる
なぜ「問いのデザイン」なのか

なぜ「問いのデザイン」なのか

2015年頃から「問いのデザイン」を一つのキーワードに掲げて、研究会や講座イベント、さまざまなプロジェクトを実施してきました。次第に外部企業様からお声がけをいただくかたちで「問い」を題材にした研修やセミナーなどの機会も増えてきました。

"問いのデザイン"というテーマに対するニーズの強さを感じると同時に、一口に"問いのデザイン"といっても現場によって指し示しているもの(要望のレイヤー)が異なると感

もっとみる
ワークショップデザインの枠組みモデルと手順モデル

ワークショップデザインの枠組みモデルと手順モデル

ワークショップをデザインするためのモデルやフレームワークは、さまざまな実践者が提案しており、参考になるものが多数あります。

ワークショップデザインの定義の解説記事でも紹介した通り、ワークショップデザインの本質は「経験のプロセスデザイン」であるため、活動を時系列に配置するためのガイドになっているものが多いです。

ちょっと変わったものだと、上田信行先生が提唱している「イタリアンミールモデル」なども

もっとみる
「働き方改革」から「働き方の意識改革」へ

「働き方改革」から「働き方の意識改革」へ

街角の新入社員の姿のぎこちなさが、心なしか薄れてきたように感じる。すでに4月も終わりに近づいた。働き方改革関連法の施行からも1ヶ月ということになる。

改めて「働き方」に関する一連の動きをつぶさにみて見ると、ちょっとした違和感を覚える。

例えば、働き方改革は残業抑制、副業は(働き方改革で減った残業代を埋め合わせるための)小銭稼ぎ、のような捉えられ方になっていないだろうか。

また、早期退職は対象

もっとみる
フランスのエンジニア養成機関「42」についてまとめてみました。

フランスのエンジニア養成機関「42」についてまとめてみました。

こんにちは、長谷川文二郎です。
現在、フランスのエコール42というプログラミングスクールでC言語を学んでいます。

今回は、そのエコール42についてまとめてみようと思います。

ここは学費無料だったりと、24時間365日空いていたり、いろいろぶっ飛びすぎてフランスでは有名なのですが、あまりにも42自体が日本で知られていないので、今回紹介しようと思います。

エコール42について

2013年にパリ

もっとみる
ワークショップをデザインするとはどういうことか

ワークショップをデザインするとはどういうことか

ワークショップをデザインするとはどういうことか。ワークショップの定義と同様に、検討しておく必要があります。

ワークショップの「企画・運営・評価」のサイクルとして捉える考え方ワークショップデザインというと、当日のファシリテーションと切り分けて、準備段階の「プログラムデザイン」のみを指し示すケースもありますが、それではあまりに射程が狭すぎます。

ワークショップをデザインする営みを、もう少し広いサイ

もっとみる
アクティブラーニングの失敗学:授業の失敗は誰のせい?

アクティブラーニングの失敗学:授業の失敗は誰のせい?

文部科学省の平成26年度「産業界ニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業」の成果物として「アクティブラーニング失敗事例 ハンドブック」という資料が公開されていました。

アクティブラーニング型の授業を実施するにあたって起こりがちな問題ケースと、それに対する原因と対策がまとめられ、それが「アクティブラーニング失敗結果/原因マンダラ」というかたちで一枚絵にまとめられています。

失敗の原因はどこにあ

もっとみる
パリで警察と「イエローベスト」デモとが衝突する真っ只中にいた

パリで警察と「イエローベスト」デモとが衝突する真っ只中にいた

パリで土曜日に行われたイエローベストのデモと警察との衝突はかなり暴力化し、逮捕者200人超、6万人もの警察と国家憲兵隊が出動したと言われている。自分はその真っ只中にいた。

最近の動向と同じく穏健な形で終わるかと思って見に行ったのだが、キリスト教のイースターに重なったこと、また大火災に遭ったノートルダムへの大富豪らによる高額寄付に対する怒りが高まっていたこともあり、今回のデモは再び激しさを増した。

もっとみる