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【行ってきた】「企業noteのこれから。大企業、ベンチャー、スタートアップの視点それぞれで考える」 キリン平山様×cotreeひらやま様 #GCnote勉強会

こんにちは、くろえ、もといたかおです。

前から実は朝渋やHR系のイベントでTwitter実況マンやらせていただいてるんですが、どうせならnoteの形式でイベントレポも書いてみようかなと思っています。早速ですが、イベントレポ第2弾、書いていこうと思います!

(というのも志賀高原でスキー滑走中に突然スキー板が両足とも外れ、たかお本体のみが前の方にすっ飛んでいき、全身を強打した上で肋骨を折ってしまったらしく、みんなが滑っているなかでホテルで悲しく書いてます。というわけで失意のうちに頑張って書いたので読んでほしいです…笑←おい)

今回お伺いしたのは「#GCnote勉強会」というイベント。そして、気になるテーマは「企業noteのこれから。大企業、ベンチャー、スタートアップの視点それぞれで考える」

GCnote勉強会 とは?

GCストーリーの編集部が主催するnoteの非公式勉強会だったそうですが、社外にも公開するようになり(ありがてえ…!)、今回が第4回とのことです!

これまでには

vol.1 ヤマシタマサトシさん
vol.2 ひらやまさん
vol.3 とみこさん

などが開催されていたみたいです。実は今回初参加。今回はTwitter実況枠で入れていただきました。嬉しい…!

イベントの開催背景

法人の名を冠してnoteの運用をされつつ、ユーザさんと密接な関係性を築き、ファンを増やしている3企業(GCストーリーさん、キリンさん、cotreeさん)にそのエッセンスをお伺いしよう、というものでした。

法人でもnoteを活用する企業がどんどん増えています。
メディアとしてUGCを生む設計や、オフラインイベントでのnote活用を組み合わせつながりを生む企業さんの存在感も増しています。
キリンホールディングスの平山さんは#社会人一年目の私へ や#あの夏に乾杯 を始めとした投稿コンテストを開催し、これまでにない企業noteの在り方を示していらっしゃいます。
cotreeのひらやまさんは#cotree_advent_note での継続的な関係構築をはじめ、最近は#cotree_event と称しさまざまなオフラインイベントを開催されています。
そこで、noteを活用しながらユーザーさんと関係性を築いている「W平山さん」をゲストに迎え、お話を伺えればと考えています。

登壇者プロフィール① 平山高敏さん

2018年キリンホールディングス株式会社に入社。現在はキリンホールディングス株式会社 デジタルマーケティング部に所属。#社会人一年目の私へ を始めとするKIRIN投稿コンテストを開催されています。企業noteだけではなく、個人でもnoteを書かれているそうです。

登壇者プロフィール② ひらやまさん

株式会社cotreeCOO兼CNO(chief note officer)。「コーチング感想対談イベント」「noteもくもく会」等のイベント開催や、cotree advent noteを運営されています。(320日くらい続けているとのこと!すごい…)。アドレスホッパーでカフェラテが好きらしい。見ている私たちからすると、企業アカウントと個人アカウント、どちらにもひらやまさんの人格を見ているような気がしますよね。

登壇者プロフィール③ さとうさん

GCストーリー株式会社 インハウスエディター。GC編集部所属。編集/広報/マーケ領域の担当。GCnote編集長兼CNO。「"ふつう"をやわらかくするメディア」としてnoteを活用されているそうです。(個人のnoteの扉写真がとっても可愛い…!)美術館、銭湯、ヨガが好きなのだとか(趣味が全被りしている…!w)。

今回の会場は「GCストーリー株式会社」!

今回はさとうさんの在籍されている、また、#GCnote勉強会の本拠地(?)でもある、GCストーリー株式会社さんで実施されました。

■GCストーリーとは?
「全従業員が幸福で調和し、取引パートナー・顧客に感謝される存在であり、人類、社会の調和に貢献すること」を企業理念とし、施工事業、介護事業を展開している。
「何のために働くか」「何のために生きるか」を大事にする会社で、第6回ホワイト企業大賞を受賞。

社員ブログ(とても素敵で個人的にとても好き…!)

“ふつう”をやわらかくするメディア(退職者インタビューなど。人とのつながりを大事にしているメディア。他社の方のインタビューもあったり、読み応えのある、それでいてやわらかい記事が多数)

会場入り口には素敵な看板と、美味しそうなビールがお出迎え。

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トークセッション

事前にテーマが出ていたのですが、今回は以下の6つについて、話を進めていくことになりました。

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オーディエンスの「聞きたいテーマ」としては、以下のような感じでした。

■聞いてみたいテーマ
・10票:“伝わり、拡がる”企画の作り方
・7票:運営チームの編成や仕組みは?
・6票:失敗から学んだ”しない”美学
・5票:企業に人格を持たせるには?
・4票:オンラインとオフラインの効果
・2票:note上手な企業の特徴

実際に企画したり、運営される方が多いことを物語っています。

テーマ①:“伝わり、拡がる”企画の作り方

●キリンさんの場合

■実施内容
①想いやブランドコンセプトを当事者的に伝える
②お酒に対して楽しいかもと思ってもらう
③エントリー(「これからの乾杯を考える」というタグラインで投稿コンテストを開催)

1年弱やってきたが、はっきりした傾向値が見えているわけではなく、バランスを見ながら運用している模様。4月からはコンテンツポートフォリオをやり始めているとのことでした。

・発見点
①はシェアしてもらいやすいがnoteのフォロワーにはつながりにくい
③のライトな記事は直結してフォロワーが増えやすい
などのことが分かってきました。

・一番反響が大きかった記事
「noteのクリエイターさんと組む」という施策で、山口祐加さんにクラフトビールをお渡ししてレシピを考えるという取り組みの反響が特に大きかったそうです。この記事から、流入にも寄与し、「(飲料を)買いました」といったお声があるなどしたそうです。

また、記事としては「#社会人1年目の私へ」で1,300万リーチしたんだとか。この特集が特殊なのは、新入社員に向けて「お酒を送る」などの直接的な行為ではなく、「応援する」というスタンスを取っていること。結果としてキリンに対してファンコミュニティなどができるなど、思わぬ効果も生まれたようです。

●cotreeの場合

■実施内容
「cotree advent note」(1年弱続いている)

現在は担当日のみ決定するのみで、書き手も「書きたい」という人にお願いしているそうです。2019年4月時点では半分くらいはひらやまさんが書いていたものの、最近はきっかけを渡すだけで毎日続くようになったとのこと。100日を超えたくらいから「cotreeさんすごいですね」と言われるようになり、たまに出る記事がたくさんシェアされたりしたそうです。また、コーチングに関する体験記事などからCVにつながることもあるそうです。
何より、「続く仕組みがある」「自助努力で成立する」のはすごいなぁ…と純粋に驚きました。

テーマ②:運営チームの編成や仕組みは?

●キリンさんの場合

■運営体制
・ソーシャルチームのなかにnoteが位置づいている
・開始当初は自分1人でnoteを担当していた(今は2人体制)
・半年くらいはnoteに合いそうなブランドの担当にひたすら会いに行った

日本のワイナリーについての記事を書いたら、とある記事を読んだ方がツアーに参加してくださった、などのエピソードから、効果を実感したそうです。

●cotreeさんの場合

■運営体制
・今はひらやまさんとインターンの方で運営している

これからは運営も外部の人と一緒にやっていきたいと思っており、自然に取り組みの輪が広がっていくようにしたいと画策中だそうです。

●GCストーリーさんの場合

■運営体制
・編集長はさとうさん
・主で動いているのは2名だが、兼務でも何人かが入っている

~ここでお悩み相談~

Q:どうやって企画を考えてる?
ひ「記事を出すことで、全体がどんな流れになるのかを見据えながら企画を考える。記事を出したときに、流入が足りないのか、インプが伸びないのか、CVしないのか、というファネルで考えるようにしている。自分は事業全体を見ているので、何が足りないのかという観点で見ている」
平「ブランドの広告代理店のような動き方をしている。商品の部署に対してヒアリングをして、課題解決の提案をするような動き方。そのために必要なのは、以下の2つだと思う。
まず1つは社内にちゃんと向き合うこと。社内に資産がたくさんあるから。メッセージがないものはただのメディアになってしまうが、伝えたいことがあると光る。1つそれを見つけること。
もう1つは、noteとちゃんと向き合うこと。どう見せるか、noteという場ならどうか、という観点を組み合わせる。最後にミッションやタグラインとの整合性を見ていく」

Q:どのような効果を想定しているか?
ひ「やさしさでつながれているのか、という、会社にとって重要な観点で見る。繋がりの質や、ちゃんと繋がれているのかという観点。」
平「採用も含めたインナーブランディング社員のモチベーションが上がるなどの副次的な効果は、特にこのくらいの大きな会社だと大きい。」

Q:社員への影響というのは具体的にどんなものがあったか?
平「生麦の工場の隣でキリンビールセミナーというのをやっている。告知する場所がなかった、という課題があったので社内代理店として一旦向かった。そこで分かったことは、セミナーの講師が本当にすごい、ということ。キリン社員でありながら、ビールが好きで、お客様相談室で対応をしていた方で、世界中を歩き回って、届けることが使命だと感じた方だった。
そこに対してビールサロンを企画して、noteで募集したところ、「5回で20000円」という比較的高価格なセミナーにも関わらず、集客できた。更に「#キリンビールサロン」というハッシュタグで呟いてもらったところ、500万リーチにもなった。
結果としてそこから興味を持ってもらい、行ってみたい、となる。セミナー自体はキリンビールのことを推すわけではないイベントなのだが、その後オンラインでもコミュニティができ、新商品をまっさきに試してくれるようになった。参加者が広報大使になってくれた。また、社員がTwitterを始めたりした」

テーマ③:オンラインとオフラインの効果

ひ「オフラインをオンラインと行き来すると見えなかったものが見えるようになる
さ「読んでくれる人に会えるのは嬉しいですよね」

Q「オフラインイベントやるとしたらどんなテーマ?」
平「こちらから与えるだけでは微妙。そうすると有料メルマガと変わらないので、参加者が役割を持つなど、関わりが生まれるようにしたい」
ひ「期待値を圧倒的に超えること。例えば、無料でもいい体験ができた、とか。」
さ「noteもくもく会などもその一部?」
ひ「ふらっと朝行ったら美味しいコーヒーを飲める、みたいな体験は、期待値を越えられているのではないか」
平「ファンを抱える場なのか、そこを起点にして魅力を伝えるのか、などを明確にしたほうが良い」

Q「イベントで重要なのは?」
ひ「面白かったのは【参加費はnote】としたとき。そのくらいの心意気で来てくれると前のめりで熱量が高くなる。質問が多く出るイベントになった
平「有名な人が来ているのに期待はずれなときもある。エントリーの期待値コントロールは大事。そのために必要なのはユーザの声と主催者の意志

Q「コミュニケーションで意識しているのは?」
平「こうあるべきは言いたくないというスタンスではある」
ひ「1to1でちょっとずつ広がっていくコミュニケーションを意識している。noteは【自分の物語を語ること】であり、これはcotreeの大事にしているものとも近い」

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テーマ④:失敗から学んだ”しない”美学

Q「どんな失敗があったか」
さ「リーダーを立てなかったら、何も決まらず、ぐだってしまった。そのため、本来であれば役職は置かない方針だったが、自分が編集長にならざるを得ないと判断した。役割を曖昧にしないのは大事だと思った」
平「メディアをちゃんとやるために必要なのは
①プロデュース
②編集長
③アナリスト
④UX

という4つがないとうまく行かない。この中で言うとUXは(noteなので)不要だが、①~③の3つはないときつい。特に「個を立たせる」のが重要」
さ「個が立つことは本当に大事。人お金の調整のプロデューサーを担ってくれるメンバーが出たことで、うまくいくようになってきた」

Q「cotreeさんではどうか」
ひ「1つは、現在のcotreeは売上規模が倍くらいになっているが、かつてはビジネス的な数字をどう改善するかを徹底的に考えていた。そうすると「どう繋がれるか」という定性の話に目が向きにくくなってしまっていたということ。
もう1つは、人に合わせて役割を創ること。一般的な肩書ではなく、固有のものがあることが重要。メンバーのキャリアとcotreeのやりたいことの重なりで「固有の役割」が生まれる。最近できたcotreeラボにも「所長」ができた」

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(終始笑顔のある、穏やかな雰囲気で進行していきました)

Q「キリンさんはクリエイターさんを巻き込むのが上手ですよね!どんな工夫をされているんですか?」
平「足を伸ばす、営業する(想いを伝える)ということを意識している。パートナー会社に全投げするのではなく、ライターさん、カメラマンさんにも声をちゃんとかける。自分でも探すし、持っている縁はとにかく使う」
平「前職ことりっぷのときは、ローカルメディアのことが分からないので、Twitterのアカウントを通じて公募したら募集がたくさん来た。役割や媒体を明確にするとはまることがある

Q「cotreeさんも巻き込み上手ですよね!」
ひ「直感的に「大丈夫そうと思えるか?」というのは意識している。また、「自分で何かをしている人」「できます、得意ですがある人」は信頼して任せられる、というような。どうせcotreeと一緒にやるならWIN-WINが良いので、めちゃくちゃお互いに話すようにしている。5~10年で何をしたいのかなども含め、考えて決める」
平「信頼関係の構築は本当にそうで、僕をすっ飛ばしてライターさんが現場の方と飲みに行くなど、双方に信頼関係が創られていたりする」
ひ「勝手にやれる人をいかに作れるかは大事ですよね」
平「クリエイターさんが搾取されないようにする。邪悪にならないのは本当に大事。邪悪にならない。(3回言ってた…!)」

Q「邪悪とはどんな状態?」
ひ「cotreeだけに良いことは邪悪。業界を含めて全体として良くなっていく方向を考えていきたい。相談の文化、カウンセリングやコーチングの文化を創っていくという観点」
さ「いい会社さんほどそう言っている感じがします!」

テーマ⑤:企業に人格を持たせるには?

以前のGCnoteの記事でもbosyuさんが取り上げられていましたが、企業に人格をいかに持たせるのか、についての心がけについて、話していただきました。

Q「企業に人格を持たせるために気をつけていることは?」
さ「血肉をつけるという観点は大事だが難しい。自分たちは「地声で話す」というのを意識している」
ひ「中にいる人の顔が見えるかどうか。ここに方法論や魔法はない。取り組みの結果として人格っぽいものが浮かび上がる
平「うちは規模が大きいし、生活者からの印象は一番搾りや本麒麟となるので、「人格を持たせる」というのは難しさがある。どちらかというと、世界的に【Purpose blanding】という言葉があるが、そこに着実に近づきたい。なので、ブランド視点でも創っている。社員に話を聞いていくことで分かる人格がある。うちの会社だと、真面目、愚直。キリンラガーというビールがあるが、だいぶ前は【品質本位】と書かれていた。これだなと思った。ただ、その一方で「真面目で捉えどころがない」ということになり、それはやばい、ということになった。その1つの発露がnote」

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ひ「クライアントから見たとき、カウンセラーから見たとき、など、誰に向けて何を発信するかによって、浮かび上がる人格は異なる
平「距離感の話は重要。広告は距離感が遠いが、noteだとその距離感ではない同じウェブでも距離感は異なるので、そこをとらまえてコミュニケーションを取るべき。SNSも試行錯誤してきた」
ひ「生の声を聞くこと、接点を持ち続けること

さ「キリンさんの【想いを背負って書く】という言葉が印象的だった。書かされているものは読者にも分かりますよね」
平「そう。だからこそ、noteというメディア特有の距離感を反映した語り口を意識している」
ひ「「今必要なもの」としてのコンテンツのメッセージと、「大事にしているもの」としての会社のメッセージをどちらも意識することが大事」

テーマ⑥:note上手な企業の特徴

ひ「まずGood Patchさんが好き。失敗も包み隠さず書いているので誠実な印象がある」
さ「愛が必要と言われるが、骨も必要だなと思う。コンテンツはすぐにリターンが来るわけではないので、本当にこれでいいのだろうか、と悩んで創っている」
平「オウンドメディアとnoteは少し違うが、noteは「自ら発信したい」というマインドを持っているところが上手だなと思う」
ひ「SmartHRさんのオープン社内報も良い。シェアしてくれると中の人自身も認識するし、良いと思う」
さ「オープンでフラットな雰囲気も伝わりますよね」
ひ「オープンにできない情報ってあんまりないと思う。出せるものは出す」
ひ「ヤマップさんも好き。どれくらい投稿数が伸びたか、何をしたか、などもオープンにしている。内部の人が知る情報、外の人が知っている情報に違いがない状態は理想的ですよね」

質疑応答①:予算を出してもらう方法

Q「noteをつうじたコミュニティづくりについて、会社側にどういう価値付けで予算を出してもらっているのか知りたいです。なにをどうするからいくらくれ、の世界だと思ってますが、実際はどうなのかな?と。」
平「「リファラル」という言葉があるが、Twitterとして広告価値としてIMPではなく、賛同する人がたくさんいるから価値があるよね、という言い方をしている。山口さんの記事についても、制作の前に「Twitterで色々言ってもらえるんだろうな」と思って作っていた。あとは実績で語る。例えば100万リーチで、1記事いくら、となるとびっくりされる」
ひ「予算はないが、あえて換算するとすると、イベントだとしたら10人くらいがCVしたら…みたいなことを考えている。でも、(目標とする)数値にいかなかったから中断するとかではない続ける上で初めて成果が出ると思っている。UGCでも良いが、分かりやすい、つながる成果が良い」
さ「予算は取っていない。1年目の運営は、予算をかけずに数字(エンゲージメント)を取ることに注力。翌年以降はまた違うかもしれない。目的はコーポレートブランディング。(会社が)知られていない、という課題を解決するためにやっている」

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質疑応答②:noteユーザの特徴

Q2「noteのユーザって?」
平「20~30代の共感性が高くTVなどを見ない人…と社内では言っているが、本質的には何より自分の意思を持って自分の言葉を届けたい人。ユーザさんの言葉を預かるということになるので、「答えは一緒に考えたい」というメッセージを発信している。重厚な記事はちゃんと知ってもらう、などの工夫をしている。あえてペルソナやデモグラはやめようということになっている。「価値観でフラットになったのがインターネット」という前提がある」
ひ「noteとcotreeは相性が良い。カウンセリングにせよ、コーチングにせよ、自分のことを考えないといけない、話さないといけない。noteのユーザは思考力が強い、長文が読める。カウンセリングやコーチングを受けたい層とは相性が良い。ペルソナはあえてデモグラで切らない。むしろその人の状態やニーズで切る

質疑応答③:コンテンツにどう統一を取るか

Q「コンテンツの統一はどう取っている?」
平「ビジョン・ミッションが大事。あとどういう価値を届けるか。コンテンツは量産するものの、カテゴリは分けられるようにする。ペルソナ設定からではなく、上流だけ決めて下から創っていくような考え方がnoteでは近い。タグラインやミッションは決めないと迷う。何でも良いはだめ
ひ「意識しているのは「何て言ってシェアしてほしいか」などの共通するイメージがあること」
さ「記事タイトル、コンセプト、読者像、なぜうちがやるのか、企画に対する想い、小見出しをセットで編集会議に出すようにしている。」

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質疑応答④:ガイドラインの必要有無

Q「ガイドラインって必要?」
ひ「うちはない。なんとなく、ビジョンとの整合性などは見ている。cotree advent calenderも事前チェックはせず、発行されてから見ている(!)」
平「メディアの特性によるかもしれない。例えば前職ことりっぷは人格のあるメディアなので、めちゃくちゃ細かい規格(写真を撮る角度、「!」は重ねてはならない、絵文字は使ってはならない、など)。それでも語り手はたくさんいる。それぞれの人が書くので、流石に決めきることができない。都度一緒に考えてズレの無いようにしていく

質疑応答⑤:企業アカウント?個人アカウント?

Q「企業noteをやるときに、個人アカウントからタグやマガジンをつけるのか、公式アカウントからつけるのかで違いそう。分け方は?」
ひ「迷ったら帰ってこれる場所は企業note、それ以外は個人。コーポレートと紐づくものは企業noteにしている。」
平「うちは100%企業note。あるとすれば、テーマに応じてマガジン化することくらいかな」
ひ「あとはどちらを伸ばしたいかという観点もある。うちは個人に自由にやってもらいたいと思っているので、個人に寄っているかも」
さ「企業のソーシャルアカウントは意図的に創っていない。チャネルがあったほうが良い、となったが、ゼロからアカウントを育てるよりも、例えばさとうさんなど、発信力のあるメンバーからの声のほうが届きやすいということになり、結局創らないことになった」

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(似てる…)

以上がイベントレポでした。以下に感想を3点記していきます。

感想①:noteは「言葉の可能性を信じ、言葉でつながる人のプラットフォーム」である

まずいちばんに感じたのは、noteのプラットフォームとしての特徴だ。話のなかにも出てきたが、「長文読める」「自分で考える」「発信したいことがある」「これが好き、がある」といった特徴のある人が集まっており、そのことが「良質な場」を創り出しているのではないか。
大量の言葉が生み出されては消費されていくのが現代だけど、そんななかでも、「大事に紡がれ、大事に読まれる」場所がnoteなのかなと思った。

感想②:想いを繋ぐプラットフォームは、想いの紡ぎ手によって成立している

だけど、そもそもなんでnoteがそういう良質なプラットフォームになったのかというと、(もちろんnoteの思想やそれを体現するUX、カテゴリ切り、ゲーミフィケーションの尖り方などはあるのだけど)さとうさんやWひらやまさんのような、「言葉の可能性を信じ、言葉でつながることを信じる人」が言葉を紡ぎ続けているからこそだと思い、改めて尊敬したし、そんな言葉の紡ぎ手の1人として、自分も言葉を扱っていきたいなと、決意を新たにした。

感想③:(これは後日談的に)会社の想いを一貫して表現することの重要性

実はその翌々日、私はcotree/CoachEdの櫻本さんの『朝渋』にも参加していたのですが、(Youtube配信だったので、まさかの家から参加…!)

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櫻本さんの言葉にも、ひらやまさんの言葉にも、「やさしさでつながる社会をつくる」というビジョンがにじみ出ていて、
かつ、
サービスとして展開している、個人向けオンラインカウンセリングサービスcotree (コトリー)やescort(エスコート)、認知行動療法をベースにしたうつ病コミュニティU2plus (ユーツープラス)やつながりから新しい「ありがとう」を生むスキルシェアtakk! (タック)なども、それらの思想に沿って運営されているということ、
あるいはValueも個々人が大事に持っていること、などに感銘を受け、本当にすごいな~としきりに感動していたのでした。。。

コメント 2020-02-21 151057

素敵な会をありがとうございました!

このような素敵な勉強会を用意してくださり、温かく迎え入れてくださったGCストーリーの皆様、ゲストのおふたり、ファシリしてくださったさとうさん、司会してくださったみさきちさん、どうもありがとうございました…!

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というわけで、次回もお目にかかれるのを楽しみにしています。毎日こんな感じの気づきなどをつぶやくアカウントはこちら(人事・マーケティング・キャリア・パン・恋愛・人間観察などについて書いてるよ!アカウントはこちら)↓



UXコンサル、BtoBマーケ、人事を経てコミュニケーションマネージャー(広報、マーケ、採用広報、組織開発)なう。 書くこと:パン偏愛、可愛いもの布教、働くこと、生きること、1日1考、新サービス考察、旅行、読書録、銭湯、恋愛。 頂いたサポートは、もれなくパンの研究に使われます。