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第1話:なぜ「自炊レッスン」なのか? 【料理を好きな私になるための思考と実践】

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これは、私が7月に自炊をした回数だ。実家を出て6年、同居人と同棲生活を初めてはや10ヶ月が経とうとしているが、料理への抵抗感やプレッシャーは日増しに大きくなっていった。

食べるのは大好き。ご存知の方もいるかもしれないが、わたしは根っからのパン好きであり、謎の趣味でパン教室をダブスク(ダブルスクールの略語)しているし、福利厚生で食品を提供する会社に入ってしまう程度には【食への執着】がある。

それでも自炊だけはどうしても、手を付けないままでいた。なぜだろう。

私が自炊を避ける7つの理由

概ね以下の7つの要素が、わたしの行動を阻害していると考えた。

①メニューを選び、レシピを選定し、必要な材料を把握し、買うという準備工程が面倒
②レシピに記載のある調味料がないと、パニックになる
③材料を使い切れず腐らせてしまったトラウマがある(色がすごい…)
④誰かが食べてくれないとそもそも創作意欲が起こらない
⑤1回料理をすると平気で2時間くらい使ってしまう時間泥棒っぷり
⑥不安になって色々な調味料や具材を入れてしまうので、結局どうすれば美味しくなるのかよく分からない
⑦米が炊けるのを待つと、おかずが冷えてしまう、といったタイムマネジメントの失敗

同棲生活のなかで、概ねすべての家事をひとりで担う程度にはハウスキーピング能力を具備していると自負しているが、料理だけはスキルが積み上がらず、その場勝負になっている・連続性がない、という課題があった。「なんとかしないといけない」という危機意識が湧いた私は、『料理教室』でGoogle検索を始めた。

料理教室の「魑魅魍魎」

これまでも、料理について学ぼうと思っては書籍を手にし、購入するものの開かない、という失敗を何度も繰り返していた。そこで、今回は【料理教室に行こう!】と思い立ち、ネットなどでの情報収集や、友人からの口コミにより、以下を選択肢として、検討を行った。

①みんなやってる!私もパンで通ってるし!
ABCクッキングスタジオ
②元祖感!私もパンで通ってるし!
ホームメイドクッキング
③スキルプラットフォームといえば!
ストアカ(東京の料理・食文化の体験教室・セミナー)
④料理で彼の心と胃袋をつかむ!
愛されめしAcademyー青木ユミー

パン教室に通いすぎだろというツッコミはさておき、どれも料理が上達するかもしれないという期待はあったものの、結論から言うと、どれもどうもしっくりこなかった。

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■①ABCクッキングスタジオ
<メリット>
・都内に複数あり学びやすい、レッスンも取りやすい
・年齢層の近いユーザが多く、引け目を感じにくい
<デメリット>
・パーティーメニューなどのきらびやかなものに惹かれるわけではない
高度な技術(魚を三枚におろす!とか)が取得したいわけではない
・まとめて契約するとチケット地獄に陥る(経験済み)

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■②ホームメイドクッキング
<メリット>
・顔なじみの講師がおり心理的ハードルが低い
<デメリット>
・年代が高めで突然マウントを取られることがある(恐怖)
高度な技術(魚を三枚におろす!とか)が取得したいわけではない

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■③ストアカ(東京の料理・食文化の体験教室・セミナー)
<メリット>
・口コミなどをふまえてレッスンを選択できる
・金額はそこまで高くない
<デメリット>
外国の料理が学びたいわけではない
1回単発で終わらせたいわけではない(一定の体系がほしかったことと、気軽に料理を作れるような習慣づけをしたかった)
平日の昼間のレッスンが多く、そもそも通えない

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■④愛されめしAcademyー青木ユミー
<メリット>
・心理学的な観点から、カウンセリングも交えつつ、料理を武器とするという思想は自分に合っていると感じた
<デメリット>
・(探していた当時は)婚活をしたいわけではなかった
金額感的に到底払える金額ではなかった(月額約10万円)

このように、踏み出したいけどどれもあと1歩の決め手がなく、料理については未着手のままだった。

「料理名のない…」という概念との出会い

その出逢いは、noteのメールマガジンでふっと見かけた「料理名のない自炊入門」という見出しだった。

見てみると、以下のような講座らしい。

■「料理名のない自炊入門」とは?

「料理名のない自炊入門」とは、参加者それぞれの生活に合った自分らしい料理のあり方を探り、実践を通して一生使える自炊のコツを学ぶ集中講座です。
この講座では、毎回、旬の食材と山口さん独自の「料理の方程式」を使って、日常的につくれる “料理名のない料理” をつくります。
今回の集中講座を通じて、
・何が料理の線引きなのか、自分の作れるラインはどこか知ること
・自分にとっての料理はどのレベルまでできればいいのかを考えること
・料理のハードルを一度取っ払ってみて、フラットに料理を捉え直してみること
・自分らしい料理のあり方を、実践を通して学ぶこと
など、実生活で活用できる料理の方法を学び、食材からでもレシピからでも柔軟に料理ができるようになることがゴールです。

私が求めていた「持続可能な自炊」「気取らない自炊」という概念(写真を見て少しほっとした気持ちになった、というのもあるかもしれない)と、元々興味のある「そもそも自分にとっての料理って?自炊って?」という問いに答えが出るのではないか、という期待から、この講座に参加することを決めるのに、時間はかからなかった。

to be continued...

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次回予告

次回の記事では、初回以降の自らの学びや、そこで得たいくつかの重要な示唆について書いていく。

【料理を好きな私になるための思考と実践について】
第1話:なぜ「自炊レッスン」なのか?←今回
第2話:4回のレッスンで学んだ、自炊のあれこれ
第3話:「自炊の誤解」を抜けた先に、見えた景色

UXコンサル、BtoBマーケ、人事を経てコミュニケーションマネージャー(広報、マーケ、採用広報、組織開発)なう。 書くこと:パン偏愛、可愛いもの布教、働くこと、生きること、1日1考、新サービス考察、旅行、読書録、銭湯、恋愛。 頂いたサポートは、もれなくパンの研究に使われます。