ニンジャソン_リー先生

マッドサイエンティスト好きによるリー・アラキ先生の紹介


見世物小屋の座長

死者達の父にして王

マッドサイエンティストの仮面を被るマッドサイエンティスト

その名は天才科学者リー・アラキ

彼は、人の身でありながら世界随一のニンジャサイエンス研究者且つ歴史にも造詣が深いネクシャリストであり、作中人物で一番ニンジャの真実に近づいている天才。
通称リー先生。
眼鏡に血塗れの白衣…長身痩躯から発せられる甲高く奇怪な笑い声…生来の天才ぶりを更に脳改造によって強化…興味あることには熱狂、平時は冷静且つ冷淡…狂気と怪奇に満ちた外見や言動は一見、テンプレ的なマッドサイエンティストのそれですが、往々にして様々な表情や意外性を見せる魅力的な人物です。
今回はそんなリー先生を、全国の審美眼あるマッドサイエンティストフリークの皆さんにも、そうでない方にもご満足頂けるキャラクターであると自信を持ってご紹介致します。

フィクションでは(現実も)天才は理解され難い人物として扱われ、持論や技術も異端とされては、権威の獲得や資金調達に難儀している(或いは出所不明や、元から資産家であるなど)事が多く、これは、もはや天才を描くためのテンプレの一つであると言えるでしょう。
リー先生は、自身の天才性が常人には理解されないことを自覚しているタイプの天才です。
しかし、彼はそれを憂いて暴走し、結果的に学界から追われ、人里離れた屋敷で一人研究に没頭するというテのマッドサイエンティストではありません。
リー先生は、第一部ではヨロシサン製薬所属、第二部以降は独立し、自身で設立したニンジャサイエンス研究組織イモータル・ニンジャ・ワークショップ(INW)を率いる組織のトップであり、ここぞという局面でのキモの座りようは見事で、作中きっての世渡り上手。交渉力の高さは随一です。
その根底にあるであろう独自の自己認識と自己演出には、彼の天才性の一部が垣間見ることができます。

グロテスクでいかがわしい怒涛のギャグ描写と鋭くシリアスな一面…

研究資金と被検体獲得の為のアピールポイントを押し出しつつ、それに付随する狂気性を隠れ蓑に本心は隠し通す…

科学は「見世物」。自身を「見世物小屋の狂った座長」と称し、自身の血塗れ白衣というアイコンを始め、装置を冒涜的なデザインにしたりや露悪的な立ち居振る舞い…いわばキャッチーな形にして、その脳髄から生み出された数々の成果に目を向けさせ、常人では理解する事が困難な自身の実力を問答無用で手早く理解させるといった手法のもと、数々の巨大組織を渡り歩いては提携と離反を繰り返しながら、その都度パトロンを獲得。
それと同時に、狂気で狂気を覆い隠し、その頭蓋の奥に蠢く真の目的を覚られぬよう仕向けるしたたかさで、自分の組織にとって最大限の利益と守りを淡々と固める狡猾で有能な指導者です。
こと、多くの敵役の短命さが特徴でもあるニンジャスレイヤーにあって、初期~現在まで生存し続けている長命キャラであることも彼の手腕の結果と言え、手際の良さにはある種のピカレスクロマン的な爽快感すら感じさせるほどです。

また、天才故のカリスマ性を持つ彼を取り巻く人間関係、彼を異様なまでに崇拝する助手達や部下、創造物であるゾンビーニンジャ達との確執や愛憎劇は、何を考えているのか掴みどころのないリー先生、ひいてはINWに欠かせない内面が露呈する見せ場でもあり、彼らの思考様式や倫理観の突飛さも相まって、陰惨で非人道的でありながら、滑稽で人間臭い、そして、切なさや純粋性を持つ清濁ないまぜの駆け引きは、嫌がおうにも読者の目を引きつけます。

そして、折につけ彼の成果は作中のみならず、公式記事で公開―本人不在の場でメタ的に演出される頭脳の冴え、何より半ば狂言回し的な役を担っている点も、注目すべき要素の一つ。
”ニンジャとは?”という根源的な疑問を抱くなら、リー先生の研究メモや論文は読者の善き助けになるでしょう。
文字通り死屍累々な彼の研究成果の数々、ニンジャの強化改造や、ゾンビーニンジャの製造等はあくまでニンジャ研究の副産物であり、真の目的は…ニンジャソウル研究の果て、レンズの奥の瞳は何を見るのか…?今後も彼の研究に目が離せません。

そんな死霊大王リー・アラキの行く末が見たけりゃさあさ、寄ってらっしゃいみてらっしゃい。
聞いて驚け見てびっくり!世にも不思議な見世物小屋だ。
さあ、今すぐ@NJSLYRをフォローだよ!読まなきゃ末代までの損ってもんだ!


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