しずくだうみの闇ポップ講座(10)

ゲームについて

●テキスト/しずくだうみ

 こわいもの・どきどきするものが極端に苦手だ。ホラー映画はもちろんのこと、サスペンスドラマのように展開がどうなるんだろうハラハラ…という類のものがだめで、さらには戦うゲームですらどきどきしてしまうという始末だ。具体名を挙げると、「ぷよぷよ」「テトリス」はやさしいモードで、「大乱闘スマッシュブラザーズ」や「MOTHER」は友達がやっているのを見てるだけ、「スプラトゥーン」はプレイ動画を見てるだけ、「モンスターハンター」や名前すら覚える気がない戦争ものはプレイ動画すら厳しい。
 人生で一番やったゲームはおそらく「どうぶつの森シリーズ」 という脳みそゆるふわな私は、2013年の11月に発売された「とびだせどうぶつの森」を2016年の1月にはじめ、それに大ハマリしているために他のネタでコラムを書こうとしたものの全然筆が進まなかったからテーマがこれになっているだなんて言ったら怒られるんだろうか。「とびだせどうぶつの森」の前作である「おいでよどうぶつの森」は発売された直後に手に入れてよく遊んでいた記憶がある。当時中学生だった私は、インターネットの検索で攻略を見るという術を知らず、おそらく様々なフラグを逃しまくっていた。そして2016年 24歳になった私は多少学習したらしく、攻略を見るようになった。そして私は逃げやすい虫の取り方も金のじょうろの手に入れ方も知らなかったことに気がついて少し悲しくなった。村の状態を最高にする気もなければ部屋の評価を最高にする気もなく、みんなが知っているであろうことも知らずによく続けていたと思う。目標もなく常識も知らずに進めるって、どうごまかしても私の人生っぽ~い!とか思ったのは秘密。そして友達がいなかった中学時代の私が悲しくなりそうな事実を挙げると、”友達との通信プレイはどうしようもなく楽しい”。そしてこれを書いている現在の私は、リアル厨二病だった自分を思い出して、誰が見ているわけでもないのにはずかしい、そして悲しい。次こそは真人間っぽいことを書けるといいんだけど…。

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