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BELLRING少女ハート・朝倉みずほ インタビュー

「幸せなら、何でもいい」

~「アイドルの天才」と呼ばれる19歳、グループ卒業を前に思うこと~

「独自の個性」という形容が音楽グループに対して使用された場合、実はたいして独自でもなかったりすることは多いが、現在のアイドル業界において、ベルハーことBELLRING少女ハートほど「独自の個性」という言葉が似合うグループはいない。

まずグループとしてのムード(「世界観」といってもいい)、メンバーのキャラクター、ロック/ポップの現代日本最高峰と呼べる楽曲群、運営側の様々な仕掛け、さらにはグループを統括する田中紘治ディレクターや時おりMCとして登場する「乗るしかないこのビッグウェイヴに」でお馴染みSUPER STAR BUTCHらの存在感、そして「ヲタちゃん」と称される一見デタラメでその実しなやかな秩序とマナーを持つファン集団。そうした多様な要素が混ざり合い、醸成され、現場ではほとんど日本のグレイトフル・デッドと呼んでもいいようなカルチャーが成立している。

そんなベルハーではあるが、このところはほぼ年1回のペースでメンバーの卒業が相次いでいる。流れのはやいアイドル業界で、メンバーが一部入れ替わってもグループとしての個性や勢いは変わらず保ち続けているように見えたが、今回はついに一時活動休止を決断することになった。唯一のオリジナルメンバーである朝倉みずほと、現在のグループを牽引する強力なパワーとなってきた柳沢あやのという2名の卒業は、グループを知るものなら誰もが休止やむなしと思うであろう事態だ。

柳沢あやのは2017年以降ソロに転向して活動を続けるが、ベルハーの顔でありアイドル界随一の個性である朝倉みずほは年内で引退となる。「随一の個性」というのもまた朝倉みずほにこそ似合う形容であり、そのキャラクターの核心にわずかでも迫るべく行われた、これは『CLOSER』最初で最後のインタビューである。

●インタビュー・テキスト/津田 真

●写真/Blanc Bleu Photo Service

◆「ベルハーじゃないと自由だね」

――10月10日に卒業発表があり、卒業企画『Shallow Grave』がスタートして、11月29日には最後のエスエレ(Escalator or Elevator)、12月2日にはソロ、12月5日には現体制最後の『ベルめるモ!』(ベルハー×ゆるめるモ!不定期開催のシリーズ・ツーマン企画)と、どんどん終わりが近づいてる訳ですが。まずは今の心境、いかがですか?

「楽しみだったことが一個いっこ終わり…、終わってしまいました…(笑)。エスエレも、ソロも、『ベルめるモ!』も、すごい楽しみだったし、実際やってみても楽しくて、良かったけど、終わっちゃったな、って感じです」

――ソロライブの内容は、みずほさんが考えたんですか?

「ソロでやりたい曲なに?って訊かれて、私が言ったのは“ふたりはNS”(きら☆ぴか)と、“Fly”(BiS)とか。いずこねこさんの“rainy irony”は田中さんが《やる?》って言って、《いいんですか?》って。いずこねこさん、今もう活動してないから、もうダメなんだー、もうできないんだって思ってたんです。でも《いいんだよ》って言ってくれたから、やるー!って。あと“乾杯”(長渕剛)も田中さんが(笑)」

――ギター持ってやれと。

「はい。ふふ(笑)。その、やり方とかは大丈夫だったけど、…《はい》って思いました(笑)。《やるんだ…》って(笑)」

――ソロライブはすごく盛り上がりまして。少し前、LOFT9にトーク&ライブということでソロで出演された時のミニライブは、ベルハーとはまた違うふわっとした空気があって。あの延長かと思ったら、けっこうベルハー並みにというか…(笑)。

「ベルハーより盛り上がった自信があった!(笑) 《ベルハーじゃないと自由だね》って田中さんに言われました」

◆だって、わかんないじゃないですか

――ソロはもうないんですよね?

「はい」

――ベルハーを辞めたあと、ソロでやりたい気持ちもない?

「うーん…はい。…はい」

――もうスッパリ今年で辞めると。なぜ今辞めるのかはブログにいろいろ書かれてましたよね。アイドルは十代まで、ベルハーの先に芸能での夢はない、と。

「はい」

――じゃあ逆に、なんで今までやってこれたんでしょう。

「やろうって思ったから。二十歳まで続けよう、って」

――二十歳っていう線はずっと自分の中にあった?

「それは…有名度?にもよる。もし自分が〈地下アイドル〉をやるんだったら、二十歳までってずっと決めてて。だってどうなるかわかんないじゃないですか。このままずっと地下かもしれないし、でももしかして、ももクロさんくらいになれるレベルだったら、もっと続けてただろうし。このままどうなるかわかんない状態だったら、二十歳までだなって」

――じゃ、去年~今年くらいに、それこそTDCホールもソールドアウトで、Mステみたいな番組にも出て、っていうような状況が来ていたら続けてた?

「…だったら、続けてたと思う」

――例えば、珠梨さん(仲野珠梨)が辞めるタイミングで、なぜ一緒に辞めなかったんでしょう?

「それはなんか、急すぎて、自分も辞めようとか、自分はどうしようとか、そういうのは考えられなかった。《私辞めるんだ》《そっか》って。そこで、じゃあ自分…じゃなくて《あ、辞めちゃうんだ》って。自分のことを考えられなかった」

◆ベルハーに捧げた青春

――この5年間(2012~2016)の活動期間は、みずほさんにとって15歳~19歳までで。

「(オーディションで)入った時は14歳でした」

――ほぼ青春時代じゃないですか。

「そうですね、一般的には(笑)。んふ」

――ベルハーに青春を捧げた訳ですけども。

「ベルハーに捧げた青春(笑)。青春感はないですね。青春…。青春て、どういう意味ですか?」

――若くて、体力も気力もみなぎってる時期の、輝いてる時代ですかね。

「輝いてないですよ(笑)」

――めちゃめちゃアイドルで輝いてると思いますよ。

「本当ですか?じゃあ、青春でした。…わかんない(笑)。青春だったっていう実感はないです」

――この5年間、先に辞めていったメンバーについて思うことはあります?

「酷いかもしれないけど、珠梨以外の人は《あ、そっか》で終わってた。《辞めるんだ、そっか》みたいな」

――またフォーメーション変わるな、みたいな?

「そこまではいかないけど(笑)、例えば…でも淋しいけど…、りなさん(土谷りな)が辞めた時とかも《え、なんでりなさん辞めちゃうの》って思ったけど、辞めたあとも引きずらなかった。辞めたあとも、淋しいなぁとか思うのは、珠梨しかいなかった」

――それはまあ、もともと友達だったからですかね。

「はい…《一緒にやろう》って言って始めたし」

◆超絶ネガティブ?

――5年間のアイドル活動の中で、自分なりに成し遂げたと思うことはありますか?

「ベルハー内だったら、最初は端っこだったし、歌割りだって少なかったけど、今は真ん中多いし、歌割りも曲によっては多い。だから嬉しい」

――それ、以前からずっと言ってますけど、そうとう根に持ってますよね?(笑)

「根に持ってます…はい。自分の中では」

――アイドル界の中で、自分はこういうことをやったぞ、って意識はあまりない?

「ないです…だって、みんなと変わらない」

――今だから言える、アイドルになって嫌だったことは?

「知らなくてよかった、人のこういうところ嫌だな、見たくなかったな、ってところを知っちゃったこと。黒いところとか、闇とか(笑)」

――なんか業界的なことですか?

「業界はわかんないけど(笑)、ベルハー内で。別に、ここまで一緒にいなかったら普通に良い人だったのに、いっぱい一緒にいるから、見たくなかった部分とかも…」

――関係が近すぎるからってことですかね?それまで家族以外になかった近さというか。

「はい。自分がもしお客さんだったら知らないですんだけど、メンバーだから。ベルハーの人は、YUKO先生しか信じられない。YUKO先生は何も言わなくても、ライブを観て私の気持ちをズバッと当ててくれたことがあって、そこから信用してます。言わなくてもわかってくれる。田中さんは言わないとわかってくれないし、言ってもわかってくれない(笑)。田中さんはわかってないのに、わかったふうに丸めこもうとしてくるから《違うよ》ってなる(笑)。《そう、それ!》ってなる時もあるけど」

――「それ!」ってなる時は、すごくスムーズにコミュニケーションが上手くいってる。

「そうです」

――そうじゃない時の方が多い?

「どうなんだろう、最近あんまりコミュニケーションとってないです」

――でも5年間やってきたら、スッと「こういう感じか」ってわかることないですか?

「わかんない…」

――じゃ、もっと密にコミュニケーションを…。

「いや、したいとは思わない、別に」

――なかなかバランスが難しいですね(笑)。

◆デビューの頃

――初ライブが2012年の4月8日で、この世界に入って最初の印象とか…覚えてます?チェキも初ですよね?

「初チェキは、いつ自分の名前が呼ばれるのか、ドキドキした…」

――今みたいにメンバー個別の列じゃなかったから…。

「じゃないし、ほとんど、てぃらぴょん(TIRA)のヲタさんだったので。今日チェキないかも…とか思ってたから《ああ、名前呼んでくれた!》って、その時は嬉しかったです」

――他の地下アイドルさんを観るのも初めて?

「ベルハーの初ライブの前に、みんなでてぃらぴょんのソロライブを観に行ったりしてて、それが初めて。てぃらぴょんしか観てないのかな、他は記憶にないです(笑)」

――最初の頃に、他のアイドルさん観てどう思いました?

「多分そこまで観てなかった。ステージ出る前は自分のことでいっぱいいっぱいだったし」

――このアイドルさん良いなあ、とかはありませんでした?

「T!Pさん!共演し始めた時に好きになりました」

――最初に好きになったアイドルさんって言ってましたよね。どの辺が良かったんでしょう?

「まずは、メンバーさんスタッフさん、みんなが優しい。あとは〈ザ・アイドル〉みたいな感じがして可愛かった(笑)」

――ザ・アイドル、みたいな可愛さを持つアイドルさんは他にもいると思うんですよ。そこでメンバー、スタッフみんな優しかったっていうのは大きい?

「はい。みんな優しい…(しみじみ)」

◆自分の声は好きじゃない

――ただ年代順に振り返るのも漠然としそうなので、目印に曲を挙げていきます。必ずしもベスト選曲という意味ではないですが。まずは“ボクらのWednesday”。これは最初にデモを聴いた曲ということで。曲にまつわる思い出とかありますか?

「思い出は…何だろう…でも好きです。2番目に好き」

――1番は何ですか?

「前まで“ウェンズデイ”が1番だったけど変わって、今は“Pleasure”かな、聴くとしたら」

――メンバーはよく「ベルハーで好きな曲はないけど振りが入ったら好きになる」って話をしますが、音楽的に好きなのはありますか?

「うーん。曲として…まずは、自分の声が入ってるから好きじゃない。だから、インストゥルメンタルだったら、“ライスとチューニング”も好きだし、“Karma”も好き」

――ベルハーを離れて、純粋に曲として聴くなら…。

「聴かない(笑)」

――じゃ、聴かないにしても(笑)。

「良い曲だな、みたいな?“チャッピー”。仮歌を、後藤まりこさんヴァージョンでもらって《わあ、好き!》ってなったから。いつも仮歌、田中さんだから。タニヤマさん(タニヤマヒロアキ。作詞・作曲・編曲・ヤなことそっとミュート運営)の曲は違うけど」

――もしも仮歌が女の人だったら、最初から好きになったかも、っていう曲は考えられます?

「そしたら“UNDO”とか。歌詞もわかりやすいし。普通に歌詞をパーッと見て、わかりやすい方がすんなり入ってくるし好きだなって思いそう。あと“Cherry”とかかな。歌詞がわかりにくいと…《わかんない》って思う(笑)」

――ちょっとシュールな歌詞とか多いですからね。

◆緊張、緊張…!

――“the Edge of Goodbye”、この曲最初はなかったんですよね。

「1ヶ月後くらい…でしたっけ」

――曲が来た時どうでした?

「タニヤマさんの家でレコーディングして、緊張した…。こういう開放感ある場所じゃなくて、目の前にマイク、パソコン、で歌う場所があって、みんなすぐ横で聴いてるんですよ、私が歌うの」

――家のスタジオで、仕切りとかもなく、っていう感じですね。

「しかもふたり一組みたいな感じで、ゆうちょす(美月柚香。当時の表記は美月友華)と一緒で。ゆうちょすめっちゃ上手いあとに私だったから、超緊張した(笑)」

――“エッジ”はベルハーの代表曲となる訳ですが、レパートリーに加わることでステージに変化はありました?

「その辺は実感ないです。でも、みんなでできる振りが増えた。あとはアゲアゲみたいな」

――では“サーカス&恋愛相談”ですが、最初の印象は?

「聴いた時の印象?ない(笑)。これは公開レコーディングだったんですよ。だからみんなに見られてた、ヲタさんとか。それも緊張した」

――MVも撮りましたね。

「撮影は楽しかった。でも血糊つけてて、それ見た時は《あーダメかも》って泣いちゃったりもしたけど。血がダメなんですよ、怖くて。でも楽しかった!あんな雨にうたれてたけど、全然苦じゃないし、しかもあの時初めて、もえち(宇佐美萌)がヲタさんの前に披露されて、すごい思い出に残ってる撮影でした」

――この頃までレパートリー7曲くらいで、初ワンマンを機に倍くらいに増える訳ですね(笑)。その初ワンマンの1曲目が、ここで初披露の“Pleasure~秘密の言葉~”。いきなり横向きで始まるという。

「だから、みんなどれくらい入ってるかとか見えなかったし、よけい緊張した」

――基本的に緊張するタイプ?

「はい…」

◆影響は受けない

――みずほさんがソロでラップする“ライスとチューニング”も初ワンマンで初披露でした。

「こういうインタビューみたいのを田中さんとやって、《行ってみたい所は?》とか。それをBUTCHさんが詞にしてくれた」

――あそこに描かれてるのは基本的に素の朝倉みずほなんですよね?

「はい、そうなんです(笑)。お米は何合炊くの、とか」

――そこでお訊きしたいんですが、今でもあの感じはあります?《テレビはつまんない ラジオは聴かない》っていう。

「ラジオは『みずほのほ』しか聴いてないし、テレビも、ついてるけど観ないで携帯いじってたりとか」

――これまでのいろんな発言で「普段は寝てる」っていう、あれも?

「最近はアルバイト始めたから、あんまり寝れない(笑)。それまではもう、寝ることがいちばんのストレス発散だったから、ずっと寝てました。寝るのが大好き」

――夢を見るのが好き、とかじゃなく、単純に寝るのが好き?

「もう、布団から出ないですよー、もし1日休みだったら。夜ごはんの時しか出ない(笑)」

――お腹すいてなかったら出ないくらい?

「あ、夜ごはんはお母さんが作ってくれるから出る、うん」

――そうすると暮らしの中で、テレビ観ないし、ラジオ聴かないし、寝てるし、何からインプットしてるのか。これまで成長の過程で、何に影響を受けてきたのかなと。本とか映画は?

「本読まないです。映画、観ないです(笑)。…どうしたんでしょう(笑)。何から…何だろう…」

――友達とかですかね?

「いや…ええー…?」

――いちばん訊きたいのはそこなんですよ。朝倉みずほは何に影響を受けてこのような人になったのか。

「えー。影響?」

――例えば《こうなりたい》っていう憧れの人や、《この人に学びたい》という人生のモデルとかいますか?

「ベルハー始めて2年後とかに、ももクロさんのDVD貰って、《あー、夏菜子になりたい》と思いました。だけどベルハーより前は…、憧れてる人もいないし、なりたい人とかもいない…」

――今も夏菜子さん以外はいない?

「うん」

――例えばみずほさんは、水とか、味のない飲み物は好きじゃないですよね。

「はい、好きじゃないです」

――それはわりと、子供の味覚ってことかなと思うんですよ(笑)。ストレートティーがダメとか。

「はい、苦いですね」

――子供の部分がそのまんま中にあって成長してきてる、って印象がすごくあります。外側から影響を受けないのが大きいのではと思いますが。

「確かに、影響受けない」

――自分からシャットアウトしてるのではなく、自然にそうなってます?

「…人から影響は、あんまり受けない」

――例えば、珠梨さんからも?

「あ、でもAKBさんを知ったのは珠梨が好きだったから」

――外からの影響はそういう、友達ぐらい?

「そうですね…友達」

――家族から「これ観なよ」とか「面白いよ」とか。

「家族、映画観ないんですよ。テレビで放送されてるやつしか」

◆アルバイターみずほ

――今アルバイトされてて、バイト先から新しい刺激とか、これまでになかった「こういう社会があるのか」みたいなことは?

「働いてる時、みんな無言なんですよ。もっと、わちゃわちゃしてる系だと思ってたのに、《ああー、無言なんだ!喋らないんだ!》って」

――無言っていうところに衝撃を受けて(笑)。

「はい」

――ちなみにバイトを始めたのは、ベルハーを辞めようと考えてたからですか?社会に適応しなくちゃ、とか?

「いっぱい理由があって。一個は、その時ちょうどベルハーもお金なくて。お給料が遅れたんですよ。そしたらお母さんに貰うんですけど、貰いすぎてかわいそうだな、と思ってバイトしようと。あと、ベルハーを辞めるとしても《バイトできんのか自分》みたいな、今までちゃんと続けたことなかったし、バイトできんのかな…」

――いきなり外に出たら。

「そう、いきなりベルハー辞めます!辞めました!でもバイトもできない!じゃ困っちゃうから、バイトできんのかなっていう体験…(笑)」

――試してみようと。

「そんな感じです」

――めちゃめちゃみんなに心配されてますけど(笑)。

「そうなんですよ!(笑) すごいみんな心配してる(笑)」

――「大丈夫」ってバシッと言ってやることはできますか?

「大丈夫です!(笑) …大丈夫です。んふふ(笑)」

◆アイドルっぽさとは

――さて、“Starlight Sorrow”、セカンドアルバム『UNDO THE UNION』の1曲目ですが、これはわりにアイドルっぽい曲調ですよね。

「アイドルを聴いてこなかったから…」

――他に比べるものがない?

「そう!(笑) ベルハー入る前はAKBさんだけだったし。入ってからはまあ、いっぱい聴くけど、でも《アイドルっぽい》とかわかんない」

――何がアイドルっぽいのかが?

「そう。“アッチェレ”(夏のアッチェレランド)はまあ、何となくアイドルっぽいと思うけど、“スターライト”はわかんない(笑)」

――なるほど。次に“Karma”ですが、これは歌詞に「コーチェラ」が登場して、そこをみずほさんが歌っています。今ライブでは歌割りが変わってしまいましたが(笑)。ベルハーといえばコーチェラ・フェス出演をひとつの目標に掲げてきていて、そのパートがきたということは、みずほさんがグループの中心というニュアンスもあったのかと。

「最初にコーチェラ行きたいって田中さん言ってたけど、冗談だと思ってました。本気だと思ってなくて《あ、本当に行きたいんだ》って知ったのは、今のメンバーになってから。本当に目指してたんだ、って。“Karma”できてからけっこう時間たってるけど、この5人になってから話した時に《本当なんだ》って思いました」

――続いて“UNDO”です。これは卒業のイメージが強いですが、メンバー的にもそうですか?

「お披露目したのが珠梨とゆうちょすが卒業発表した日(2014年12月11日)だったから、もうそういうイメージになっちゃった。歌詞とかも」

――最近は自分たちの卒業のイメージに?

「や、人物っていうことでは思わないけど、卒業ソングだなって思う」

――で、珠梨さんが卒業企画(『Shigeru充』。伝説の10日間連続ライブ。2014年2月19日~28日)で歌ったソロ曲“Cherry”。今ではサードアルバム『BEYOND』にも収録されて、全員で歌ってますが。

「これは、プレッシャーじゃないけど…、だって、(珠梨は)本当は嫌だろうなって…」

――珠梨さんは「自分の持ち歌」って意識でしたでしょうからね。うーん、まあそこは複雑ですよね。

◆幸せになりたい

――という感じで、ざっと振り返ってきましたが。ベルハー辞めたら急に暇になるかと思うんですが、やりたいこととかありますか?

「うーん、特にないです、やりたいこと。何だろ。…自由に生きたい。うふふ。でも暇になるのかな?アルバイトとかは今の所を辞めても続けるし」

――特に新しいヴィジョンはないですか?こういう人生にしたいな、っていう。

「ああ。…幸せになりたい、です。幸せなら何でもいい。自分が《幸せだー》って思うんだったら」

(2016年12月6日 アクビレックにて)


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