しずくだうみの闇ポップ講座(9)
女の子について
●テキスト/しずくだうみ
端的に言って女の子が苦手だ。
自分に似ている女の子ほど苦手だ。何を考えているか手に取るようにわかってしまう。逆に、自分に似ていなくて何を考えているかわからない女の子も苦手だ。
そんな私にも女の子の友達が少しいる。彼女たちと他の女の子の違いはなにか。それは彼女たちが考えていることを考えなくていいという点だ。そんなことを考えなくてもおしゃべりできるという、なんでもなさそうなことができる相手が少ない。
高校生くらいの時から、苦手な女の子といちゃつく夢を見る。本人と会話する仲だったとして、本人には「あなたが夢に出てきた」程度のことしか言えない。思い切ってそれを言ったら、「夢で変なことしてたらごめんね」と返されたことがある。いや、こっちこそごめんね。それともわかっていたのだろうか。考えていることがさっぱりわからないからわからない。
女の子が苦手 とここまで書いてきたものの、別にそれは女の子に限った話ではない。考えていることがわかりやすい人・わかりにくい人は男女共に苦手なことが多い。勿論例外もいる。「きみは考えていることがわかりやすいね/わかりにくいね」と楽しい笑い話にできる関係を構築できたらベストなんなんだろうか。道は険しそうだ。
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