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3.第一次産業革命不在論の概要



第一次産業革命

石炭や蒸気機関を動力源とした、軽工業・製鉄業で起こったとされる技術的変化

⇒一方で、このような変化を「革命」と呼ぶかどうかについては議論を呼んだ。「産業革命不在論争」ともいえるかもしれない。

不在側の主張としては、
第一次産業革命はおよそ百年ほどの期間に渡って、緩やかに起きた工業化である。
というものである。その根拠として、産業革命期の国民生産の成長率などを見ると、0.数%と非常に緩やかで、なんならマイナスな年もあったこと。そして、先述の通り、産業革命の対象となった分野はほぼ軽工業・製鉄業のみであることなどを挙げている。

以上から、産業革命は非常に限定的であり、「革命」ではなく、単なる工業化であるという、産業革命不在肯定派が存在する。
 詳細については以下の文献がおすすめです。
産業革命と世界史 (u-tokyo.ac.jp)
・田中章喜、産業革命はなかったのか-イギリス経済の低成長と綿工業の急成長-、1993

第二次産業革命


石油と電力を動力源に、重化学工業・電気興業・アルミニウムなどの非鉄金属部門で起こった。


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