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13.アジア・アフリカ地域の民族運動

日本の動きと東アジアの民族運動

1915 日本が中国に二十一か条の要求
 1.山東省のドイツ利権の承認
 2.南満州及び東部内蒙古の日本利権の延長と拡大
 3.日中合弁事業の承認
 ⇒製鉄
 4.沿岸部の不譲渡・不貸与
 5.日本人の政治顧問成就など
 ⇒日本の保護国化?
 ⇒中国世論の激しい反発、アメリカも批判
 ⇒日本は取り下げ

※保護国化は、日本による内政干渉条項違反に疑惑があったため「?」

朝鮮


・ロシア革命や民族自決の潮流に呼応
⇒独立要求高まる

・1919 三・一独立運動
⇒帝国主義に対する民衆と被抑圧民族の蜂起
⇒総督府 武断政治から「文化政治」とよばれる同化政策へ
ex)総督武官制廃止

※武断政治:武力や権力を用いて抑えつける政治

中国


・1919 パリ講和会議で列強に要求退けられる
⇒中国世論は反発し、五・四運動へ

⇒中国政府もパリ講和会議におけるヴェルサイユ条約調印を拒否
・欧米への失望
⇒別の形で民族自決をうたうソ連共産主義への接近

国民党と共産党

・1921 中国共産党結成
⇒コミンテルンの指導

・1924 中国国民党改組 党組織近代化
⇒ソ連の援助も共産党員の入党を認める
⇒第一次国共合作
⇒ロシア革命から刺激

・1925 国民党 広州で国民政府樹立

・1926 蒋介石 北伐開始
⇒しかし国民政府内部で対立
⇒国民党左派と共産党vs国民党右派

・1927 上海クーデタ 蒋介石が共産党を弾圧、南京に国民党政府樹立
⇒自身が主席に
⇒国共分裂

・1931 共産党は江西省瑞金に中華ソヴィエト共和国臨時政府樹立
⇒毛沢東が主席

トルコ革命

トルコ革命=トルコ民族主義+世俗主義
⇒トルコを世俗的な近代国家へ
 1.政教分離・世俗化
 ex)カリフ制廃止、イスラーム暦→太陽暦採用
 2.女性解放
 ex)女性参政権実施、一夫多妻制を廃止
 3.近代化
 ex)アラビア文字→ローマ字

独立を達成したイスラーム世界の国々の多くは西欧化をモデルとした近代国家を目指した
⇒トルコ:のちに西欧化・世俗化に対してイスラームを基盤とするイスラーム国家建設を追求する動きが起きた

まとめ


・ヴェルサイユ条約で実現できなかった民族自決をそれぞれの形で求めた

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