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【考察】ミライドンex(未来)【個性は十分】

今回も記事の連投を目指して書き始めています。

さて、「ネタは蓄えている」との言を自ら発しましたので、
ひとまずデッキリストまではいかずともキッカケとして
固めていたものの1つを放流しておきます。

こちらはプレイヤー>店員としての記事ですね。
以下文体も変わってきます。


▷お題「ミライドンex(未来)」

①筆者の第一印象

ある日ふと考察の対象となったとあるカード……

構図がいいですね、伝説らしい威厳があります

「未来のミライドンex」において主役として収録された
いわば「もう1つのミライドンex」であり、
後発の「未来」カテゴリとして作り直されたもの。

SVにおける伝説の片輪、最初のポケモンex達の1体、
環境に「雷タイプ」の立場を確固たるものにした一因、
まさに伝説に相応しい活躍をしたポケモンの新たな姿。

…………影、薄くありません?

いや、これはあくまでも筆者のイメージなのだが、
あくまで「ミライドンex(未来)」に絞って見た時に
あまりにもこう、使われている所を見たことが……。

「コライドンex(古代)」はそこそこ見る時は見るし
主役から脇役まで色々こなせているような……。

気のせいならいいものの……。

むしろここで
いやコイツは強いぞ!いいデッキを知らないだけだよ!
と声が上がるならありがたい。

せっかくのデッキセットの片側の主役なのです。
もし買った人たちに「アレ……?」と思われていたら
やはり寂しいものなので。

ともかく、あくまで「第一印象」、ともすれば「偏見」、
ということは前提として
筆者がある日「もっと何とかならないものだろうか」と
考えるに至ったこのカードについて共有してみたい。

②事の発端、比較されがち

やはり最初にパッとこのカードを見た瞬間、
誰しもが頭を過ぎるのはもう1つの姿では?

特性がある時点で違うのは当たり前なんですが

元々存在した方の「ミライドンex(雷)」ですね。

強烈な特性「タンデムユニット」による唯一無二の展開力、
SV初期に「雷タイプ」が強力な勢力を持てていた理由には
間違いなくこのカードの存在が関わっているでしょう。

そして技「フォトンブラスター」、この220火力の技1つで
アタッカーとして振る舞うことが出来る。

たねポケモンのバリューとしては中々に鮮烈なものです。

エレキジェネレーター」次第では後手1からこれが来る、
ペパー→ジェネ&封印石→ジェネ」……、
今でも見ることのある全力の初動が持つ力は
相手の生半可なプランを踏み潰すのに十分なものです。

なるほど「ミライドンex」はこの火力が魅力の1つだった!
そこに特性まであるのだからそれは納得だ。

新たな「未来」の姿はどんな特徴を持っているのだろうか?

…………

……………………

同じ220火力、か……。

もちろん小技を携えて差別化はされている。
後述の「未来」かどうかでももちろん変わってくる、当然。

いやしかし「ほぼ全く同じことが書いてある」というのは
あまりに初見の印象としてはよろしくない。

棒立ちになるか小技は撃てるかで明らかに違うのだが、
しかしまあジェネレーターを使えなくなったのに同じ
というのはマイナスの印象の方が強くなりがち、かと。

そう、「ドラゴンタイプ」になっている……。

「モココ」もスタン落ちした今、エネルギー加速の選択肢は
より狭まってしまったというのにその上、とは。

ここでやんわりこのカードから距離を取り始めた人も
中にはいるのではないか、と感じられたり。

下手をすると以後あまり深く考察したこともなかった、
そんな購入層もいるのではないか……杞憂ですか?

ともかく「なんかパッとしない」が第一印象でした。

③「未来」の中での立ち位置

さて、考えてみればそもそもこれはおかしい。

タイプも変わったし新しく「未来」カテゴリになった。

この「ミライドンex」達を比べ合うのが少しズレている。

やはり新たな「未来」の仲間たちの中で居場所をみつけ
デッキの主役へと躍り出るのが本意では。

一時代を築いている、といって差し支えなさそう

ちょっと比較対象の個性が強すぎないだろうか……?

サイドを多く取れる稀少な技、そこそこ高い打点、
こっちはジェネレーターの流れを汲む雷タイプ……。

最早「未来×雷タイプ」さえ実現してしまっている。
そこは一番「ミライドンex」がいるべきポジションでは?

タイプもバラバラな中で比較対象と一言にするのは
難しいながら、「コンセプトデッキのシェアを取られた
という意味では恐らく筆頭は「テツノカイナex」では。

大ざっぱに「未来デッキ」といえばやはりこのカード、
となるのが現状だと思われるので筋は通っていそう。

その点では「コライドンex(古代)」も主役かと言われると
難しい構築も多いのだが、サブや両翼エースとしては
十分アタッカー採用されている「古代」もあり、
やはりそこはかとなく敗北感はあるような気が。

「ミライドンex」としても「未来のex」としても、
何となく「このカードじゃなくていいかな」、
そんな空気が「ミライドンex(未来)」を包んでいるような。

▷改めて特徴を読み込む

もちろんこのままでは終われないので、
この「ミライドンex(未来)」だけのステータスを探したい。

最優とまではいかずとも、あえて別のデッキにする意味は
そこから何か見い出せるかもしれない。

①「ミライドンex」として

同種と比べるならきっかけはごく簡単なもので、
やはり「未来」かどうかという点になるはず。

あちらが展開役、兼(サブ)アタッカーとなるならば
こちらは出来れば純メインアタッカーとして
少しでも違ったポジションでデッキを考察してみたい。

ここではやはり同じ220打点技の持ち主として比べるが
「未来」は掛けられるバフが多く、そしてより手軽である。

やっぱこれだね(以下略)

雷の方は中々基礎点の220からは上げにくく、
どうぐを持たせるか「レジエレキVMAX」を添える辺りが
メジャーと言える範囲だと言えそうだ。
(一応将来的には「スグリ」も現れる)

これで厄介なのが「テツノカイナex」などの230ラインで、
このたった「10」のラインを詰めるのが割と難しい。

一方未来の方はこの通り「テツノカシラex」を1体でも
置いてやればもう「240」と合格ラインになれる他、
更に重ねて「280」などのVSTARラインも現実的に
到達させやすい利点がある。

本体に展開特性こそ無くなったものの、こちらには
テクノレーダー」という2枚サーチのグッズがあるため
「数を並べたい」という点でさほど不便にはなっていない。

ひとまず「ミライドンex」同士の差別化に関しては
実際のところ言うほど難しくはなさそうだと言える。

このまま「未来」アタッカーとしての道を拓きたい。

②「未来勢」の中で

となればこちらが本題になる。

ここで忘れないようにしたいのが、
未来基盤の時点で構築の大部分が似てしまいかねない
という点である。

先程のノリで
テツノカイナより高い打点があるからいいね、終わり!
とはいかない理由がここにある。

いわゆる「テツノカイナex軸の未来」と比べてみた時に、

初動:ミライドン(未来)のアクセルピーク
バフ:テツノカシラex
主要なエネルギー:雷(一応超の有無)

これほど大まかなベースが似通ってくると
エースは替えたんだから別のデッキだ」くらいの
ちょっと安い結論に至りかねない。

実際デッキにするとしたらこのイメージに近付くだろうし
これは現状の「未来」のカード構成上は避けにくいもの。

そのためいかに「基盤以外でデッキの雰囲気を変えるか」、
これは絶対の課題としておかなければ、
わざわざ「ミライドンex(未来)に活躍を!」と
意気込んだ程の成果は得られないように思える。

……ここまで引っ張りに引っ張ったので、
ここは早速、筆者が考えるキーカードを出したい。

何の因縁か、このカードは……

知る人も多いだろう、「ミライドンex(雷)」がよく使う
ビーチコート」、である。

筆者の知る限り、「未来」において採用率の高い
「スタジアム」と言えば「タウンデパート」だと思われる。

ブーストエナジー未来」、「ヘビーバトン」などのどうぐに
素早くアクセスして、デッキの動作を円滑にするために
使われていることが多いはず。

まずはここから差別化を図りたい。

そもそもの話、メジャーな「未来」とは根本から
相性がよくないカードなので仕方がない。

「ブーストエナジー」を付けるのなら逃げエネは常に0、
「テツノカイナex」などに至っては4から1引いたところで
「にげる」選択肢など生まれるはずもないからである。

では「ミライドンex」は?
そう、逃げエネは「1」である。

これは実は珍しい数値で、現在の「未来」の中では

・テツノツツミ
・ミライドンex
・テツノイサハex
・テツノイサハ

の4枚しか該当しない。

他はいわば「ブーストエナジー」に甘えるのが前提にあり
「2」以上の逃げエネを0にというコンセプトがある。

この4体についてはこの場合、
逃げるためにエナジーを付けるのは大げさ」であり、
ついでに「バフとしてエナジーが欲しいかと言えば微妙
なメンバーがほとんどとなっている。

最も「ミライドンex」は「バフとしてのエナジー」なら
付ける価値は十分ある側ではある。

とはいえ2つの効果を併せ持つ道具に対し、
そんなに欲しい訳でもない」と言えるのは
このメンバーならではの特徴である。

であればその内の片方、「逃げるための」という部分を
スタジアムそのものが叶えてくれるなら替えは効く

この事から「なるほどコートは無しでは無いな」、
と考え至ったのがある種、考察の始まりでもあった。

③「メタ」としての「ビーチコート」

「ビーチコート」といえばおおよそは自分のポケモンに対し
逃げエネを軽くし、極力0にしてしまうことで、
前後の行き来を重視するデッキの足回りを整えるものだ。

まさに雷タイプのデッキがそうであるように。
ジェネレーターで加速した先を素早く前に出すカードだ。

しかし、このカードの効果はもちろんお互いに及ぶ。
スタジアムとはそういうカードなので当然だが。

これで相手の逃げも簡単になってお互い様、というのは
まあよくある光景だと言えるのだが……、

ここで1つ、「例外」がいる。

ポケモンのステータスは変わるもので

チラッと話題に出した「ヘビーバトン」、
逃げエネが4のポケモン」に限り、強力な引き継ぎ効果を
もたらす尖った性能をもつどうぐの1枚である。

大量のエネルギー譲渡により、倒しても倒しても
裏のアタッカーが一瞬で育ちきって攻めの手が止まない。
無対策ではいいようにしてやられる厄介なカードだ。

ところで大事なルールを確認したい。

ここで「逃げエネが4のポケモン」というのは
倒されるその瞬間、実際のステータスがどうか」を
確認するものとなっている。

もう言わずとも分かるだろうが、この際
「ビーチコート」による数値の変化は計算をする

4だったものは3になるため、当然無効となる。

「ヘビーバトン」対策となる数少ない手段の1つがこれだ。
ちなみに逆で「多くする」場合でももちろん無効になる。
例:「災いの荒野」(闘以外のたねに逃げエネ+1)

数あるスタジアムの中でも、
自分にはメリット、相手にはデメリット」という
パターンはそうそうあることでは無い。
(あくまでこちらはデメリットを無視できる、くらい)

それでいうと荒野も基本デメリット同士なので
「あくまで無視できる」タイプの1枚である。
(まあ逆手にとって3を4に重くして……いや、割られると)

そしてこの「メタ」(ここでは「対策」的な意味で)機能は
自分が相手を倒す瞬間にありさえすればいい」もので
極論後で相手に剥がされても既に役目は終えている。

これが実に面白い性質だと感じたのである。

「ミライドンex」は「テツノカイナex」などをあっさり
ワンパンしやすい打点持ちであり、この「一瞬のメタ」が
戦況を揺るがす可能性は大いにある。

④自分側の「ビーチコート」

とはいえこれだけだとさすがに使い方がピンポイント。

もちろん基本は自分の動きに関わるものとして使いたい。

例えば、「ミライドンex」はどうぐに自由が生まれるので
「耐久力」に回す選択肢が生まれる。

これも雷で見るような?

火力は「テツノカシラex」などから援護を受け、
自身は倒されにくいように守りのどうぐを身にまとう。

ドラゴンタイプ故に弱点がなく、なんだかんだで
HPさえある程度用意すれば悪くない選択肢である。

絶妙に受けにくかった中打点と殴り合える、という
「古代」はともかく「未来」ではやりにくかった戦略を
新たなピースとすることも夢では無さそうだ。

これは逃げ2勢

加速役の「ミライドン」だが、逃げエネは2である。

コートがあっても0にはならない、のだが……
1なら1で考えようはあるというもので、
「アクセルピーク」を使ったあと、この1エネで逃げられ、
切ったエネルギーは「リブートポッド」で分配できる。

ACE SPECなのであまり頼るのもよくはないが

多少独特な加速ルートが組めるようになるため、
これはこれで変則的な攻めの初動を組めることもある。

「アクセルピークの2枚」+「ポッドの1枚」+「手張りの1枚」

この合計4枚を使うプランを最小限度で行える可能性だ。

もちろん、これだけで強い!というわけではないのだが
今までとは要求の異なる派生があることに価値がある

その上、この小賢しい攻めの組み立てにあっては、
「ミライドンex」の上技も少なからず意味を持ってくる。

ポッドで振った1枚と色を合わせる手張りの組で
リジェクトボルト」が使えるので、盤面全体の
エネルギー配分を替えた上で相手を倒せる、かも。

この辺りは最終的な採用メンバーなどで変わるだろう。

▷締めくくり

またあんまり延々といっても仕方が無いのでそろそろ。

ちなみに散々引き合いに出したが、

別に「テツノカイナex」などと組んでもいい。

コートに常に依存するわけではないので、
貼らずに普通の「ヘビーバトン」の動きとスイッチできる
ハイブリッドな構築もまた一興といえる。

最低でも「雷」以外に「超」エネルギーは必須なので
いわゆる「バレット」式に更なる多色採用も考えてみたい。

やはり「草」を合わせて黒リザを意識してみたり……。
「テツノイサハex」に付けるおまもりを搭載することで
殴ったあと受けられるイサハ」という光景も
一応……あるかもしれない、炎に殴られたら無理筋だが。

実は筆者は「未来のミライドンex」は買っていないので、
それが実際の構築までは回っていない理由なのだが、
「なんか言ってるなあ」くらいに見てもらえたら十分。

筆者は時折「暇だなあ……」の後に唐突にカード考察を
始めることがあり、その産物の一欠片を書いてみた。

……というわけでいかがでしたか。

あれこれ考え込む時の心の声まま、のような雰囲気で
9割揃えていました。

基本的にはマイナーカードを対象にあーだこーだと
カード検索とにらめっこしたりしながら考えています。

改めて「ミライドンex(未来)普通に使ってるぞ!」という方
ちょっと申し訳ありませんでした、悪気はなく……。

ぜひ開拓されてほしいですね、店頭でも
最近ちょくちょく未来の方が売れた後なので。

マイナーカードやコンボに光あれ!
それでは、また。

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