村山早紀(2016)『桜風堂ものがたり』PHP研究所

希望とか奇跡とか、そういったものを描く言葉は必然的に美しくなるものなのだろうか。ある書店員たちの美しい生き様の物語。そして人は誰も幼いころの悲しみを抱え、明るく生きていくものなのだろうかと考えさせられる。

誰もが認めるカリスマ書店員が、私は本当はこんな女の子になりたかったのだと思うシーン。思い通りにいかない世の中で、それだからこそ誰かを慕い、または憧れ、そうやってこの世界が出来上がっていくのだろうか。

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