高石宏輔(2015)『あなたは、なぜ、つながれないのか:ラポールと身体知』
自我ではなく、他者のあり様に目を向け感じることを一貫して勧める本。本書に通底する他者の感情への敬意には頭が下がるものの、どこか違和感を覚えてしまうのは、自分というものへの愛や欲望を完全に否定されているからだろうか。
しかしながら、筆者の言う「捉える」という動詞が意味する行為について、理解のある人間はどれほどいるのだろう。もう少し具体例を用いて分かりやすく記せば、10頁ほどで済む内容だったかもしれない。
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