同僚
通り過ぎていく人がまた一人
過ごした時間は僕の人生の中に溶けていく
ほらまた一人
ああ今回はなんて短いんだろう
そういえばあんな子もいたっけな
まっすぐ向き合っていたはずの彼らは消えた
なんでだろ
いったい皆どこへ行ったのさ
朝から晩まで一緒に働いて 同じ部屋で同じ空気を吸って
他愛のない話も少しはして 仕事をしてきたあの人は
人生をともに生きてきたようなもの
ある日とつぜんいなくなる
そして二度と戻らない
二人の人生は加速度的に離れていく
同じ世界にいるはずなのに
バイバイ同僚 元気でな
おれはもっと君と一緒にいたかったよ
明日はまた 新しい人
出会いと別れが繰り返されていく
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