毎晩ドラキュラをオカズにしていた幼女の話

3つ隣の家に住むケンゴくんが好きだった。

だから毎晩寝るときに、ドラキュラに攫われたわたしをケンゴくんが助けにくる妄想をしながら眠りについた。

本で見たドラキュラは、5歳の幼女にとって鬼畜の象徴だった。

1. ドクドクとの出会い

うつ伏せで寝るのが癖だった。

そのとき必ず敷布団と股間の間に両手をねじ込んで、股間を圧迫して眠る。
それがなんだか気持ちよかった。

だけどある時、何かが変だった。

いつもより少しだけ強く圧迫したら、股間が脈打ちドクドクなった。

いつもより何倍も気持ちいい。

その日から、寝る前に必ず圧迫してドクドクさせるのが日課になった。

これをやるとよく眠れる。

5歳の幼女が編み出したドクドクルーティンである。


2. オカズとの出会い

寝る前のドクドクルーティンを続けるうちに、あることに気がついた。

一緒にケンゴくんの妄想をした方が気持ちいい。

ドラキュラに攫われた自分をイメージする。

ドラキュラは不気味な島に住んでいて、わたしの両手を幼稚園で見たビニールひもで縛っている。

ドラキュラ『服を脱がせちゃうぞ〜』
こじき「やめて!ケンゴくん、助けて!」
船でやってきたケンゴくん『待て!』

ドラキュラに縛られて、服を脱がされそうになっているわたしを、小さな船に乗ったケンゴくんが助けにくる。

それだけで、ドクドクは倍増した。

ドクドクルーティンはドクドクケンゴルーティンになった。


3. 真のオカズ

年長さんになって、好きな人がケンゴくんからリョウマくんに変わった。

ケンゴは使えなくなったので、当然のようにドクドクリョウマルーティンを使うようになって気がついた。

わたし、ケンゴくんやリョウマくんにドクドクしてるわけじゃない。

ドラキュラにドクドクしてるんだ。

だって、ドクドクする瞬間はいつも、ドラキュラに意地悪をされてるシーンなのだ。

ケンゴくんもリョウマくんも、船で島まで渡ってくるが、助けに現れる前にドクドクが終わり、出番がないことも多々あった。

わたしが好きなのは、わたしの手をビニールひもで縛って服を脱がせようとしてくるドラキュラのシーンなんだ。

この日から、ケンゴもリョウマも用無しとなった。


4. リアル感

小学生になって行動力が上がった少女は、ドクドクドラキュラルーティンに現実味を持たせることに夢中だった。

布団の中にタオルを持ち込んで、自分の手首を縛った。

縛った状態でするドクドクドラキュラルーティンは半端なく気持ちよかった。

気持ち良さのあまりそのまま寝てしまい、朝起きると手首を縛っていたタオルがそっと枕元に畳んであることもあった。(恐らく母の仕業)


5. 畏怖

一方、この頃私は悩んでいた。

このドクドクルーティンをこれからも続けて良いのかどうかだ。

このドクドクは一体なんなのか。
もしかしたら体にとても悪いことで、そのうち病気になってしまうんじゃないか。

だって、こんなに気持ちいいのにお母さんは教えてくれなかった。

妄想しながら股間を圧迫するなんて、幼心にも後ろめたく感じていたし、ずっと誰にも話さなかった。

1人で悩んだ末、病気になったら怖いので、念のためドクドクの頻度を2日に1回に減らすことにした。


6. 判明

3年生になり、私のドクドク歴は5年目を迎えた。

受験生が社会人になるくらいの月日が流れていた。

ある日、図書室で本を探してると、1冊の背表紙が目に留まった。

《こどものお悩み相談室》

みたいなタイトルだったと思う。(超適当)

本の名前は忘れたが、私は惹きつけられるようにそれに手を伸ばし、目次を開いた。

すると、ある1つの質問に目を奪われた。

「毎晩ベッドの中で、寝る前に股間を触って気持ちよくなってしまいます。これはいけないことですか?」(小学3年生・女の子)

私と同じだ!

その回答にはこう書かれていた。

「それはオナニー(自慰行為)と言って、人間の自然な行動です。いけないことではありません。」


7. 怒涛

その日から、狂ったようにやった。

ある時は自室で、ある時は家族全員が団欒するコタツの中で、またある時は風呂場のタイルに寝そべって、タイルで腕を擦り切りながらも必死でドクドクを追った。

ドクドク中に母から「何してんの?」と声をかけられ、上ずった声で返答することもザラだった。

恐らく母は私のドクドク中毒っぷりに気付いていて、できればやめさせたかったんだと思う。

私と母とドクドクの追いかけっこが始まった。


8. 自給自足

小学5年生になり、私はもうドラキュラでは満足できない体になってしまっていた。

そこで自らオカズを生産しようと、紙に妄想を詰め込んだ絵を描いた。

当時の絵を思い出し、ここに再現する。

漫画やネットで何の知識も拾っていない10才児でありながら、「股間に電流を流す」という囚われた女スパイへの拷問AVのようなことを考えていた。

たぶん、小学校の授業で導線を使ったからだ。
電池を繋いで小さな豆電球を灯す簡単な理科実験からインスピレーションを得ていた。

この絵を見ながらドクドクルーティンを実行すると、ものすごく捗る。

しかし1ヶ月もしないうちに母に見つかり、渾身の力作は取り上げられてしまった。

私の人生の汚点の1つである。


9. 諦めない

それでも私は諦めなかった。

その後も国語辞典で隠語を調べては連絡帳に書き写し、先生と母の両方にバレて怒られたり、仏壇の部屋でドクドク中に気付いたら母が線香を上げていたりと、脇が甘いながらも愚直に欲望を追い掛けていた。

多分これは性の目覚めが早すぎるがために起こってしまう悲劇で、「絶対に見られてはいけない」という危機感が薄いのだと思う。

私の幼少期は黒歴史の連続だ。

中学に上がると賢いサルのように道具を使い始め、電動歯ブラシや両親のマッサージ機を自室に持ち込んでは布団の中で使った。

マッサージ機が使われているAVなど観たこともなかったが、13才の少女はドクドクマッサージ機ルーティンを自ら編み出し、その後実に5年以上も続けた。


10. 枯渇

現在、大人になった私はドクドクルーティンを使っていない。

飽きたのだ。

かつては1日数回しなければもったいないとまで思っていた日課のドクドクを、今では月に1度もしない。

だからTwitterで「今日こそオナ禁するぞ!」とか呟いてる人を見ると、かつての少女の姿を思い出し、懐かしく思う。

それと同時に、もし今の私にあの頃の性欲が乗り移ったら、人生もっと楽しいのにな…と淋しく感じたりもする。

人の性欲のトータル量はある程度一定で、私はもう使い果たしてしまったんだと思う。

散々遊んできた男は浮気しないとか、清楚系処女は結婚後に浮気するとか、そういうのもすべてこの理屈なんじゃないかと私は考えている。

だから今欲がある人は我慢せず、その欲求を使い果たしてみたらいいと思う。

いつかきっと願っても、その欲が湧かなくなるときが来る。

ドクドクのやり過ぎに怯えていたあの頃の自分に今会えるなら、「めっちゃやっとけ」と伝えたい。


以上、毎晩ドラキュラをオカズにしていた幼女の話でした。


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高級ホステスこじきちゃん

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コメント2件

いい話すぎます
これが!?ありがとうございます
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